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リモートワークとチームプレー
2018年は、ただ「リモートで働く」ということにとどまらず、リモートワークのチーム構築、その効果的なあり方に取り組んだ1年でした。
リモートワークで失われるもの
リモートワークは、個人単位で見ると、時間も有意義に使えるし、通勤時間もカットできるので、短期的には生産性があがることは間違いない。
だけどその一方で、人のやり方を自然と目の端で捉えて盗んだり、学習したり、逆に不慣れな人の様子を見てフォローに入ったり、というような、人と人が相互に作用して生産性を上げていくような動きが失われる。
今年、いくつかのプロジェクトを立上げて、リモートワークで働く仲間でチームを組んだ。そしてその都度、その壁に「苦しんだ」というと大げさなんだけど、「ん~~~!!!」って何度も何度も歯がゆい思いをしてきた。
隣に座っていればなんてことないことが、本当にシェアしづらい。その上、その些細なことにチームメンバーが必要以上に心を痛め、見えないところで心が離れていくことさえある。リモートチームの難しさ。
予め認識することと思考プロセスのシェア
結論から言うと、そのデメリット自体は解決していない。
やってみた対策は2つ。
●リモートワークでおきがちなネガティブな反応とそれに対する「こう捉えてほしい」という要望を伝えておく
●KPTというフレームを使った振り返りMTGで、仕事自体を前進させつつ、思考プロセスを互いにシェアする
ナラティブベース では、長らくリモートワークのチームで働いてきているので、リモートワークならではのネガティブな事象についてもかなりの蓄積があるw
つたないながらも、それを予め「たぶん、これからこういうことがあるし、こういう風に感じることもあると思うけど、そんなときはこう考えて、こう行動してほしい」というのを伝えておく。
起きる前に言われたことなんて、ピンとこないし、はっきりと覚えていないのは承知の上で。
で、その後に実際にそれが起きたときに、「あの時話したあれと同じなんだけど…」と引き合いに出して話し合う。共通言語ができているからか、理解と解決が早くなった気がする。
もう1つのKPTについて。
Keep/Problem/Tryの略で、振り返りMTGのフレームワーク。(詳しくはこちら)
振り返りMTGのフレームワークとしてはもちろんとっても良くできてて、仕事もこれによってスピード感もって前進したのですが、それよりも効果を感じたのは、同じチームのメンバーが、どうしてそれをProblemとしてあげてるのか、とか、それをどういうTryで解決していったのか、とか、そのTryはどうして採用されるのか、もしくはされないのか、といったことがチーム全体にシェアされるということ。
これが、「隣に座って、様子を見てフォローしたりされたりする」ことの代替にちょっとはなるんじゃないか、っていう可能性を見出しています。
リモートでもフリーランスでも成長していきたい
リモートワークやフリーランスの成長というと、個人のスキルを個人で磨き、専門性を高めていくことを一般的には想定すると思うんだけど、専門性以外のビジネススキルは置いてきぼりになりがちじゃないだろうか。
私たちの挑戦は、チームが成長することで、互いが持ってる専門性を1人ではできない規模で再現させていくこと、なのかなと思う。
そこに重要になってくるのは、むしろ専門性以外のビジネススキル。それがないと、ものすごい高度な専門性を持つ人以外は、結局「内職」的になってしまうと思うから。
だから、チームでやることにこだわりたいし、リモート&チームの組み合わせで起こるデメリットにも挑んでいきたいな、と。
今年、上に書いた2つに取り組めたのは、その意味でとっても価値があったし、成果もあったなぁと思っています。
ああ、ものすごく充実した1年だった!!