新たな世界への誘い-中国ドラマ「山河令」見どころ&あらすじ-
最近どっぷりハマっている山河令。公式YouTubeで視聴可能ですが、日本語字幕はありません。間もなく日本に上陸する予定…ということで、日本で配信された際はぜひ皆さんにも見て欲しい!そんな思いを込めてこのブログを書いています。
序盤は理解しやすく入りやすいですが、中盤から話がややこしくなってきます。このブログが物語を理解していく上での手助けになることを期待して。
※英語字幕を自動翻訳で視聴したため理解が不十分なところがあるかもしれません。間違いがありましたら教えていただけるとありがたいです。
あらすじと視聴方法
あらすじ:晋王の下で働く暗殺組織”天窗”の首領である周子舒(ジョウ・ズゥシュー)は、王の命で暗殺を繰り返していた。そんな日々を繰り返しているうちに、最初いた四季山荘の仲間81人すべてがいなくなってしまい、師弟が愛した女性まで手にかけることになったときに、自分の生きる道に虚しさを感じるようになる。周子舒が作ったという天窗を抜けるときに課す罰”七本の釘の刑”(五感が失われ廃人になり3年かけて死に至る)を自ら1年半かけて打ち、組織を抜ける決断をする。この七本の釘は一度に打つとすぐに廃人になってしまうが、3か月ごとに打つと武力は半分になるが3年生きることができる。しかし徐々に五感を失い死に向かって行くのだった。釘を打った自分を見せることで晋王の許しを得、晴れて天窗を抜けて自由な暮らしを手に入れることができた。顔を変え乞食のような姿で酒をあおり残りの日々の自由を謳歌していた周子舒だったが、謎の男温客行(ウェン・ク―シン)と五湖同盟のひとつである鏡湖派の三男張成嶺(チャン・チェンリン)に出会うことで伝説の武器庫の鍵・瑠璃甲を巡る争いに巻き込まれていくことになる。
【概要】
中国耽美(BL)小説「天涯客」が原作。2021年2月配信開始。
約45分の全36話。有料会員のみ見られる最終回後を描いた7分程度の大結局「彩蛋」もあります。
6話と12話にはSpecial Versionが別にあります。「山河令12 Special」とYouTube内検索で探すことができます。
【視聴方法】
YouTube:要VPNですが、YOUKU公式YouTubeにて全話視聴可能。英語字幕や中国語字幕はありますが、日本語字幕はついていません。
YouTubeの自動翻訳機能を使って微妙な日本語字幕で視聴することができます。ただ分かりにくいので話が複雑になってきたら少し「?」となってしまいますが、話の大筋がとても面白いのでぜひ頑張って見て欲しい!
WOWOW:2021年8月12日木曜日深夜0時より1話、深夜1時より2話が放送予定。毎週木曜日同時刻に2話ずつ放送されるようです。
とうとう日本国内での放送が決定しました!自動翻訳の微妙な日本語で見ていたから、ちゃんとした日本語字幕で見れるのが純粋に嬉しいです。
押さえておくべき主要登場人物
周子舒(ジョウ・ズゥシュー)/ 周絮(ジョウ・シュウ)
秘密暗殺組織「天窗」の元首領。自分で発明した七本の釘の刑により3年以内に死ぬ。この釘のせいで武力が半分になっているはずなのにめちゃくちゃ強いが、よく戦闘不能になり苦しそうに血を吐いたりする。残り少ない余命を自由気ままに暮らしたいと思っているのに、瑠璃甲を巡る争いに巻き込まれる少し気の毒な人。謎の男温客行に見初められつきまとわれる。温客行には「阿絮(アシュウ)」と呼ばれている。
温客行(ウェン・ク―シン)
周子舒が流浪人の姿で酒を煽っているときに出会った謎の男。胡蝶骨 (こちょうこつ)で人の美しさを判別できる特技があり、乞食の格好をしている周子舒もこの胡蝶骨の形で美しさを見抜きつきまとう。とにかく強く扇子でバッサバッサと人を躊躇なく殺す恐ろしい一面も持つが、周子舒の前ではしおらしくしている。この扇子は先端に刀が内蔵されているのか?なぜ人を殺めることができるのか不思議でたまらない。周子舒が心を許してからは「老温(ラオウェン)」と呼ばれるようになる。
顧湘(グーシャン)
