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田部禄先輩@ル・パリジャン


だいすきな街、神楽坂。
2024年、夏。
(詳細はサイトマップより)

Googleの口コミ通り、まるでパリのビストロに迷い込んだかのよう。

#ル・パリジャン


改めての娘夫婦の結婚祝いと称し、娘と義理の息子となった娘夫と3人で入店。



ルン♪ パリジャン?



席につくなり娘夫のことを、ムッシュと呼び、女性陣を丁重に扱うスタッフ。娘にとっては母であり、娘夫にとっては義母であるわたしはゲスト全員への持て成しが充分のように感じ、なんだかとても嬉しくなった。

景気祝いにシャンパンを頼む。

義母が頼む。

いつだって義母が頼む。

(頼みたい!頼みたいんだ!!@再・宝塚風)




どれもこれも、とても美味しい。
フレンチなのに白葱を使い、そして大概の外国人が抵抗を覚える海苔を使うところなど、異国情緒溢れる中で愛国心をくすぐられる。
それでいて忖度など一切ないフランス料理。



白葱とノリジャン?

(写真撮るの下手なんですの)


ジャンル問わず、自分的に

とぅんく♡

となるお店が少ない中での

とぅんく♡

義母の心はどんどんはしゃいでゆく。

ルン♪ やるジャン?


食事も会話も愉しみ、本日は義母からのお祝いだったので会計をお願いする。

当然のようにムッシュ娘夫に渡されたが、わたし、いいえ、義母が受け取りカードを挟んでチェックを促す。


そこからだ。

厨房からフランス人がわらわらと出てきて、ムッシュ娘夫を睨みつけている。娘と義母を哀れんだ目で見ている。

その視線はとても恐ろしい。
凍てつくような、射るような、とても攻撃的で哀愁溢れるなんとも形容しがたい視線。

女性に会計させるなど、けしからん!なんていうことだ!

そういった目だ。
義母はチビだし、悲しいかな、幼児体系なので、向こうの人からしたらおばさんではなく少女に見えていたのかもしれない。
少女というにはかなりの御幣があるので痴女ということにしておく。


違う、わたしは義母A子だ。
ただその義母はフランス語はおろか英語も話せない。

気まずい雰囲気の中、英語が話せるムッシュ娘夫が、本日は妻の母上が、ぼくたちの結婚祝いをしていた旨を伝える。


ohhh!!!!
ナンテコトダァァアァ
ワレワレハ カンチガイ シテシマッタヨ!!!!
ゴメンクサァァァイ
オメデトウ!!!!!
オニアイノ フーフ ダネ
ギボ ヤサスィーネ
ギボォ ステキダヨォ

(聞き取れない部分は都合よく解釈、そして妄想です)


伝言ゲームのように事実を告げられ、一人づつ曇った険しい顔が明るくなってゆく。

オクシャマ、ムッシュ オメデトウ
ギボォ ギボォ
ギボAコォォォォ
ワッショイ ギボAコォォォ
ギボAコォォオ yeah!!!!



ご機嫌となったフランス人のスタッフ達は、急に

シャシン トローヨォー
ドーター タチ キテキテ

ムッシュ娘婿をほんのり置き去りにしながら記念撮影をした。


ドーター?
恥ずかしさにわたしも娘も産まれたての子鹿のように震える。

パシャリ

モウイチマイ トル

パシャリ!!

モットォ カワイイヨォ

パシャリ!!!!!


ともあれ娘夫婦が笑顔だったのでよし。

義母A子は充二分に満足して店を出た。
ル・パリジャンを、デ・タンジャン?




うっかり義母兵、
笑みこぼれまくり。



#神楽坂グルメ

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