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【日記】11月4日〜11月8日

11月4日(月)

若干、昨日飲んだ酒が残っていた。居酒屋を2軒はしごして、家に帰ってきてからもまた飲んで、ベッドに入った時の記憶が曖昧なまま寝ていた。

昨日時点では、朝からランニングして、午前中はスタバで読書をしようと思っていたのだが、当然そんなことできるわけもなく、ただソファで横になり、テレビとスマホを眺めて午前中を過ごしていた。

昼ごはんを買いに外に出たあたりから少しずつ元気になってきた。遅めのランチを終えて、食後にコーヒーを淹れてから読書を楽しんだ。もう日が落ち始めていた時間だった。

このまま1日を終えるわけにはいかない。ランニングに行くか。

ゆっくりと走り出すと、思っていたよりも身体が動く。ペースを変えず、息が上がらないように走る。予定していた10キロを過ぎても、まだ体力と脚に余裕があった。せっかくだからあともう少し走ろう。そうして最終的には14キロを走った。

始まりは最悪だったが、なんとか1日を取り返したような気分だった。

お酒との付き合い方は考えないといけない。

【今日の一節】

 闇がわたしたちをとりまき、わたしたちはぼわぼわと話しつづける。からすも鳩も、巣へ帰っていったらしい。センセイの乾いてあたたかな腕に包まれて、わたしは、笑いたいような泣きたいような気持ちだった。けれど笑いもせず泣きもしなかった。わたしはただひっそりと、センセイの腕の中におさまっていた。
 センセイの鼓動が、上着越しにかすかに伝わってくる。闇の中で、わたしたちは、静かに座りつづけていた。

川上弘美『センセイの鞄』:P253

11月5日(火)

仕事終わりに会社の人たちとフットサルをした1日だった。

サッカー未経験者ながら何度かフットさるやったことがあるが、思い通りに狙ったプレーなんかできた試しがない。今夜もそうだった。

でも下手くそな自分にとってフットサルは、ゲームそのものを楽しむというよりも、参加することに意味があって行ってるようなところがある。

バッシュでフットサルをやる

これまでに参加したフットサルもそうだったと思う。

軽く汗をかいた後にみんなで飲むビールは美味しかった。この1杯も参加する1つの理由だろう。

【今日の一節】

 金持ってる、ええ家住んで、恵まれてる奴がなに言っても見下してるようにしか聞こえへん。想像はできたって、実感してないんやから意味ないやろ。あほやんけ。

大前粟生「物語じゃないただの傷」『文藝2024冬季号』:P154

11月6日(水)

目覚ましに起こされてスマホで時間を確認すると7時ちょうど。眠気に任せて2度寝したことで、起きた時はもう7時30分近くだった。シャワーを浴びてしっかり目を覚まして、家を出る。

スタバでホットコーヒーを飲みながら、1時間読書をして会社へ。

おかしくなってきたのは、昼ごはんにおにぎりを2個食べた後くらいだった。昼休みを終えて、仕事を再開してしばらくすると眠気が襲ってくる。水を飲んだり、ストレッチをしてもダメで、気分転換に外の空気を吸いにいくことにした。

弁当みたいなおにぎり

外は、ひんやりとした秋の夕方の空気になっていた。冷たい空気にさらされ、今シーズン初めて夕方に「寒い」があった。それからは、眠気に邪魔されることなく仕事に集中する時間を過ごせた。

平日の夜更かしは、いいことがない。そんな当たり前のことを、またこうして書いている。

【今日の一節】

これまでどれほど彼女を叱りつけ、あれこれ手本を示してこうようと(ベッドメイクの仕方、窓の開け方などを、フランス女のように両手を閉じたり開いたりのジェスチャーつきで)、父親の話を聞いたとたん、まるで陽の光のなかを飛び抜けた鳥の翼が静かにたたまれ、羽衣の青みが明るいはがね色から薄紫へと変わるように、すべては夫人のまわりでそっとたたみこまれてしまった。

ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』:P53

11月7日(木)

仕事を終えて家に帰ってくると、ネットで購入した本が届いていた。確か昨日も届いていたはずだが、在庫と発売日の関係でバラバラの発想になったんだろう。

そういえば今日は7日か。おそらく『文學界』が届いたのだろう。

まだ開封はしてないから、何冊購入したのかはっきりと覚えていないのだが、たぶん6冊くらい。今回は文庫本も購入したことでいつもより冊数が多かったはず。これでも財布と相談しながら、今月はどれを買うのかさんざん迷った結果だった。それにここ2ヶ月くらいは、読みたい本がたくさん出てきて積読も増えてきている。

11月に購入した本

冷静に考えて読む量と買う量が全然マッチしていない。だからといってただ字を追うだけのような読書はしたくない。読む時間を増やしてじっくり楽しみ、感想をある程度書けるくらいに丁寧に読み込みたい。そうやって読んでいった小説をまとめて、11月の読了本紹介なんて動画を作ってYouTubeに投稿するのもいいかもしれない。目的があった方がより丁寧に咀嚼して小説を読める気がする。

まあしばらく本は買わなくてもいいくらいの積読があることは確かなので、
12月に購入するのは『文學界』だけにしようか。でもボーナスが出る月なんだよな……。

【今日の一節】

海に突き出た小さな岩場に立って人間の無知の闇とむかいあい、人がものを知りえぬまま、その足元にある地面が海に浸蝕されていくさまを直視する———それもラムジーの定めであり、天与の才だった。

ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』:P80

11月8日(金)

予約していた20時までまだ少し時間がある。時間を潰すために本屋に行くことにする。

久しぶりの本屋。話題書をざっと眺める。ハンガンさんの特集もある。『ギリシャ語の時間』と『菜食主義者』、『少年が来る』はいつか読みたい。この場で、どれか1冊くらい買いたくなる気持ちを堪えて別の棚に目をやる。

平野啓一郎さんの『富士山』を見つけて、買うのを忘れていたのを思い出した。今、買うならこっちかも。

そのまま売れているビジネス書をぼんやりと見ている時に、昼休みにYouTubeでみかけたエッセイのことを思い出し、探してみることに。

衝動買いした本

エッセイのコーナーの平積みには、お目当ての本はなく、棚差しにあった。ついつい手に取って中をちらっと読んで、そのままレジに向かう。

久しぶりに本の衝動買いをしてしまった。今月はすでにたくさん本を買っているというのに……。

【今日の一節】

「あんたがあんたで、俺が俺でおれたらええよな」

大前粟生「物語じゃないただの傷」『文藝2024冬季号』:P199

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aki
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