温客行の侍女。鞭を巧みに操り、とにかく強い。おしゃべりで余計なことを言いがち。温客行が可愛がっているのは分かるが、なぜ共に行動しているかなど温客行と同じく謎に包まれている。温客行には「阿湘(アシャン)」と呼ばれている。
張成嶺(チャン・チェンリン)
五湖同盟鏡湖派(四哥)の三男。日本の俳優神木隆之介君に似ているので、私の中では中国の神木君。のちに中国の柏木由紀と勝手に婚約させられる。偶然街で出会った乞食(のふりした)周子舒に情けをかけ、自分の領土へと招待する。その時に襲われていたところを助けられた縁で、周子舒と共に行動することになる。甘やかされて育ったため、武術は全くできない。
他にも登場人物はたくさんいますが、ここで紹介しきれないためざっくりと作った組織図を参考にしてください。途中まで敵味方入り乱れ、誰の仕業でどんな事件が起こったか分かりにくいですが、一応の組織としてはこうなっています。↓
※暫定版なので不明なところも多いです。Illustratorがバグって直したいところ修正できてません。何とか直して修正した正式版を日本上陸までには載せるように頑張ります!だいたい20話くらいまではこれで網羅できると思います。
物語の概要を掴む
この山河令は中国時代劇のなかでも”武侠もの”に分類されます。魔術とかは使えないはずなんですが、普通に空を飛んだり気功を人に移して元気にしてあげたり…ファンタジーではないけど人間ではあり得ない力を持っている世界です。
【物語の大筋】
20年前、武術の達人である容炫(ロン・シュエン)が作ったという「武器庫」。この「武器庫」を手に入れれば無敵の強さを手に入れられるという。武器庫の鍵である「瑠璃甲」を巡って各派閥たちが争いを引き起こしていくという物語。
組織図にも書きましたが、色々な組織が出てきて最初は混乱すると思います。全話見終わった私でもまだ理解できてないこともチラホラ…。
五湖同盟:高(ガオ)リーダーを筆頭とする同盟を結んだ派閥5つ。リーダーである高崇(ガオ・チョン)、二哥と呼ばれている趙敬(ジャオ・ジン)、五哥の沈慎(シェン・シェン)を覚えておけば大丈夫。誰がいい人か悪い人か序盤では分かりません。
五山同盟:これが私も良く分かってないけど、五湖同盟とは敵対しているっぽい。
天窗:晋王の元で働く秘密組織であり暗殺組織。周子舒が初代の首領。
鬼谷:3000人以上の鬼が住んでいて、その筆頭に十大悪鬼がいる。20年間大人しくしていたが、瑠璃甲を巡ってまた悪さを始めた。
毒蠍:蠍王(シェアワン)を筆頭として四大刺客を有する暗殺組織。瑠璃甲を狙っているため、序盤は成陵がよく狙われている。
私の中では五山同盟がネックで…ここが理解できなかったため、何がなんだか分からなかったです。自動翻訳で見ていたので、どの事件を誰が起こしてどの組織の誰が殺された…というのがすごく分かりにくい!ここが理解できればスルスル見進めることができると思います。最初は分からず、後で誰が起こした事件か…というのが分かってくる場合もあるので、とりあえず分からなくても見進めて大丈夫です。(混乱はすると思いますが…)
戦いが美しい
ワイヤーアクションを駆使した戦いのシーンが舞踏のようで美しい!とにかく飛ぶしクルクル回るし見ていてとても楽しめます。
温客行が扇子で戦うのも新しくていい!本当に踊っているように戦うので、戦いのシーンがとても恋しくなり、早く見たくなります。CGとワイヤーアクションを駆使して全体的に美しい世界観に仕上がっています。
ブロマンスを限界まで摂取
原作はBL小説ですが、ドラマではブロマンスになっています。だがしかし!このドラマはブロマンスとBLのギリッギリを攻めて来ているので、妄想力をフル稼働させる必要なく萌える場面が多数。そして何より良かったのが、”知己”となる2人がほとんど別行動をすることがない。だいたい一緒にいてくれるので、それだけでも見ていて楽しいです。
ネタバレなし!【老温の阿絮への執着】集
①見初めてからつきまとう
「偶然だねぇ」と言いながら阿絮が行くところ行くところ先回りして待ち伏せている。静かに余生を過ごしたい阿絮が鬱陶しそうにしていてもおかまいなし。
