プレパパ・ママになる前に知ってほしいこと【妊娠初期・中期】ハッピーなマタニティライフ&お産をむかえるために
友人の出産報告や体験談は目にしても、それまでの過程はあまり聞くことがないですよね。私自身、2024年4月に第一子の妊娠が分かり、これまで過ごしてきて、出産時でなく妊娠が分かった時からのマタニティライフのリアルな情報に触れておきたかったなぁと感じてきました。
妊娠出産という大きなライフイベントについて、女性としてキャリアやアイデンティティについて考えたこと、感じたことが本当にたくさんありました。そして、女性はもちろんパートナーの男性にとっても、妊娠前・中の過ごし方がものすごく大事だと強く感じています。
今の考えを書き残すことで、男女問わず、将来子どもを持ちたいと思っている方に少しでもプラスになればとnoteに書き留めておきたいと思います。なお、妊娠・出産というテーマは、思うように授からないと悩んでいる方、流産を経験された方、人によって状況が異なるセンシティブなものであることを踏まえたうえで個人的な考えを書きたいと思います。
1.情報の精査 惑わされずポジティブで自分に役立つ情報を
喜びよりも不安と戸惑いが大きかったマタニティライフの始まり
私が妊娠に気づいたのは2024年の4月上旬、ちょうど繁忙期の主人の家業を手伝い始めたばかりで、新しいリズムに慣れつつ、これからしたい取り組みを考えていた時でした。
ナパの赤ワインを主人とふたりで1本飲んだ翌日から二日酔いのようなだるさと微熱、生理前のような症状が数日続き、もしかしてお腹に禁酒を言われているのでは…と思ったら案の定でした。
子どもを望みつつ、妊娠・出産に対して不安やネガティブな考えも拭いきれないでいたなか、いざとなってみると喜びより不安が膨らんでしまい、妊婦になったこと・母親になり子育てすることを完全に受け入れるのに数週間かかりました。
自分が活動として大事にしてきた発酵とお酒の場ができなくなること、現場仕事からしばらく離れざるを得ないこと、ジム通いで人生で一番いい感じぐらいに仕上げてきたからだづくりが崩れること…仕事とプライベートで大切にしていた自分のアイデンティティ要素がなくなり、肩書が「妊婦・お母さん・主婦」になることが恐ろしく思えました。
最初に妊娠確認でかかったクリニックが淡々とした感じで、「おめでとうございます、次は2週間後に来てください」と言われただけで細かい相談ができなかったのも「できなくなること」にフォーカスしてしまったのだと思います。妊娠確認の検査は人によって色々な心境で来ているでしょうし、自分のからだの状態がどうなるか予測できないという初めての経験で戸惑う人も多いはず。私も出産までの全体ロードマップを知りたかったのですが…
その後、母子手帳を受け取りに行くと逆に情報の嵐で、0歳で保育園に入れる場合はこの秋に保育園の申込を…と言われても、自分のからだのことで必死なのに全く気持ちが追いつきませんでした。
情報に惑わされない ポジティブな情報に触れる
ネットや雑誌で妊娠・出産・育児に関する情報が簡単に得られることは良いと思います。ただ、その中には不安を膨らませるようなもの、コマーシャル目的のものもあるということを前提に受け止めた方がいいです。
妊娠線はできたら一生消えない、この食べ物は控えるべき、これはリスクがあるといった情報は、なぜそう言われるのかを調べたら過度に神経質になりすぎなくていいものもあると感じています。
妊娠線は、絶対つくりたくないと私も妊娠前から恐れていました。ただ、できる原因を知り、できても少なくとも薄くはなっていくものだと分かるとむしろ年々増えるそばかすのほうが深刻だし、そんなにヒステリックになる必要はないなという心境に落ち着きました。広告が流れてくる専用クリームでなくても肌にあった保湿アイテムであれば構わないし、メディアは不安にとコンプレックスを煽りすぎなのではと思います。
口にするものに関しても、「妊婦は○○を食べてOK?」といった記事が多くありますがひとつずつの食材に細かく神経質になるより、一般的に考えて免疫が落ちている状態で摂取を避けるべきもの、タバコなど明らかに胎児に影響を及ぼすものを控えれば、極端な我慢やピリピリすることがストレスになる方がよくないのではと思います。
知人からの情報はリアルで影響も大きいですが、産前産後の調子も考え方も人それぞれだし、参考程度でよいと思います。お産がこう大変だった、体型が戻らない、お菓子がやめられないなどネガティブな情報や一方的なおすすめを聞くと惑わされます。私はポジティブな妊娠出産体験を教えてくれる助産師の友人、産前産後のからだの変化の様子を発信しているフィットネストレーナーのSNSなど自分の価値観とあうポジティブな発信に触れるようにしています。
