見出し画像

名言の宝庫~タイBLドラマ「Dark Blue Kiss」個人的感想~

「ファンディーナ」「おやすみ」この”ファンディーナ”って響きが何だかロマンティックで好き。”いい夢を”という意味もあるみたいですね。本当に素敵な言葉!

今回はGMM四天王カップルの1組、TayNewが主役の「Dark Blue Kiss」の視聴感想をしていきます。ファンも多いうえに、書くことを悩んでしまう内容だったため後回しにしてましたが、さすがにここは避けて通れないだろう!とようやく重い腰を上げることに。いつものことですが、”超”個人的感想ですのでご了承ください。

↓公式YouTubeで全話日本語字幕で見れます!最高!

あらすじ

大学3年生のPeteとKaoはカップル。親や友達に自分の関係を知ってもらいたいPeteと、まだカミングアウトできないでいるKao。Kaoは家計を助けるために家庭教師のアルバイトをしていた。ある日、母親が勤める高校の校長から、息子Nonの家庭教師を頼まれる。Nonのことを気にいらないPeteは、家庭教師をしていることを快く思っておらずいつも喧嘩腰。そんなPeteを見てNonの家庭教師を止めると約束したものの、母親の仕事を考えていつまでも断ることができずに内緒で続けていた。

「Kiss Me Again」に出ていたPeteKaoカップルのその後を描いた作品

主役のPeteKaoは、「KissMeAgain」というドラマでサブカップルを演じていた2人。KMAではカップルになるまでの過程が描かれており、今作のDBKはつきあっている状態から始まる。

画像1

前作のKMAを見ていなくても問題なく見れるドラマだけど、見ていた方がPeteKaoというカップルをより理解できて入りやすいかも。Peteの性格がね…喧嘩っ早いので、「Kaoは一体どこが好きなのさ」って前半は頭の中が「???」になってしまうので。KMA見てても「???」だった私は、実は一旦4話で脱落してしまっていたの。(Nonも何か嫌な感じ~だったしね…)

改めて見直してみて、このドラマの醍醐味は中盤から後半にかけて。後回しにしたのが惜しくなるほど名言の宝庫であり、考えさせられるドラマでした。

※ここからネタバレしていきます!


タイトルにある「Blue」が美しい映像

オープニングが他のドラマと違って大人っぽく、深い青が美しく印象的!サブカップルのSunMorkも大人の恋という感じだし、全体的にシックでかっこいい感じのドラマだと思った。

画像2

↑みんなカッコイイ!

最終話の「水中キス」も、このドラマの代名詞となっているぐらいキレイで素敵!息!大丈夫!?てなるけど、ブクブク出てくる泡でさえ絵になる2人。

画像3

↑水のBLUEと光の入り方が素敵なシーン

同性カップルの苦悩の描き方

つきあっている状態で始まる物語なので、好きなの?好きじゃないの?というつきあう過程で発生するキュンキュンや萌えは少な目。(代わりにサブカップルSunMorkで味わえます)

Peteの父親には、前作KMAの中でつきあっていることがバレている。2人の関係を認めてくれているいいお父さんなんだけど、息子にコンドームをあげちゃうぶっ飛んだおもしろ父ちゃん。物分かりがいいだけではなく、きちんと的確なアドバイスもくれる頼れる人。この父ちゃんがナイスキャラすぎて、私のツボとなりました(笑)。

画像13

一方のKaoは、Peteとの関係を母親にさえいつまでも言えないでいる。友達にも言えないKaoと、みんなに知ってもらいたいPete。Kaoの苦悩、自分は言いたいのに言えないPeteのいら立ち、この2人の対比がこのドラマをより深いものにしていた。

画像5

名言がたくさん

1話ごとラストにその回の名言が流れるんだけど、私が心に残ったものを抜粋。

6話 子どもたちは性教育について、特に親と話せるようになるべきだ

→親として考えさせられます…。いつ、どこまで話をするか。我が家は女の子だけだし、自分の身は自分で守れる大人の女性になって欲しい。

7話 悪いことがあっても、一緒に乗り越えていくためにその手を離さず握っていることができるかどうか、それだけだ

→これが愛の深さなのかなと思う。どんな時も寄り添えるか。結婚式の誓いの言葉って、まさにこれだよね。

9話 関係に問題が起きた時は、自分の観点からだけで物事をみないことだ

→人のうわさ話とかでも言えること。自分のことだけ、もしくは自分に近しい人の言葉だけ信じずに、広く物事をとらえられるようになるべき。ネットで起きる問題に対しても言えるよね。ぱっと見の印象で判断せずに、きちんと自分で咀嚼する必要がある。

11話 理解され受け入れてもらうことは、全ての子どもたちが家族に望んでいる一番大事なことである

→身に染みる…。どんなことがあっても理解して受け入れてあげる。親としてちゃんと肝に銘じておきます。

親目線で忘れないようにしなければ!と思ったことと、タイBLドラマで「これを怠ってるから、みんなすれ違うんじゃー!!!!」と思った名言をピックアップしてみた。

ドラマ終了後の名言だけではなく、登場人物のセリフも考えさせられるものが多い。セクシャルマイノリティで生きていくこと、偏見にさらされていること、その課題に真摯に向き合い自然と視聴者に考えさせる作りのドラマだと思った。