②素顔を見たくてたまらない
晋王から逃れるために変装している阿絮。それを早々に見抜き、素顔の美しさを確信している老温は、素顔を見せるように迫る迫る…。変装が取れ、素顔が現れたとき「ほら、やっぱり美しい」と言わんばかりに阿絮を見つめる眼差しが熱い…。
③とにかく阿絮に執着しまくる
自分のやること途中で忘れてない?と思うほど阿絮に執着しています。何があっても頭にあるのは阿絮のこと!ネタバレになるので詳細は書けませんが、「おいおい、阿絮よりこっちの方が今は大事!」って場面でも頭の中は阿絮でいっぱいです。そもそも呼び方が”阿絮”になっている時点で萌えますよね…。”阿”って年下とか子どもを呼ぶときに親しみを込めて呼ぶんですよ?阿絮って年上ですからね。(最初知らなかったからかな)
この他にも「ぶ…ぶろまんすぅ?」「ブロマンスってなんだったっけ…」と頭を抱えてしまうようなシーンが多数。いっぱい萌えて目でも楽しめる武侠ドラマです。
温様が美しい
※少しネタバレかも…
私がこのドラマにハマったのって、温客行というキャラクターの魅力に全面降伏だから。善と悪が混在していて、両方の顔を行ったり来たりするその美しさに魅了されています。
美しい顔をした人が非道なことをしているとゾクゾクするじゃないですか…。(ドラマの中だけの話ですよ?)このキャラクターに端正な顔立ちをした龚俊をキャスティングした人に金一封を差し上げたい。
男が惚れる男である阿絮と、男女問わず誰もが魅了されてしまうような老温。その2人が友情を超えた熱い想いを抱いていると言うだけでたまりません。ぜひ本編で温様の魅力に触れて欲しい。私と同じように気が付いたらきっと「温様」って呼んでますよ。
古典を引用したセリフと隠喩
【古典引用】
ドラマの中(特に老温が発するセリフ)には古典を引用したセリフが多数あります。英語字幕だと解説がついていますが、この辺の解説本が欲しくなるくらいたくさんの有名な詩や言葉を引用しています。私には中国古典の知識はありませんので、日本に上陸した際にはその深い意味の解説付き字幕をぜひ見たいですね。もしくは解説本出して欲しい。
【隠喩表現】
同性愛について直接的な表現ができない中国のドラマでは、こっそりそう読み取れる内容を潜ませているようです。
私も詳しく知らないので、Twitterで解説している方の受け売りになりますが、例えば『断袖(ダンシュウ)』(袖を切り落とすこと)
断袖とは?: (漢の哀帝が、寵愛する男、董賢との昼寝から目覚めた時、帝の袖(そで)を下に敷いて眠っている賢を起こさないように気遣い、袖をたちきって起きたという「漢書‐佞幸伝・董賢」の故事から) 寵愛の深いことのたとえ。 転じて、男色のこと。(コトバンクより引用)
ドラマの中で阿絮が血の付いた着物の裾を切り落とすシーンがあります。(2回くらいあったかな?)これは断袖=同性愛の隠喩表現となっているようです。
他にも色々あるそうですが、私も全く詳しくないため、これについて解説してくれる公式本も欲しいですね。中国では出せないだろうから、日本で出版しませんか?(笑)
まとめ:早く日本語字幕で見たい!
自動翻訳で見たので理解が半分程度なはずなのに、すっかり山河令沼にハマって抜け出せなくなっています。内容が理解しきれなくてもここまで魅力を感じられるドラマ。早く日本語字幕で見たい!!!
古典の引用とか日本で正式にリリースするには翻訳が大変だと思いますが、なるべく早くお願いしたい。上陸した際は全力布教いたしますので…。
私なんてハマり過ぎて、もう中国から設定集も買ったしサントラも買いましたから!YOUKU公式YouTubeの課金もして大結局とファンミーティングも見ましたから!(公式YouTubeに課金するとニヤニヤが止まらないファンミーティングを英語字幕付きで見ることができますよ!月2300円程度の会員になる必要があります)
日本に上陸した際はまた何話かごとのブログを書きたいと思います。その時は一緒に盛り上がりませんか?
↓EP1の感想ブログはこちらから
※トップの画像は优酷Youku Twitterより引用させていただきました。