国家はなぜ衰退するのか
繁栄と貧困を分けるのは政治と経済における「制度」。
国家の制度は、権力が社会に広く配分され大多数の人々が経済活動に参加できる「包括的制度」と、限られたエリートに権力と富が集中する「収奪的制度」に分けることができる。
包括的制度のもとでは、法の支配が確立し、所有権が保護され、イノベーションが起こりやすい。
収奪的な政治制度と経済制度のもとでは、その反対のことが起きる。そして、「経済的な成長や繁栄は包括的な経済制度および政治制度と結びついていて、収奪的制度は概して停滞と貧困につながる。
国家が衰退するのは、
国民が貯蓄、投資、革新をするのに必要なインセンティブが
収奪的経済制度のせいで生み出されないから