2.出産に対して主体的になる 選択肢を知り、自分で決め、準備する
「お産に対してもっと主体的になってほしい。」これは助産師の友人の言葉で、私もとても同意する言葉です。主体的になるとはどういうことなのか、以下の3点が大事だと思っています。
①お産の仕方を自分で選択し、サポートしてくれる環境を知る
最初にかかった病院や知人の口コミで知った病院でそのまま出産する方も多いと思いますが、病院の方針や雰囲気はまちまちですし、助産院や助産師に来てもらい自宅出産するという出産の選択肢もあります。転院することは構わないので自分が納得するお産環境を見つけてほしいと思います。
ラッキーなことに私には友人の助産院に行ったことがあったため、助産師という存在や助産院での出産という選択肢を知っていました。ただ、病院で出産する割合が9割以上という数字を考えても、まわりの友人の声からも、もったいないことにその存在をそもそも知らない人が多いです。
助産院はそこで出産予定をしていなくても、活用できる場所。助産院の健診はじっくり時間を取って妊娠中のからだやこころの相談ができるので、病院で出産予定の方もプラスアルファで併用するのもおすすめです。自宅健診に来てくれる場合は、お父さんの予定と調整して夫婦でお腹の子と向き合えます。助産師は看護師でもあるので、医学的な知識を持った、お産と子育てに特化したカウンセラーというところでしょうか。病院に行くほどではないけど心配なことがある場合も相談できて心強く、細かい相談にのってくれる助産院・所産師さんを初期から頼ることがおすすめです。
マタニティ・ママヨガや色々なイベントを行っているところもあり、他のプレママさんと話ができたり、0歳児のお世話の仕方を知れることもありがたいです。産後も母乳相談や産後ステイ、子どもを連れて気軽に行けるイベントなどお母さんにとって頼れる存在です。
私の場合、病院に初期健診に通いつつ京都市内の助産院をいくつか見学し、ここでお産をしたいと感じた助産院に決めました。
②出産のしくみを知る…ヒプノバーシング (Hypno Brithing)
出産が実際にどう進むのか、医療関係者か親族の出産立ち合いをしたことがある人でない限り、リアルに見たことがある人はいないと思います。知人の出産体験、ドラマなどの描写からいつの間にか偏ったイメージがインプットされているのではないでしょうか。私も産後はボロボロという言葉をよく聞いていたことが出産にネガティブになってしまう原因でもありました。
ただ、助産師の友人が発信する幸せそうなお産を目にして、本当に出産=壮絶で痛くて辛いものなのか?そうじゃないお産もあるのではないか、とも直感的に考えていました。子どもを授かって出産が現実のものとなり、できるならハッピーなお産をしたいと考えていたとき知ったのがヒプノバーシングです。
ヒプノバーシングはアメリカで確立されたメソッドで、端的に言えばお母さんと赤ちゃんにとって楽でハッピーなお産の方法と準備を学ぶプログラム。ちょうど自分の妊娠が分かった頃に出産したタイ人の友人も、このメソッドを学び病院で出産しとても役立ったと言っていたため、賢い彼女が推すならユニバーサルに役立つ考え方に違いないと受講を決めました。
結果として出産本番の具体的な良いイメージを持つことができ、女性が潜在的に持つ生む力を発揮すればきっといいお産ができると自信が持てるようになりました。大切なのはどんなお産にしたいか主体的に具体的に描くこと、本番リラックスすること。そのための準備をきちんとしておくこと。生む場所が病院でも助産院でも、自然分娩でも帝王切開になったとしてもそれが肝心。ヒプノバーシング以外にソフロロジーも近しい考え方で、地域の産院やオンライン講座でこういった学び・備えをしておくかで、妊娠中から産後の体験が全く違ってくるのは間違いないと思います。
③からだの準備の仕方を知る…食事を整える、骨盤を整える
妊娠中は腰痛やむくみなど様々なマイナートラブルが起きます。ただそれが当たり前ではなく、マイナートラブルがほとんどない妊婦さんもいて、からだの不調は改善することもできるということを知ってほしいです。からだに向き合ういい機会として根本的な改善に取り組むと、妊娠・出産に関係なく人生がプラスになるのではないでしょうか。
食事は、栄養バランスよく、添加物や人工甘味料を避けるなど参考になる情報はたくさん落ちているので言うまでもないですが、急に食生活を切り替えるのはハードルが高いのと、妊娠に気づく頃にはすでに赤ちゃんのからだの基礎はつくられ始めているので、やはり妊娠前から食を気遣うのは大事です。私がつわりもほぼなく、今まで健康な妊娠生活を過ごせているのは4年前に発酵に出会ってから食生活が変わったおかげかもしれません。