Pete「なんで俺たちは他人よりいい人間だってことを証明しなくちゃならないんだろうな」

Kao「自分のセクシャリティが親をがっかりさせるからだよね。」

Pete「俺は自分がなりたいからいい人間になるのであって、男が好きだからみんなよりいい人間になりたいわけじゃない。」

この2人の会話は心にずしんときました…。「みんなと違うから」劣っているわけでもない。同じにしないといけないこともない。自分が自分らしく、嘘偽りなく幸せに生きていける社会が理想だよね。

画像6

Morkが言った「カミングアウト(相手に話すこと)は自分のタイミングで。他人が決めることではない。」というのも大事なことだと思う。相手の許可なく勝手にアウティングとかしちゃダメだよね。

画像7

Peteは喧嘩っぱやくて危なっかしいけど、Kaoを大事に思って意見を尊重してあげているところは素敵な恋人だと思う。Nonに対する嫉妬だけは別物だったけど(笑)。

画像8

他にも書きたい名言が盛りだくさんだったけど、もうここまでで2500文字もあって驚愕したので、ご自分の目で確かめてください…。

Peteの成長物語

前作のKMAから見てても思うんだけど、Peteは基本自分勝手ですぐ激高する嫉妬深い正直面倒な男。そのくせ人前で話すのが苦手で、勉強もしっかりしない。

画像9

↑課題の発表ですらタジタジ…

そんなPeteがKaoとの関係を深めていくことで、自分の苦手と向き合い克服し、成長していくところがこのドラマの見どころだ。Peteは父親にも「Kaoと付き合うようになって変わった。」と何度も言われているほど。見ている私たちもそのPeteの成長に感動し、やっぱり関わる人は大事だな、愛は偉大だな、と思わせてくれる。

サブカップルがいい!

Kaoが家庭教師をしているカフェのオーナーであるSunと、Sunの弟の友達Morkとの恋愛がサブストーリー。

KMAではKaoを好きだったSunだけど、いつも喧嘩ばかりしている弟の友達Morkのことを気にかけているうちに好きになって近づいていく。

画像10

↑このシーン良かった。Morkの歌声が甘くてとろけたわ…。

PeteKaoには少ない萌えを一手に引き受け、後半ぐいぐい萌えさせてくれました!最後にはMorkはツンデレ、Sunはデレデレ。弟のナイスアシストも完璧でした!(2getherでTineの友達してた子だよね!)

画像11

↑Morkは友達(Sunの弟)の部屋に逃げてはSunが追っかけてくるの図。ほほえましすぎ。

色々突っ込み集

①最後までダメな奴だったNon問題

Kaoを狙って色々仕掛けてはPeteを怒らせていたNon。タイドラマだし、いつか改心して「いや~結局この子もいい子だったんだねぇ。」って思わせてくれるかと思いきや、最後まで嫌な奴だったわ(笑)。でもNonもある意味かわいそうな子だったけども…親子ともどもすべてのことを反省してください。

画像12

②Pete性欲強すぎ問題

いつ何時もKaoを襲おうとするPete。Kaoに「そのことしか考えてないの?!」っていつも怒られている。マジで男の中の男やで。

画像13

③とにかく話し合おうぜ問題

Kaoは喧嘩を恐れて大事なことを隠すし、Peteはすぐ怒って話聞かないし…。ドラマには物語上もめごとは必要だけど、ずっともめっぱなしの喧嘩っぷるでしたね。

画像14

④Peteの可愛さ問題

Kaoとデートしているときに、「お前を恋人にできるやつは幸せだな。」「あ、俺か!」からのエヘヘ。可愛いか!Peteの中の人Tayくんの可愛さが出てたよ。

画像15

↑この場所がつい最近日本のニュースで放送されてて、「あ!2人がデートしたレストランだ!」って嬉しくなった。ここに泊まりたい!

⑤シロクマちゃんはKao問題

2人の仲を取り持ってくれるシロクマのぬいぐるみ。「これを僕だと思って。」って、Kaoはシロクマかいな。これからも2人が自分の気持ちを伝える手段として利用して、きちんと話し合ってね。

画像16

⑥Peteの嫉妬が怖くなるKao問題

嫉妬が嫌で怖いのではなく、Peteの強めの嫉妬と独占欲がいつかなくなってしまうのではないかと恐れているKao。Peteのこの態度はKaoを困らせているだけだと思っていたけど、愛されているという実感につながっていたんだな。深いわ。

画像17

まとめ

最初と最後の印象がだいぶ違うドラマでした。中盤から後半は考えさせられることも多く、見ごたえのある作品。親へのカミングアウト問題も取り扱っており、私は親の立場でかなり感情移入して見てしまいました。Peteのお父さんもKaoのお母さんも本当に素敵な親で、最後に両家の親も一緒に食卓を囲んでいた姿に目頭が熱くなりました。2人の親みたいなことを言える母親になりたい。

最近、Peteの中の人Tayくんにハマりそうな予感…。バラエティでの見せる抜けてて笑顔が可愛いTayくんもぜひ一緒にお楽しみください!Peteとのギャップに萌えますよ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?