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日本語学習支援ボランティア養成講座での学び(5)


シリーズ第5回目の今回のテーマは、「京都は有名です(か?)」。


前回記事↓↓↓に引き続き、フィリピン人の生徒さん相手に実践した模擬講義での気づきをシェアします。


日本語学習の王道教材「みんなの日本語」第8課で、形容詞の導入がある。

そこで、「富士山は高いです」とか、「京都は有名です」っていう例文を用いて文系を説明することになっている。


そして実際に、この例文通り進めようとしたところ、
「京都は有名です」の部分で、なんか思ってたリアクションが返ってこない…。
きょうと?聞いたことはあるけど…って感じだった。

そこで察した。多分彼らにとって、京都は日本人が思うほど有名でないな。って。咄嗟に彼らの母国、フィリピンで有名な場所としてマニラを例文に入れ込む。

「マニラは有名です」とした。

その後はスムーズに進み、来ていただいたお二人で「仕事は忙しいですか」「はい、忙しいです」
「いいえ、仕事は暇です」とか簡単なやり取りが出来るくらいには理解してもらった。


今回のレッスンでの学びは、例文はこちらが意図した通りに伝わるとは限らないということ。

他にも、「日本語は難しいですが、楽しいです。」という例文の箇所でも、楽しくない、just kidding(冗談ww)みたいなリアクションがあった。じょうだ~んって言っているけど、こっちが本音かもしれないな。

1・2回目の講座で学んだ日本文化自体に馴染みがないこともあるので、押し付けないことや学習者のニーズに合わせることも大切だという内容が、実例を通してより理解が深まった。

今回で講座の受講は終了となるので、今後ボランティアとして活動することとなる。
日程の調整中ではあるが、自分自身の気づきにもつながることが分かったので、ぜひ挑戦してみたい!!


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