どうやって子供の自立心やリーダーシップ、利他の意識を育てるか―米国名門大や財団系奨学金が求める非認知能力

偉そうなタイトルですが、私自身は、ろくに受験勉強の経験もなく、娘たちに「がり勉」させるのも、「管理」するのも私には無理というところから、我が家の子育てが出発しています。そんな母親のもとで育った娘たちが、なぜ、全額奨学金で米国大学へ進学できたかと、最近連載や、セミナーの機会をいただく度に、考えていて、今回気が付いた大事なポイントをお伝えします。

私の娘たちと、その周りの子供たちの小学校時代から高校卒業までの話をします。

これまでにもnoteに「自分でできることを増やしてあげよう」「子供は管理しない、環境で導こう!自分で考えられる子供に育てよう!」で書きましたが、私は、娘たちに早くから自分でできることを増やしてあげるように接してきました。
例えば、
・旅の準備と荷造り(5才から)
・学校の準備(小学生から)
・簡単な調理(小学生から)
・家の近くのヘアサロンにカットに一人で行く(小学生)
・問診票を書く(中学生)
・交換留学の際の大使館へのビザの申請(高校生)
・海外旅行の宿の選定や、航空券の選定(高校生)
・自分が手術をするかのリサーチと最終判断(高校生)

https://note.com/akotokyo0531/n/n96ea585bfd73

https://note.com/akotokyo0531/n/n40d07e8e9681


また、「子供と旅をしようー旅に危険はつきもの」に書きましたが、親子三人で、だれにも頼れない海外で、夏休みにアパートを借りて、レンタカーを借りて欧米に滞在したりという冒険旅行を長女11歳、次女7歳から重ねてきました。そのたびに、予約していたレンタカーが借りられなかったり、民泊の鍵が開かなかったり、駐車していた車のバッテリーが上がってしまって飛行機に乗り遅れたり、ひったくりに合ったり、様々なピンチを3人で協力して乗り越えてきました。そして、乗り越えるたびにそれが、経験値となり、度胸と自信が増していったのだと思います。なぜパパが一緒に来てくれなかったのかはいまだに謎ですが、涙。https://note.com/akotokyo0531/n/n872cd80017a4


私はいつも「子供には、自分の目が届く場所で危ないことを経験させよう」とお伝えしていますが、早くから、危険を回避できるよう教えてあげることも大切です。

結果、友達と集まると、年齢の割には経験値が高いうちの娘たちが、リーダーシップをとることが自然と多くなりました。また、自分でできるという自信から、そして小学校を卒業するころには親より英語力があったので、次々と私たち親が経験したことのない世界へと自分から挑戦して行きました。

我が家はいつも、インターの時も、公立小学校の時も、中高一貫校の時も、二人の学校から家が近かったり、私が家で仕事をしていたこともあり、みんなに遊びに来てもらう家になっていました。休みには私1人で5人くらい連れてプールや日帰りスキーの引率などもしていました。そうすることのメリットは、自然と娘と周りの子供たちのことが観察できますし、娘との風通しが良くなります。毎回、みんなとどこかに行きたいとなれば、娘が私に頼んでくるので、大変でしたが喜んで引き受けていました。おせっかいと言えばおせっかいですが、これも「利他」の一つで子供達はそんな親の行いが当たり前になります。その当時はそんなことは考えてませんでしたが(笑)。

その中で、気づいたのは、どの子も、大変教育熱心な家庭のご令嬢たちですが、おにぎりを握ったことのない子や、火を使う調理をしたことのない子、掃除機をかけたことがない子など、いろいろ経験が乏しい子がいることです。そして、私から見て、管理され過ぎの子で、人の面倒を見たことのない子は、いくら成績や受賞歴、課外活動歴が揃っていても、米国大学や財団系奨学金の合否の面では、結果を出せなかったということです。

米国名門大学や財団系奨学金は、自立していて、自分で考えて行動でき、社会貢献の意識があり、リーダーシップをとれる学生を探しています。エッセイや先生からの推薦状、面接を通して、不思議なくらい見抜いてきます。次女と主宰したセミナーなどに登壇していただいた2023年合格の学生たちに共通していた要素でもあります。

優秀でない、管理できない親だからこそできた子育ての経験談ですが、お役に立てば幸いです。子育て中ずっと、私の子育てに一区切りついたら、子育て中の人に伝えたいと思ってきました。最後まで読んでいただきありがとうございました。

日経クロスウーマンにも連載がありますのでご覧ください。https://woman.nikkei.com/atcl/author/01758/



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