病気の一枚 30
2021年11月の私です。
本編に入る前に・・・ここ最近、私のnoteへ来てくださっている皆さま&いつも読んでくださっている皆さまへ。いつもの皆さまにはいつもの記事ですが、最近来てくださっている皆さまには、ちょっとびっくりかも、と思うので、この前置きを書くようにしました。
私、この病気の事を、今は月1回で書いています。最初の頃は、まあ、自分の人生で、こんな経験することって、2度とないしな、と思って書いていました。でも時がたつにつれて、記事を読んでくださっている皆さまにコメントをいただくようになり、この病気に対して、病気を経験した人にも、現在進行形で治療をしている人にも、経験していない人にも、何か伝えられる、伝わる事があれば、と、このごろ少し思うようになってきました。
特に大きな事は何も考えてなく、どなたかが言われた「ろうそくの灯」のように小さな小さな明かりを灯し続けていければ、と思っております。
私の定時連絡のようなモノだと思っていただければ、いいかなと思っております。
2019年夏、右胸のしこりに激痛がはしり、検査の結果、乳がん、悪性腫瘍と診断されて、11月に右胸全摘とガンが転移していた右脇下のリンパ節切除手術を受けた。そして12月から抗がん剤治療が始まり、翌年5月にやっと抗がん剤治療が終わり、7月にポート抜去手術後、ホルモン療法も始まった。
そして、2020年9月から仕事復帰。ただし、右腕はリンパ節切除の影響で軽いリンパ浮腫を起こしており、腕を休ませながらの勤務。今は本格的に仕事復帰している。
リンパ浮腫。
リンパ浮腫を発症して、約一年半。
腕の見た目は、左右変わらないほどになってきた。しかし、やはり、ちょっとうっかりがんばって右腕を使うと、夕方には、しびれている右脇の下が突っ張ったような感じになる。
病院で習ったリンパマッサージは、朝晩欠かさず続けている。朝どんなに急いでいても、夜どんなに眠たくても、これをサボると急に腕が腫れるような気がして・・・。
ちなみに、いま現在しびれは、リンパ節を取った右脇の下から腕の付け根、背中にかけての範囲で、調子がいい時は、そこまで感じないのだが、調子が悪いと、腕も動かしたくなくなるので、腕置き用のクッションを準備しておいて、そこに腕を置いて休ませるようにしている。
撮った。
ちょうど、2年前の今頃は、右胸全摘手術を受けて、入院していた。リンパ節切除の影響で上がらない腕のリハビリを続けながら、同じ病室の人たちと毎日お茶会して、人生初の入院ライフを満喫していた。
みんな同じ「がん」という病気なんだけど、ガンの状態、タイプ、治療法も違う。でもみんな「がん」と向き合っている。雑談していると、そんなことは言わなきゃ分からないぐらい、みんなで盛り上がっていた。
そして、その頃から、手術痕にずっとタオルをあてていたのだが、ある日、学生時代の友人が、病気がよくなるようにと願いを込めて、お守りと、ヘッダー写真のタオルを送ってきてくれた。
でも、手紙には、彼女が私の病気きっかけで、乳がん検診を受けたこと、そして彼女もまた乳がんだというのが判明したということが書かれていたのだ。とてもショックを受けたが、何か彼女の役に立てることはないだろうかと思い、すぐ連絡をとったことを思い出す。
手術痕には、いまだにタオルをあてている。もう2年も経つと、タオルはいらないんじゃない?という話もあるが、私はいまだに手術痕に違和感があって、直接下着に触れるのが嫌で、タオルをあてている。
違和感といっても、特に異常はない。おそらく感覚の問題なのであろう。
そして。
いつも、私の手術痕にそっと手をあてて、「ねえ、おっぱいはいつ生えてくるの?」とずっと聞いていた姪っ子は、最近、私のおっぱいが一生生えてこないことを理解したらしい。残念ながら、理由は教えてくれなかった。
右胸全摘手術からちょうど2年たちました。
追伸:病気の一枚は連載モノです。よかったら29もご覧ください。
いちおう今までの分は私の病気マガジンにまとめています。
1から読むと、かなり長くなりますが、興味がある方はどうぞ(^^;)
えっと、13までは病気治療に専念しており、14あたりから徐々に社会復帰して、毎月の定時連絡になり、現在に至ります。
記事を書くための栄養源にします(^^;)