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病気の一枚 62

2024年7月の私です。

本編に入る前に・・・ここ最近、私のnoteへ来てくださっている皆さま&いつも読んでくださっている皆さまへ。いつもの皆さまにはいつもの記事ですが、最近来てくださっている皆さまには、ちょっとびっくりかも、と思うので、この前置きを書くようにしました。

私、この病気の事を、今は月1回で書いています。最初の頃は、まあ、自分の人生で、こんな経験することって、2度とないしな、と思って書いていました。でも時がたつにつれて、記事を読んでくださっている皆さまにコメントをいただくようになり、この病気に対して、病気を経験した人にも、現在進行形で治療をしている人にも、経験していない人にも、何か伝えられる、伝わる事があれば、と、少しずつ思うようになってきました。

特に大きな事は何も考えてなく、どなたかが言われた「ろうそくの灯」のように小さな小さな明かりを灯し続けていければ、と思っております。
私の定時連絡のようなモノだと思っていただければ、いいかなと思っております。

2019年夏、右胸のしこりに激痛がはしり、検査の結果、乳がん、悪性腫瘍と診断されて、11月に右胸全摘とガンが転移していた右脇下のリンパ節切除手術を受けた。そして12月から抗がん剤治療が始まり、翌年2020年5月にやっと抗がん剤治療が終わり、7月にポート抜去手術後、ホルモン療法(タモキシフェン)が始まった。

2020年9月から仕事復帰。ただし、右腕はリンパ節切除の影響で軽いリンパ浮腫を起こしていたが、腕を休ませながら、仕事は本格的に復帰していた。しかし再発治療による副作用のため、現在再び休職している。

2023年1月に再発。右肺の胸膜に遠隔転移判明。診断は『右肺の胸膜播種』。現時点でガンに対する自覚症状はない。べージニオ&フェソロデックスを用いて再発治療中。

最初のがん告知から、4年9ヶ月。
右胸全摘&リンパ節切除手術をして、4年8ヶ月。
最初の抗がん剤治療が終わって、4年1ヶ月。
再告知&再発治療が始まって、1年6ヶ月。

好中球って。

この出だし、3ヶ月連続である。と言ったところで、薄々お気づきの方もいるだろう。
現在、抗悪性腫瘍薬ベージニオを服用している。そして先々月は血液検査で好中球減少が判明したので、次の治療日までベージニオを休薬していた。先月は数値が回復したので、薬を半分に減薬して治療再開。そして今月はまた好中球減少が判明したので、休薬となってしまったのである。なんてこったい。

いや、いけると思ってたんすよ。信じてたんすよ。だって、ベージニオが100mgから50mgに、半分に減ったんすよ。だから、またここから、ほそーくながーく付き合うんだなって思っとったんすよ。それが、血液検査受けたら、好中球910って、ワースト記録更新っすよ。どーゆーことやねん!
ここで旦那が一言。
「ベージニオは量が減ってもベージニオです」
あ・・・そうっすよね~。

さすがにこの結果に動揺しまくって、その後フェソロデックス注射を受ける時に、看護師さんにも確認してもらったし、薬局で抜き打ちテストをするがごとく、薬剤師さんに血液検査の紙を見せて、再計算してもらったし・・・でも、答えは全部一緒。910だった。ふっ、久しぶりにムダな抵抗をしたさ・・・。

これは予告か。

ベージニオを飲み始める時、主治医の先生が言っていた。
「この薬は永久じゃないからね」
事あるごとに、そう言われ続けてきた。今月は代わりの先生に診ていただいたのだが、今月の血液検査の結果を見て、ベージニオ休薬の話をするときに、もしこのまま休薬が続くと別の薬に変わるかもねと言われた。

いつかやって来ることだとは分かっていた。ベージニオから別の薬に変わる日が。ただその時期は明確ではなかった。個人差もある上に、比較的新しい薬なので、主治医の先生に聞いても、ベージニオを服用している人のブログなどを見ても分からなかった。でも、いつか来ることだけは分かっていた。が、ひとまず今月は休薬なのである。

そして、このワースト記録を更新した数値を見て、誰もが言う。
「きつくない?身体がだるいとか。ご飯食べれてる?」
今の私の場合だが、身体のだるさは、ほとんどない。ゼロではない。だるくて起き上がれなくて、朝の散歩をパスする時もある。でも、そういう時は、のっそりと起き上がってくる。
ご飯もちゃんと、というか、食欲はありすぎるぐらいある。でも、時々吐き気もある。

しかし、好中球減少で免疫が下がっているので、抗がん剤治療時代並みの食事制限がかかった。生モノは避けて。賞味期限が一日切れてたからって、加熱すればいいやもダメ。ああ、柑橘類も引き続きNG。ぬか漬けや梅シロップも雑菌が入る可能性があるのでNG。いや、ぬか漬けもって・・・いやいや、次の診察日までの辛抱だ。薬の副作用だから。

そんな中でも、肝臓の数値が正常値内に戻っており、肝臓の薬はいったん免れた。悪い知らせが続く中で、この結果だけが光って見えたのは言うまでもない。

撮った。

採血がまた手の甲で採ることになった。腕の血管は・・・皆まで言うまい。
それにしても、この位置で採血されると、やっぱりこの構図で一枚撮ってしまう。

ところで、ベージニオを休薬してから、また1週間ほど副作用の下痢が続いた。指の皮が剥けるのも、少しではあるが、変わらず。脱毛は減ってきたように思う。

そして、鼻炎アレルギーなので、耳鼻科にも通院しており、先生に好中球減少を愚痴ったら、
「すぐ風邪ひくけんね。気をつけなんね。手洗い、うがい、ね」
と笑顔で話を聞いてくださったのであった。

今月は数値に動揺して、吠えまくりました。
来月からどうなることやら。



追伸:病気の一枚は連載モノです。よかったら61もご覧ください。



いちおう今までの分は私の病気マガジンにまとめています。
1から読むと、かなり長くなりますが、興味がある方はどうぞ(^^;)
えっと、13までは病気治療に専念しており、14あたりから徐々に社会復帰して、毎月の定時連絡になり、44から再発治療が始まります。