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死ぬときに後悔すること

定年後のセカンドライフを考える際に、近未来のことはおおよそ想像できるが、死ぬ間際のことを想像することはほとんどないし、その必要性も60代、70代前半くらいまでは特に感じない。大病など経験しなければなおさらである。そして死ぬ間際になって初めて慌てる。ヒトは必ず死ぬことはわかっていても、その死が現実的に近づかない限り、なかなか死を想像できないものである。つまり元気で健康なうちは、未来永劫いつまでも生きるかのように錯覚してしまうのが、人間の悲しい性である。

なので、「死ぬときに後悔しないよう」、今からしっかりとその時を見据え、そしてそこから逆算して生きることが大事だと思う。そんな時の指針となるのが、実際に死ぬ間際になって後悔した経験談や体験談など、先人の反省の弁に学ぶのが良い。

その実例が大津秀一「死ぬときに後悔すること25」。医師の大津氏が実際に多くの人の臨終期に立ち合い、天国に旅立つ人々から「自分の人生の何に後悔したか」を聞き取り、大きく25個の項目について述べている。

ここで25個を全部書き記すことはできないが、その中で特に印象に残った項目が、
・自分のやりたいことをやらなかったこと
・夢を叶えられなかったこと
・仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
・行きたい場所に旅行しなかったこと
・会いたい人に会っておかなかったこと
などが挙げられている。

亡くなった方々は、このような後悔を引きずったまま、天国へと旅だっている。ということは、我々も先人のこれらの反省を糧に、そうならないように生きていけば、自分が臨終にあたって後悔をしないということになる。

特に「自分のやりたいことをやらなかったこと」は、私がセカンドライフで提唱する「好きなこと、やりたいことを積極的な行動意志で実現する」ことにも合致する。歳老いて、「やりたいけど体力や気力がない」、「いつの間にかもうできなくなった」、「もう面倒くさい」では遅い。多くの人がこれについて後悔しているということは、我々も臨終に当たり、同じことで後悔する可能性が高いことを示唆している。

だからこそ、今のうちから好きなことや、やりたいことを見つけ、実践していく。悔いのない人生を送るために、夢をもって行動するのみ。人生はあっという間に終わることを常に意識し、普段からやりたいことをどんどんやっていく。その「行動変革こそ命」だと考える。

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