
南カリフォルニア4日目:Coast Starlightで海岸線を電車で走る日
12:21 サンタバーバラ出発
この日は移動日です。サンタバーバラから北上し、サン・ルイス・オビスポへと電車(アムトラック)で向かいます。
初日、真っ暗で全然見えなかったですが、これがサンタバーバラ駅。この日は昼間だったので、ホームレスはあの場所にいませんでしたw やっぱりホームレスなどいるせいか、トイレには電子ロックがついていて、窓口でPINコードを教えてもらう必要があります(と言っても貼ってあるから係の人と話さなくても良い)。

時間になると電車が到着します。予約時に届くEメールにあるQRコードを読み取ってもらって、行き先を告げると、座席番号が書いてある札をもらえます。そう。この時点まで座席が分からないし、完全に運なのです!
というのもCoast Starlightは海岸線をひたすら走ることで有名な電車。サンタバーバラからなら、左側の窓側を誰もが狙っている。しかし、運悪く窓側に座れなかったとしても、食堂車に行くという手もあるみたいですね。

私は右側の窓際席でしたが、大人しくそこにいました。左側座席からは、延々、このような海岸線を見ることができます。


一方、私が座った陸側の窓際席、個人的には意外と良かったです。というのも畑や牧畜、山や大自然の様子を見ることができたから。というのも、今回はカリフォルニアの食文化について調査するフィールドワーク旅行でもあり、その中で、カリフォルニアの農業の様子を知りたいと考えていたからです。


14:52 サンルイスオビスポ到着
電車は定刻通り、サンルイスオビスポに到着しました。のどかな田舎町です。どうやらここは、ワイン産地であると同時に、学生が多い街でもあるらしいのですが、今は夏休みなので、20歳くらいの若者の姿は、ちらほら見かけるだけでした。


バスが2時間に1本くらいしかない雰囲気なので、Uberでホテルへと向かいました。ホテルの近くにRalphsというスーパーがあったので、そちらで売り場調査(?)と食べるものを購入。

今回の旅では、日本を離れた寿司が外国でどのような進化を遂げているかについても知りたかったので、スーパーで寿司を色々購入しました。アメリカの寿司といえば「カリフォルニア・ロール」です。マヨネーズみたいなソースがピリ辛で、ちょっと食べにくかったですが、それ以外は普通に美味しい。


あと、アメリカはフルーツが安くて美味しいので、ベリーセットも購入しました!

思い出
スーパーのレジで、3品だけ買おうとしていたアフリカ系アメリカ人男性が、あっちのレジに行ったりこっちのレジに行ったりと、早い方のレジを探し回っていました。「やっぱりこっちのレジにする」と独り言か私に言っていたので、「3品だけならお先にどうぞ」と言ったところ、そこから会話が始まりました。
男性:「(私の寿司を見て)ここの寿司はそんなに美味しいの?」
私:「私、日本人なんだけど、今回アメリカに来て初めて寿司を食べるんだー」
男性:「そうか!何しにカリフォルニアに来たの?」
私:「休暇だよ。ここは気候が良くてめちゃ良い」
男性:「自分は前は東海岸に住んでいたけど、西海岸に来て8年になるよ。住みやすくて良い場所だ」
と一通り話したあと、私のレジの番になり、お会計を済ませて帰ろうとしたら、男性に「One second!(一秒待って)」と呼び止められました。
なんだろう?と思ったら、私が買うはずだったベーグルが残っているではないですか。その男性、ベーグルの分のお金を払ってくださって「Welcome to the United States!(アメリカにようこそ!)」と言って渡してくれたんです!感無量!
今回の南カリフォルニア旅行では、人間の優しさや心の豊かさのようなものをとても感じています。