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病気の一枚 69

2025年2月の私です。

本編に入る前に・・・ここ最近、私のnoteへ来てくださっている皆さま&いつも読んでくださっている皆さまへ。いつもの皆さまにはいつもの記事ですが、最近来てくださっている皆さまには、ちょっとびっくりかも、と思うので、この前置きを書くようにしました。

私、この病気の事を、今は月1回で書いています。最初の頃は、まあ、自分の人生で、こんな経験することって、2度とないしな、と思って書いていました。でも時がたつにつれて、記事を読んでくださっている皆さまにコメントをいただくようになり、この病気に対して、病気を経験した人にも、現在進行形で治療をしている人にも、経験していない人にも、何か伝えられる、伝わる事があれば、と、少しずつ思うようになってきました。

特に大きな事は何も考えてなく、どなたかが言われた「ろうそくの灯」のように小さな小さな明かりを灯し続けていければ、と思っております。
私の定時連絡のようなモノだと思っていただければ、いいかなと思っております。

2019年夏、右胸のしこりに激痛がはしり、検査の結果、乳がん、悪性腫瘍と診断されて、11月に右胸全摘とガンが転移していた右脇下のリンパ節切除手術を受けた。そして12月から抗がん剤治療が始まり、翌年2020年5月にやっと抗がん剤治療が終わり、7月にポート抜去手術後、ホルモン療法(タモキシフェン)が始まった。

2020年9月から仕事復帰。ただし、右腕はリンパ節切除の影響で軽いリンパ浮腫を起こしていたが、腕を休ませながら、仕事は本格的に復帰していた。しかし再発治療による副作用のため、現在再び休職している。でも諸事情により、そろそろ動こうかと動きはじめたところ。

2023年1月に再発。右肺の胸膜に遠隔転移判明。診断は『右肺の胸膜播種』。現時点でガンに対する自覚症状はない。べージニオ&フェソロデックスを用いて再発治療中。

最初のがん告知から、5年4ヶ月。
再告知&再発治療が始まって、2年1ヶ月。

撮った!

今月はヘッダーの一枚からまいりましょう。
というのも、今年の冬は九州でもよく雪が降り、乾燥し、ただでさえ指がカサカサになるのに、薬のわずかな副作用で肌がカサカサになるのに、指の先の皮がボロボロと剥ける日々。

そのスピードに負けじと、病院から処方してもらっているヘパリンクリームを塗るけど追い付かず。でも剥がれかけている皮は気になるし、いろいろひっかかって面倒くさい。
「えーいっ」
と皮をつかんで引っ張ったら、たらりと血がにじみ出て・・・しばらく絆創膏のお世話になっておりました。それが中指の話。

じゃあ、人差し指は?
うん、今年は雪も降ったけど、風も強くて、笹の葉やら落ち葉がわが家に何度も大集合したので、せっせと撤去しておりました。が、その時に、ブロック塀に生えているコケが気になり、つい指でガリガリしていたら、いつの間にか流血・・・しかも右手。右はリンパ浮腫だから、ケガしないように気をつけていたのに、久々にやっちまったのでありました。

今月も血液は元気やけど・・・。

診察室に入るなり、先生と血液検査の結果を見る。元気?うん、まあ、元気やけど、よーく見ると、「L」やら「H」やらがたくさんついとるよ。白血球数やヘモグロビン値が基準値を下回ってるし、γ-GTは3桁やし。
そんなもんよ。数値は上がったり下がったりするのよ。
っていうか、先生、先月が良すぎたんじゃね?
「そうやね!」

主治医の先生と意気投合したところで、今月もフェソロデックス注射の話になる。
「注射はどう?」
「うーん・・・大丈夫じゃないです・・・でも、薬が効いてるんですよね?」
「そう、効果が出てるからね」
そんな会話をしながら、荷物をまとめて、今月も先生に笑顔で見送られながら、診察室をあとにした。

注射を打つ処置室へと向かう足取りが今月も重たい。いつもここで注射嫌いの私がむくむくと顔を出し始める。が、行くしかない。効果が出てるのならば、身体の中のがん細胞増殖を抑制するのならば、約10分ほどの痛みに耐えていくしかない。
あ、10分というのは、私の場合の時間であり、標準は2分半かけて液を注入するのだそうだ。でも、私はその時間で注射されると、翌日足が激痛で動けなくなるので、標準よりさらに倍の時間をかけて注射してもらっている。
こればかりは看護師さんにいつも感謝しかない。

高額療養費制度。

最近ニュースで話題の制度だが、私ももちろんお世話になっている。
分子標的薬ベージニオもフェソロデックスも1粒、1本、効果がある分、お値段もいいお値段するのである。この制度がなければ、もうとっくに破産しているぐらい、庶民の私には破壊的価格である。

おいくらぐらいするのかは、ネットを調べれば出てくる話ではあるが、ガンが再発してこれらの薬に切り替わる時に、目をまん丸くして「え!?」と言ったのは言うまでもない。

だから、引き上げには、めっちゃ反対だったのだが、現時点では、長期的に治療を続ける患者の金額は据え置きになったみたいだけど、それでも・・・ねぇ・・・。

も、ごちゃごちゃ言いたくないから、
これぐらいでとどめておくさ。


追伸:病気の一枚は連載モノです。よかったら先月分もご覧ください。

いちおう今までの分は私の病気マガジンにまとめています。
1から読むと、かなり長くなりますが、興味がある方はどうぞ(^^;)
えっと、13までは病気治療に専念しており、14あたりから徐々に社会復帰して、毎月の定時連絡になり、44から再発治療が始まります。