働く妊婦さんは時間もないし、無添加のデリや完全食系のアイテムを定期便で取るのも便利です。私はオルビスが今年始めた無添加で栄養バランスのよい冷凍おにぎりCOCOMOGUを愛用しています。
食事の他に気にしていたのが骨盤。産後は体型を戻すために骨盤矯正に通う!!と決めていましたが、骨盤の位置を正しく整える術を知れば終わりの見えない整体通いをすることもなく、妊娠・出産に関わらず歪み・痛み・血行不良を改善できるーそう気づかせてくれたはるかさんの講座に妊娠中期に出会い、目からウロコでした。骨盤を整えるとお腹が大きくなることによる腰痛も改善できるし、出産の時も楽になります。
3.妊娠・出産をパートナーと「ふたりごと」にする
奥さんの妊娠・出産に際して「男は無力です…!(奥さん頑張ってくれてありがとう…!)」という言葉を見かけることが時々あります。確かに男性は妊娠・出産を代わることはできないし、そのねぎらいの気持ちは女性にとって本当に嬉しいものです。でも、男性は無力じゃないです!妊娠・出産で旦那さんの果たす役割は、とても大きいです。旦那さんは「自分ごと」に、夫婦で「ふたりごと」にすることが大切だと思っています。
以下、私が考える「自分ごと」「ふたりごと」にするためにできる3つのアクションです。
・旦那さんが生活習慣をプラスに変えるいい機会にしてみる
妊娠初期は旦那さんにとって奥さんが妊婦になったというだけで、はっきり言って生活に何の変化もないですが、女性にとっては色々な変化があります。一緒に食事を見なおしてみる、お酒との付き合い方を変えてみるなど生活習慣をプラスに変える機会にするのがおすすめです。
私にとって休日の晩酌・ペアリングができなくなるのは一番残念なことでした。そこで主人が「ノンアルコールと食事の組み合わせを考えるいい機会にしよう、お酒との付き合い方を自分も変える」と言ってくれ、仕事後の一杯の頻度を減らすという実際の行動に移してくれたことは本当に嬉しかったです。
・アプリで共有し、健診に一緒に行く
妊婦さん向けアプリは、パパ用アカウント設定があり、妊婦さんの体調や赤ちゃんのエコー写真などを共有できるものが多いです。妊婦さんは自分やお腹の赤ちゃんの変化を日々感じていきますが、旦那さんは実感がなかなか生まれないもの。週数ごとの妊婦さん・赤ちゃんの状態を教えてくれるコラムはそんな時に役立つはずです。ふたりの共通のたのしみとして、今日の体調を伝えるツールとして、妊娠初期から一緒に使うこと(通知オンにして毎日見ること!)をおすすめします。
私たちは5つくらいのアプリを比較して、体調と体重記録のシェアがしやすく、広告と余分な情報が少ない「トツキトオカ」を使っています。
そして、ぜひ健診にはできるだけ一緒に行ってください。エコーで我が子を見られるのがお父さんにとって嬉しいのはもちろん、お産をする場所はどんなところなのか、検診はどんな感じなのかを知ってもらい、寄り添ってもらえる実感が沸くことは奥さんにとってとてもプラスです。
・出産の準備を一緒にする
先に述べたヒプノバーシングでは大事な考え方のひとつですが、女性がリラックスするためにはパートナーの存在が不可欠です。お産のパートナーは母親や姉妹でもよいのですが、自己肯定感が高まるようなポジティブな声掛け、ボディタッチを効果的にしてあげられるのはやはり父親になる男性。どんなお産を迎えたいかを記載する、バースプランを一緒につくっておけば本番あたふたせず奥さんが望むサポートができますし、もし立ち会えなかったとしても妊娠中から備えを一緒にすることで、ふたりで乗り越えたという父親としての自信に繋がると思います。
一般的に言って女性は解決策を提示するより共感してほしい場合が多いと思います。奥さんがつわりで食事が摂れずしんどいとき、不安になっているとき、旦那さんは解決策よりまず共感の言葉を口にすること、そして奥さんは具体的になにをどうしてほしいのかロジカルに伝えることでコミュニケーション齟齬が起きにくいと思います。
まとめ
自分自身が妊娠して、いつか望んでいるのであれば頭に入れておきたかったということを書き出してみました。特にからだの準備は男女に関わらず、20代半ばを過ぎたら自分のためにも始めておくとメリットしかないです。妊活中、食事の体質改善で妊娠に繋がったという声も聞きます。私は発酵に出会ったおかげ、運動習慣をつけていたおかげで、今まで大きな不調なく順調にマタニティライフを送れているのと思います。
そして、私は助産師の友人がいたおかげ、アンテナをうまく張れたおかげでお産に対するネガティブも払拭することができました。(育児はまだまだ不安ですが笑)
これから自分がどう妊娠後期と出産を迎えるのか、ドキドキしながら過ごしていますが、果たしてどんなお産になったのか、実体験をまとめてまたレポートします。