PCDJ機材の記事(前編) 無料DJソフトMixxxの感想
お疲れ様です。
最近Misskeyをはじめたりなんやかやしていたらあんまりnote書いてなかったですね。前から書きたかった内容があるので書いていきます。
今回はパソコンのDJソフトと機材の話です。
音楽機材は高い
音楽機材はなんかしらんけど何でもかんでも高いです。DJ機材もそのご多分に漏れず、平気でウン万円するラグジュアリーなお値段になっています。
バンドマンがバイトに明け暮れたり彼女のヒモになったりそのへんの雑草を食ったりする大体の原因がこれではないでしょうか(偏見)。
DJ機材とひとくちに言ってもレコードをターンテーブルで回してミキサーで調整するアナログDJ、CDやUSBメモリでプレイするCDJ、PCでプレイするPCDJなどいろいろありますが、おれが触っているPCDJはパソコンの他に主にソフトとコントローラーを使ってプレイすることになります。
そう、そこが今回のポイントですね。DJコントローラーという物理的な機材もまあまあクッソ高いんですがDJソフトもいい性格した値段で売られています。最近は月々サブスクライブで少額から使い始めることもできますが、ライセンスを永続で買うとなるとだいたい3万円以上はかかる。
学生さんとかがSeratoとかを一式そろえてDJやろうとしたらプラッターより先にバイトのシフトローテを鬼回転させる羽目になるでしょうね。社会人でも口座の中身がフェードアウトする額です。金欠!
Mixxxについて考える
そこで先月あたりのおれは「せめてソフトだけでもなんとかならんか」と考えMixxxというフリーソフトの紹介をしようとしていました。
…「していました」と歯切れの悪い過去形の言い方をしているのは、実際に自分で使って検証してみたらちょっと色々気になるところがあるからです。
おれもまだMixを少し作ってるくらいの大概初心者ではあるのですが、なんかの参考になればと思って書いておきます。
いいところ
とはいえ決して悪いソフトではありません。Mixxxというソフトは、有料のソフトと比べても機能的にそこまで劣っているわけではないと思います。
試しにプレイしているときの画面です。DJやったことない人には「なんのこっちゃ」という画面だと思いますが、オープンソースで開発されているフリーソフトにしてはかなり充実した機能が揃っているのがわかります。
縦フェーダー横フェーダー、ピッチスライダーといった基本の機能がついており、EQもちゃんと備わっています。BPMとキーのアナライザーも内蔵しているので、選曲もそれを見ながらこなしていけますね。
録音機能や配信機能までもがついているので、使い方さえわかっていればDJプレイ自体は全く問題なくできると思います。
コミュニティが活発で古い機材でも使えるというところも美点だと思いました。
ユーザーの誰かが割り振ってくれたコンフィグファイルをWikiからダウンロードして持ってくれば一発で使えるようになるし、MIDIコントローラーであればマッピングすればだいたい使えるし、中古で機材を買ったという人でもやり始められるのは初期投資が抑えられていいですね。
微妙なところ
英語が…。
日本人ユーザーの手によって50%くらいは手が入れられており、ある程度わかるようにはなっていますが、いかんせん英語の音楽用語が並んでいるため「わかっている」人でないと使いづらい。
いくら機材がMIDIに対応していればといってもおそらく初心者や入門者はまずマッピングで躓くことになります。
Wikiに設定ファイルがあればいいですが…。誰か先達が作っといてくれてないとか自分でいい感じに再設定したいとなると、割り振りたい機能を英語で読んでボタンを押しマッピングすることになります。右も左もわからん人にいきなり「Vinyl Modeの切り替えキーの意味を理解して割り振りせえ」と言い出しても無理でしょう。
非常に自由に使えるソフトではありますが、そのぶん自分の環境にあわせていじくり倒すことも求められるので、DeepL片手にDIYするキアイのある人じゃないと「Mixxxから始める」というのはちょいキチイんじゃねーかな…という気がしますね。
あとは使っている日本人が壊滅的に少ないので誰かに聞こうとしてもなかなか厳しい。おれがふだん使っているVirtual DJもあんまり使っている日本人がいないマイナー気味のソフトですが、そんな環境のおれが見てもMixxxの情報のなさはビビる……。
総評&MixxxでDJやり始める人向けアドバイス
良いソフトではあるけど良い教師ではないよねという印象ですね。
すでに他のソフトでミキシングに慣れていて、あのツマミは何をするヤツだとかフェーダーはどう使うとか理解している人であれば説明がいらないので使いこなせるものの、知らないで触ると英語まみれで理解が難しいので……。
ただ、こんだけの機能を持ちながら無料で使えるというのはすごいし、これひとつでMixまで録れちゃうのは素晴らしいなあと思います。
コレでやり始めてやるぜ!というめちゃくちゃガッツある人がいるなら、幸いなことにVtuberの人とDJの方が大体の見方を教えてくれる神記事があるので紹介しておきます。こういう自分のやったこととか知見を書いといてくれる人、インターネットの優しさって感じで染みるね……。
あとはDJ KOOのDJ指南動画とか見ながらやったらええと思います。あの人めちゃめちゃすごい人なので。CDJというCDの機材を使ってるけどだいたいやってることは同じです。がんばれ。
後編に続く
今回はMixxxについてフォーカスを絞って話をしました。このあとハードのほう、物理的な機材や他のソフトについても書き続けていたのですが、流石に長くなってきたので一回ここで区切りにします。
別記事に分けておくので、よかったらそっちも読んで下さい。じゃあの。