Construction Noise ~道路老朽化問題と、80sの1/10ラジコンブーム
さて、道路工事について取り上げた曲を、30年以上ぶりに組み立てたラジコン動画に載せてMVを作ったので、それをネタに書いてみます。
Title: Construction Noise
Words/music:Akner9
Vocal: Natalie, Mai (Synthesizer V)
Gt,Bass,Other Programming:Akner9
Youtubeで視聴
https://youtu.be/MIFhMO1iLzk
ニコニコで視聴
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44069596
曲自体は、道路工事に苦情を言う人と、屁理屈こねてなだめる人のやり取りを描いただけのナンセンスなものなのですが、せっかくなので、いろいろ調べてみました。
また、1/10ラジコンを30年ぶりくらいに作ったので、それについても書いてみます。
前半:日本の道路老朽化問題、全ての道はローマに通ず
中盤:ミニ四駆ブームの前にあった、1/10ラジコンブームについて
後半:この曲について
0.自己紹介
音楽を聴く、創る、演奏する、ことが大好きです。
実家は車を持っていない家庭だったので、車には全く詳しくありません。
小学生の頃に兄の影響でラジコンを買ってもらったが、当時は、8時間充電して、15分で電池が切れる、、、という代物でした。
1.日本の道路老朽化問題について
2012年12月、中央自動車道笹子トンネル上り線で天井板落下事故という衝撃的なことが起きました。
ここでは詳しくは延べませんが、日本でもこんなことが起きるんだと衝撃をうけたものです。
で、その時に知ったのは、日本の道路は東京オリンピックや大阪万博の頃などの高度経済成長の時期に急ピッチで整備されたので、完成後に50年以上を経過すものが一斉に来るとのこと。
50年代~60年代 道路工事数は右肩上がり
70年代 新設ラッシュが続く ⇒今、このあたりが築50年を超える
80年代~ 新しい道路建造は減ってきている
結局、高度経済成長期に勢いよく作られたものを、当時より人口が少なくなっていく残された人たちで、どう維持していくか、、、というのが問題。やはり少子化をどう解消していくか?という社会問題につながっていくように思います。
興味ある方は、道路交通省のこのドキュメント(2022)を一読してもらえるとよくわかるように思います。
https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/yobohozen/torikumi.pdf
また、国土交通省が公開している点検データベースでは、身近な問題個所が分かります。
https://road-structures-map.mlit.go.jp/Map.aspx
これみると、都心の大道路は要修正箇所ばかりなのがわかります。
こういうところはしょっちゅう工事しているので、
「なんかいつも工事しているよな、税金の無駄使いしやがって」という感覚になるのですが、だからこそきれいな道路が維持されているので、多少の不便や渋滞には理解を示さないといけないかもしれません。
学生の頃、メキシコの田舎道をレンタカーで走ったことがあるのですが、100km/hくらいでる道なのに道路整備不足で、ところどころひびやら穴がぼこぼこ開いていて、焦ったものです。
また、塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読んでいると、古代ローマ人は、遠征する際にも必ず道を整備して補給線を整えていったそうで、「道」が国にとって重要なものであるということが、よくわかります。まさに「全ての道はローマに通ず」なんですね。
ネット社会になっても、人間が生活するためには、物流は非常に重要で、そのためには道路の整備が欠かせません。
今後予想されるのは、日本が少子化で人口が減っていくという局面で、高度成長期に整備された限界集落へ通じる道路とか、費用対効果などで切り捨てざるを得なくなってくるような気もするのですが、この問題は道路だけではないので、限りある予算を、どこに投じていくか、、、という話になってきます。
いろいろ難しいですね。とりあえず僕は社会活動家ではないので、これ以上深追いしません。
2.ミニ四駆の前に流行った1/10ラジコンブームとは?
おそらく、今の30代~40代はミニ四駆ブームだったと思いますが、その少し前にラジコンブームというのがありました。
僕は兄の影響で少し上の動きを知っていたので買ってもらっていたのですが、同級生は知らない人も多いです。
1/10ラジコンというのは、1980年代に流行ったもので、けっこう大きく速く小回りもきく感じでガンガン走るのですが、
もっていた当時に、東京に住んでいた僕は走らせる場所に苦労していました。
また、妙に大きな充電池は、8時間くらい充電して15分しか走らないという代物。
タミヤの、ホーネット、グラスホッパーが、1万円を切る値段で売られていて、入門編として人気のあったものの、
ラジコンは、プロポ(コントローラー)、充電池、などもろもろそろえると、合計3万円以上かかるので、小学生には、買うことも難しいし、買った後に扱うのもムズカシイ代物でした。
この背景があったからか、扱いずらいラジコンをもっと手軽に、、、とタミヤが仕掛けたミニ四駆は、その後大ブームになりました。
個人的には、せっかく持っていたのに楽しみきれなかった、1/10ラジコンへのノスタルジックな想いというものがあり、今の財力と行動力で、旅先で走らせてみたい!というのが、買ったきっかけでした。
実際この曲では、わざわざ、佐渡島に車で旅行に行ったときにトランクに積み込んで走らせてます。気持ち良かった♪
3.この曲の音楽的なバックグラウンドなど
で、この曲には、思想的には何の思いも込めていないので、音楽的な想いだけ書き綴ってみたいと思います。
1週間DTMという企画で、「道路工事」というお題がありまして、それに対して、ノイズ風の音を当てるところからスタートしました。イメージとしては、マンチェスター~ブリットポップ~ブレイクビーツ/ビッグビートのUKの流れをイメージして作りましたが、最終的な仕上がりは、Prodigyっぽくなったかなと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=rmHDhAohJlQ
フリントとマキシムの掛け合いが最高ですよね。このMVでは、初期メンバーのダンサーリロイもいて、癒されます(´▽`)
https://www.youtube.com/watch?v=wmin5WkOuPw
こちらは、フリントの単独ボーカルですが、曲調的にはこちらの方が近いかな?
僕が作った曲では、これをそのままやってもあれなので、すっとぼけた、2人の合成音声シンガーの掛け合いに置き換えてみました
僕が作った曲の構成はこんな感じです。
・使用DAW Abeleton Live
・ボーカル SynthesizerV Natalie,Mai
・シンセ エスニックなフレーズ :Spire
・シンセ アンビエントなパッド系:Serum
・ギター SG → Proco RAT2→ VOX WAH → DIGITECH WHAMMY5
・ベース Dragonfly FatJ → Mark Bass Vintage Pre
・ドラムなど Ableton Live付属のサンプルだったり、リズムマシン音源の打ち込み
4.最後に
とっちらかってしまいましたが、一応まとめらしきもの。
・道路問題は人口減少局面でどう維持していくか、総合的に考えていく必要あり
・ミニ四駆ブームの前にあった、1/10ラジコンブームは小学生にとってはとっつきづらいものだった
・Prodigyって、やっぱりいいですね♪(´▽`)
なんの話???