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病気の一枚 40

2022年9月の私です。

本編に入る前に・・・ここ最近、私のnoteへ来てくださっている皆さま&いつも読んでくださっている皆さまへ。いつもの皆さまにはいつもの記事ですが、最近来てくださっている皆さまには、ちょっとびっくりかも、と思うので、この前置きを書くようにしました。
私、この病気の事を、今は月1回で書いています。最初の頃は、まあ、自分の人生で、こんな経験することって、2度とないしな、と思って書いていました。でも時がたつにつれて、記事を読んでくださっている皆さまにコメントをいただくようになり、この病気に対して、病気を経験した人にも、現在進行形で治療をしている人にも、経験していない人にも、何か伝えられる、伝わる事があれば、と、少しずつ思うようになってきました。
特に大きな事は何も考えてなく、どなたかが言われた「ろうそくの灯」のように小さな小さな明かりを灯し続けていければ、と思っております。
私の定時連絡のようなモノだと思っていただければ、いいかなと思っております。


2019年夏、右胸のしこりに激痛がはしり、検査の結果、乳がん、悪性腫瘍と診断されて、11月に右胸全摘とガンが転移していた右脇下のリンパ節切除手術を受けた。そして12月から抗がん剤治療が始まり、翌年2020年5月にやっと抗がん剤治療が終わり、7月にポート抜去手術後、ホルモン療法(タモキシフェン)も始まった。

そして、2020年9月から仕事復帰。ただし、右腕はリンパ節切除の影響で軽いリンパ浮腫を起こしていたが、少し症状は軽くなってきた。それでも、腕を休ませながらの勤務。今は本格的に仕事復帰している。

告知されて、2年11ヶ月。
手術して、2年10ヶ月。
抗がん剤治療が終わって、2年4ヶ月。
ホルモン療法が始まって、2年2ヶ月。

今月も長くなりました。。。

妖精その後。

先月末は、まだ流行り病の咳をひきずっていたが、結局それは今月下旬まで続いた。なので、ようやく治まった感じである。

咳が出ている間、いろんな食材を摂取した。生姜、蜂蜜、蓮根、大根、紅茶などなど。どれも治るための助けになったのかなと思う。

あとはほんの少しだけ、鼻詰まりが残っている。そんなにひどくはないので、放ったらかしているが、ひどくなってくるようだったら、一度耳鼻科で診てもらおうかなと考え中である。

今月は検査のオンパレード。

本当は来月だったが、仕事の都合で、今月にしてもらった検査たち。
マンモグラフィに、エコー検査、血液検査。久しぶりに検査のオンパレードだ。

まずは、血液検査。
しばらく血液検査から離れていたが、検査室の椅子に座った途端、注射嫌いの私がむくむくと現れ始めた。
「うーん…この奥の方に血管があるんですけどね…」
「もう、採れるところで採ってください!」
私の左腕を伸ばしたり、ちょっと傾けたりして、血管を探していた看護師さんは、心を決めて、私の腕に針をぶすりと刺す。
「痛っ!」
「ごめんなさいね。ちょっと角度をつけたから…すぐ終わりますからね。しびれとかないですか?」
ないけど、早く終わらせてくれ〜。

続いて、マンモグラフィ。年に一度のマンモグラフィだ。右胸は全摘出して何もないので、残っている左胸の検査をする。乳がんを発病するまでは、一度も受けたことがなかったマンモグラフィ。
胸を縦と横にぎゅっと挟まれ、はい、そのまま!
いてててて、と思いながら、もしマンモグラフィを年に1回でも受けてたなら、ガンが見つかっても軽症で済んでたのかな?と今頃になって思うのであった。 

最後はエコー。
うーん、やっぱり全摘した右胸をぐいぐいされるのは、気持ち悪い。骨身に直接ぐいぐいされてる感覚なので、やはり、ある程度の脂肪という名のクッションは必要だな、と思う。
それにしても、途中で検査技師さんの動きがふと止まると、ドキッとする。まあ何かを確認しているだけなのだろうが、「え?何かあると?」という不安がよぎってしまう。

えっと………え!?

今日の検査を終えて、最後の診察を待つ。どれも今日結果を告げられるので、いつもよりドキドキしっぱなしである。しかも今日から主治医が変わるので、余計にドキドキが止まらない。

やがて、自分の順番になり、診察室へと入る。
あ!この先生、入院してたときに回診で会った先生だ。めっちゃ、なんでもできるわよオーラを出している先生で、入院仲間の間では賛否両論あった先生だ。以前の主治医以上にさっぱりとモノを言う先生だ。

まずは今の状態を聞かれる。相変わらず、腕がきついです。腕を診てもらうが、問題なし。マンモグラフィもエコーも問題なし。

が。
「腫瘍マーカーの値がちょっと高いかな〜」
「そうですか〜。……………えっ!?」
「でも問題ない範囲だから、大丈夫。まあ念のため、次回も血液検査しましょうね」
「あ、いや、えっと、先生、腫瘍マーカーの値が高いとどうなるんですか?」
「他の検査を追加するとかだけど、今日やったマンモとエコーは異常がないから、大丈夫。様子を見ましょう。何か気になることがあったら、また来てくださいね」
という一連のやりとりをして、診察室を後にした。

そっか・・・いや、これがコレステロール値がとか、血糖値がとか、尿酸値がとか、まあ、それらもよろしくないんだろうけど、さすがに「腫瘍マーカーが」と言われると、いくら問題ない範囲と言われても、正直、心にぐさっと突き刺さる。
このあと調べたのだが、この値が高いからといって、必ずしもガンだとは限らないそう。でも、何かしら身体に悪いことが起きてるのだろうから、やっぱり、ぼちぼち過ごしていくしかないかな。怪しい宗教や勧誘に惑わされることなく、もっともっと自分のペースで生活していこうかな。と思ったのであった。

ちなみに、流行り病と何か関係あるのかしらと、ちらりと頭をよぎったが、次の診察の時にメモっておいて、聞いてみようと思う。

撮った!

通院の数週間前に、実は、温泉復帰を果たしていた。え?ない胸はどうしたかって?うん、家族風呂よ。

抗がん剤治療をしていた時に買った入浴着もあるし、ピンクリボンの宿のパンフレットも持っているし、見ている。でも、もっと気軽に気楽に入りたいと思い、考えた末に出た結論は「家族風呂」だった。

もともと、発病する前は、休日に機会があれば、ほぼ一人で温泉へ行っていた。そして、発病した後、抗がん剤治療が終わって、鎖骨に埋め込んでいたポートを抜いた時に、主治医から温泉入浴許可は出ていた。だが、そのあと流行り病が世界を席巻し、温泉どころか外出もままならなくなり、しばらく遠ざかっていたが、今このタイミングじゃなかろうかと思って、数年ぶりに、一人のんびり温泉を満喫した。

入院していた時に出会った人の中には、私と同じように胸を全摘した人もたくさんいる。そして、そのうちの一人が、治療が終わったらその胸で大浴場に入るのが目標だと言っている人がいたが、私はそこまでの勇気はない。家族風呂で十分だ。気兼ねなく入れるのがいいじゃないか。

「もっと温泉満喫するぞー!」と
いろいろ企んでるので、大丈夫!問題なし!



追伸:病気の一枚は連載モノです。よかったら39もご覧ください。





いちおう今までの分は私の病気マガジンにまとめています。
1から読むと、かなり長くなりますが、興味がある方はどうぞ(^^;)
えっと、13までは病気治療に専念しており、14あたりから徐々に社会復帰して、毎月の定時連絡になり、現在に至ります。


記事を書くための栄養源にします(^^;)