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病気の一枚 67

2024年12月の私です。

本編に入る前に・・・ここ最近、私のnoteへ来てくださっている皆さま&いつも読んでくださっている皆さまへ。いつもの皆さまにはいつもの記事ですが、最近来てくださっている皆さまには、ちょっとびっくりかも、と思うので、この前置きを書くようにしました。

私、この病気の事を、今は月1回で書いています。最初の頃は、まあ、自分の人生で、こんな経験することって、2度とないしな、と思って書いていました。でも時がたつにつれて、記事を読んでくださっている皆さまにコメントをいただくようになり、この病気に対して、病気を経験した人にも、現在進行形で治療をしている人にも、経験していない人にも、何か伝えられる、伝わる事があれば、と、少しずつ思うようになってきました。

特に大きな事は何も考えてなく、どなたかが言われた「ろうそくの灯」のように小さな小さな明かりを灯し続けていければ、と思っております。
私の定時連絡のようなモノだと思っていただければ、いいかなと思っております。

2019年夏、右胸のしこりに激痛がはしり、検査の結果、乳がん、悪性腫瘍と診断されて、11月に右胸全摘とガンが転移していた右脇下のリンパ節切除手術を受けた。そして12月から抗がん剤治療が始まり、翌年2020年5月にやっと抗がん剤治療が終わり、7月にポート抜去手術後、ホルモン療法(タモキシフェン)が始まった。

2020年9月から仕事復帰。ただし、右腕はリンパ節切除の影響で軽いリンパ浮腫を起こしていたが、腕を休ませながら、仕事は本格的に復帰していた。しかし再発治療による副作用のため、現在再び休職している。でも諸事情により、そろそろ動こうかと動きはじめたところ。

2023年1月に再発。右肺の胸膜に遠隔転移判明。診断は『右肺の胸膜播種』。現時点でガンに対する自覚症状はない。べージニオ&フェソロデックスを用いて再発治療中。

最初のがん告知から、5年2ヶ月。
再告知&再発治療が始まって、1年11ヶ月。

血液が元気やけど、元気?

診察室に入るなり、主治医の先生がニコニコしながら、元気に聞いてきた。「血液が元気って???」といろんな怪しい妄想をしながらも、思わず、
「あ、はい、元気です!」
と小学校の出欠のごとく返事をしてしまった。

「血液が元気」と言われたが、ここ数ヶ月変わらない数値で推移している。肝機能も、腫瘍マーカーも、ヘモグロビン値も、好中球値も。
今月の好中球値は、1160だった。相変わらずの低空飛行ではある。
でもおかげさまで、今月も無事に治療ができた。ベージニオ服用とフェソロデックス注射の治療である。

副作用の話

久しぶりに副作用のお話を。
まず、ベージニオ。主な副作用は下痢で、飲む分量が50ccと最小になったので、頻度は以前ほどではないが、1週間に1回ほど。ただ一度下痢を発症すると、下痢止めを飲むまで止まらない。そんなに出すものがあったのか?と思うぐらい、水様便が出てくる。間に合わない時もあるので、ナプキンタイプのオムツをつけている。

フェソロデックス。これはお尻の筋肉、中臀筋に左右1本ずつ注射を打つ。
フェソロデックスを打ち始めて、来月で丸2年になる。看護師さんいわく、個人差があるけど、これだけ同じ部位(毎月少しずつ場所はずらしているが)に、注射を打ち続けるとだんだんお尻がかたくなって、針が入りづらくなるらしい。でも、私のお尻の筋肉は、いまだ柔らかいままで、針が入りやすくていいと。注射が大の苦手な私には、嬉しいニュースである。

そして、右腕のリンパ浮腫は、毎日セルフドレナージを続けている。これは発症してから症状は変わらずで、重たいモノは持てないし、買い物はカートの助けが必要だし、ちょっと調子に乗ってパソコン作業をしていると右脇の下と二の腕の下あたりにハリが出てくる。そういう時は、腕枕で腕を休ませる。もしくは、早めに寝てしまう。寝る時も布団に腕枕を置いているので、その上に腕を乗せて、さっさと夢の中へ行くと、だいたい翌日にはハリが軽くなるか、なくなっている。

撮った。

冬になると、抗がん剤治療を受ける時に、やっとこさ作ったケア帽子が毎年役に立っている。だって、頭が寒いんやもん・・・。
他の人から見たら、「髪の毛増えたっちゃない?」と言われることも増えたが、私自身はそうは思ってない。やっぱり抗がん剤治療で全部の髪の毛が抜けた後は、毛量が減ったと思っている。それはなぜか?やっぱり以前と髪をかきあげた時の量が明らかに少ないのだ。

だから、少し北風が強く吹き始めると、夜寝る時に頭がすーすーするので、クローゼットの中に眠らせていたケア帽子を引っ張り出す。不格好なのは、私の手先が不器用のせい、ということで。
でも、そんな不格好なケア帽子でも、寝る時にかぶると、だいぶ暖かいのである。ちなみに、早朝散歩へ行く時も、このケア帽子の上に毛糸帽子をかぶるとだいぶ暖かい。

今月は診察から帰る間際に、3,4回ほど、
「インフルエンザに気をつけてね」
と言われた。うん、やれることはやっておこう。

おかげさまで今年も年を越すことができそうです。

追伸:病気の一枚は連載モノです。よかったらご覧ください。


いちおう今までの分は私の病気マガジンにまとめています。
1から読むと、かなり長くなりますが、興味がある方はどうぞ(^^;)
えっと、13までは病気治療に専念しており、14あたりから徐々に社会復帰して、毎月の定時連絡になり、44から再発治療が始まります。