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ディズニールックとツネさん

キャストには身だしなみのルールがあり、これをディズニールックと呼んでいる。

たとえば髪の色は黒(今は多少は緩和されているかも)と決まっている。ちょっとくらい色を抜いてもいいかな、と染めてきたりするとアウトである。

今どき髪色が黒だけというのも不自然な気がするけど、やはり広い年代層に支持を受けるための施策としては外せないのかな。
僕はどちらかというと守らない方に属していた。
だから守らない・守れない人の気持ちはよく分かっているし、なおも守らなければならない状況も分かっているつもりだ。

最もチェックされるディズニールックは、男性キャストの場合、まず頭髪の長さである。
サイドが耳にかかってはいけない。不自然な長さ。清潔感を損なわない髪型であること。ちなみにスキンヘッドはNG(威圧感ありますからね)。スキンヘッドに近いほど短く刈り込んだ人もいたが、際どいところだ。
他にもひげを生やしてはダメ。眉毛を剃ってはダメ。

女性の場合は、髪型より色で言われることが多い。あと化粧やアクセサリに制限があります。華美な装いはほぼNG。

僕はディズニーキャストになる少し前までは、割と長めに伸ばしていた。でもこれではいかんと、入社日までに一度短く切りに行ってきた。
面接時に渡された資料に、身だしなみについて触れた文面があったからだ。

で、実際に現場でトレーニングを受けている時、横の髪の毛が耳にちょうどかかっているくらいだったのだ。
で、リードに指摘された。
「もっと短くして」

ついこの前行ったばかりなのに、さらに切れって?

顛末書を書き、最も怖いSVへ提出した

確かマークトウェイン号のトレーニング2日目が終了した時だったと思う。
僕は初日に遅刻したため、顛末書という書類を書かされた。
(2回目の遅刻の後だったかもしれない)

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