花火の一枚
どーん!・・・・・・どんっ!ぱらぱらぱら・・・っどどん!
「うわーっ!花火が上がりよるばい!どこ!?どこ!?」
そう言いながら、スマホを片手に握りしめて2階に上がって、各方向の窓を開けて、花火はどこっ?とぐるっと見渡す。
「あった!あそこやん!」
このご時世になってから、ある日突然ゲリラ的に始まる打ち上げ花火。ゲリラ的と言っても、だいたい20時ぐらいから上がり始めて、短い時で5分。長い時で20分はあるだろうか。
「いやぁ~、きれいやった~」
花火が終わって、満足して1階のリビングに戻ると、旦那が晩ご飯のちゃんぽんを作って、器に盛りつけているところだったりする。
そう、打ち上げ花火の音が聞こえたら、私が料理そっちのけで見に行くので、旦那が「・・・ったく」とかなんとかブツブツ言いながら、ほったらかしにされた料理を仕上げるのだ。
いつもすみません・・・感謝してます、マジで(^^)
打ち上げ花火といえば。
私がまだ学生だった頃。地元の大きな公園で大きな花火大会を見に行った時のこと。その年は、一番前で花火を見ようという話になって、花火大会が始まる数時間前に、友達と立ち入り禁止のロープが張られているギリギリのところに場所をとり、たわいもない話をしながら、花火大会が始まるのを待つ。
花火大会の開始時間が近づくにつれて、だんだん人が増えてくる。まばらだった公園の芝生にたくさんの人が集まってくる。
やがて、最初の花火が打ち上げられると、「おおおぉ~!」と歓声が沸き上がる。最前列で見ていた私たちは「首が痛い~あははは~」と言いながら、花火を見上げていた。
打ち上げられる花火の大きさがだんだん大きくなっていく。そして、打ち上げられる感覚も短くなってくる。いよいよクライマックスだ。
ひゅるるる~~~どーん!どどーん!ぱらぱらぱら・・・ひゅるるる~どんっ!どーんっ!どんっ!
花火で重低音を感じながら、最後の大きな大きなしだれ花火が打ちあがるとあちこちから拍手が沸き起こる。
その拍手の中で、ふと「ジュっ!」という音が聞こえてきた。友達みんなと「・・・え?」と顔を見合わせて、その音がした方を見ると、最後に打ち上げられたしだれ花火の皮の欠片みたいなのが、自分たちのわずか3メートル先にぼとっと落ちてきたのだ。
「立ち入り禁止のロープって、ちゃんと意味があるんやね」
友達の誰かが言った。まあ、当たり前のことなのだが、あらためて立ち入り禁止のロープの大切さを知った瞬間だった。
撮った!
ということで、数日前にゲリラ打ち上げ花火を見たのと、某音声配信で花火の話をしていたら、無性に花火をしたくなってきたので、買い物ついでに花火を見ていたら、線香花火と目が合った。
線香花火って、子どもの頃は、その良さというか、風情が分からなかった。ただ手持ち花火の一番最後にする花火なんだなというだけだった。
でも、大人になってからの線香花火は違う。だんだんその良さや風情が分かってきた。と思う。
よし。久しぶりに線香花火をじっくり堪能しよう!と思って、線香花火を入手したのだが、今どきはいろんな線香花火があるらしい。
ヘッダー写真右から、よく見る線香花火、やたら大きな線香花火。
そして、真ん中から左は、3つとも福岡県みやま市の花火製造所で作られた花火で、真ん中の小さいのは「西の線香花火 スボ手牡丹」、その左隣は「東の線香花火 長手牡丹」、そしてそして、一番左で箱に入っているのは「線香花火筒井時正 蕾々」。蕾々は、初めて見たのだが、すごい花火なんですよ。と、お店の人が語っていたので、詳しくはこちらをどうぞ。
今週末が楽しみだぜ!!!
追記
「蕾々」はこちらから、どうぞ(^^)