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税理士試験振り返り!公開模試編

今回はちょっと久しぶりに税理士試験のお話です。
6月は予備校の模試の季節ということで、全国公開模試(全国統一公開模試?)について振り返っていきたいと思います。

いつも通り、T校前提でお送りいたします。O校のみんな、すまんね。

はじめに

公開模試ってなんのためにあるんですかね?テストの点数なんて、普段の答練でもわかるじゃんね。普段の答練との違いを少し考えてみました。

・本試験に近い環境で問題を解く
模試の目的はここですよね。普段とは違う、本試験に近い環境で問題を解く。
普段の答練は教室や自宅での実施かと思いますが、まぁ環境は変わらないですよね。自宅はもとより、教室でもいつもと同じ教室、いつもと同じメンバー。教室って自然と席固定されたりしますし。これってフリーアドレスの会社の座席と一緒よね。

・出題範囲の予告がない問題を解く
ここは人それぞれあるかもしれませんが。私の場合、答練の予告は基本的にすべて見ていました。答練を受けている段階ってたいてい実力が追い付いていない状況がほとんどでした。そういう時は出題範囲をしっかり予習することに意味があると考えていたからです。
それに対し模試はさすがに予告がありませんので、ぶっつけ本番、自分が覚えてない理論や、忘却の彼方にある論点、苦手な論点色々出てきます。まぁできないのはしょうがないのですが、そういった問題にぶつかったときの立ち回りを経験する良い機会になったります。覚えていない理論でも、計算の知識を使って文章をつくったりね。

・いつもより少し大きい分母での自分の立ち位置の確認
公開模試は他校で学習されている方々や、独学の方々が含まれてきます。なので、いつもの答練に比べて提出枚数(分母)は多くなります。それでも本試験の受験者に比べれば全然少ないのですが。(例えば簿記は66回の模試が2,466人に対して本試験は13,936人)
立ち位置としては、大きなミスさえなければ普段の答練よりは少し高くなりがちです。独学や他校の方々はどうしても慣れない問題を解く形になってしまうので、成績は伸びにくかったりします。

・私の公開模試に懸ける思い
ちなみに私は、いつもお世話になっている先生にいいところを見せる場だと思い、毎年大変気合を入れて臨んでいました。ただし、毎年模試の成績は微妙だったので、いいところを見せるタイミングは特になく終了しました。無念。

他校模試の受験の是非

また、毎年質問に上がるのが他校の模試の受験についてです。これは色々考えはあると思うのですが、私は大手二校だけ受けておけばいいと考えています。でもこれもある程度学習が進んでいる、追いついている方に限ります。
目的としては、アウェーな環境に慣れることです。ペーパーテストなので応援団とかはいないんですけどね、アウェーだと思っているより実力出せないものなんですよねぇ。なので、自分の通っているところ+1校くらいでいいかなと思います。個人的には。

ただ、そもそも勉強が追いついていない方なら無理して受ける必要はないと思います。その時間勉強に充てるべきです。
もちろん、この二校の模試を受ける受験生はそれなりに多いため、そこで出題されたものくらいは押さえておきたいという気持ちもわかります。ですが、押さえておく必要がある論点があれば、そこらへんは各校フォローがあると思います。その後の授業やらで。多分。

成績との向き合い方

これ、しっかり意識しておいていただきたいのは、公開模試の結果に一喜一憂する必要はないということです。あくまで模試時点での実力ですから。はっきり言って模試の成績は本試験の合否と一切関係ありません。S判定だから本試験で優遇されるものではないでしょう?
公開模試は本試験に向けて、今の状況がどうかを確認する場面です。成績が良かったのであれば、その調子で学習を進めればいいですし、足りない部分を感じればそこを本試験までに補強すればよいわけです。

公開模試振り返り

さて、いつも通り前置きが長くなりましたが、私の過去の公開模試を成績とともに振り返っていきましょう。
2018年のやつだけ見当たらなかったので、合格年のものを載せています。ここから下は、ただの私の思い出話な気がします。

なお、各科目の学習状況については個別のnoteを書く予定です。今回はあくまで模試の時点のお話をさせてください。

簿記論、財務諸表論(2016年/第66回)

初めての税理士試験は簿財受験。学歴コンプレックスがひどい私は、初めての早稲田会場にこれぞキャンパスと胸をときめかせた記憶があります。ちなみに本試験は東京外国語大学でした。

■ 簿記論

ちなみにO校模試はD判定。気にしない、気にしない。

いやぁいまいちですね。
簿記論の学習は1月スタートの速修生だったので、6月の時点ではまだ全然仕上がっていなかった記憶があります。普段の答練でも上位30%には全然入れていない状態だったので、なんだかんだ妥当な成績ですかね。
ちなみに実力がついてきたと実感しだしたのは7月以降でした。え?全経上級持ってるじゃないかって?…うるさい!
本試験ではボーダーぐらいの点数で合格しています。ギリギリですね。合格の手ごたえがないのが簿記論という科目の特徴です。

■ 財務諸表論

ちなみにO校模試はB判定。まぁまぁっすね。

財務諸表論は一番相性の良い科目でした。普段の答練も特に苦労なく常に上位30%以内でした。なんでだろ?
とはいえ、この時期理論の暗記が完了していたわけではありません。講義で言われていた重要度の高い理論を中心に暗記を進めていました。予備校の模試ではその中から出題があったため理論の成績が良かったように思えます。
結局財表はその後も特に苦労することもなく、本試験では合格確実ライン一歩手前くらいで合格しています。財表には愛されていた自覚があります。

法人税法(2017年/第67回)

ちなみにO校模試はC判定とかだったかな。覚えてないや。

法人税は戦略としては理論暗記先行型だったのでこの成績には納得です。計算は実力のわりに(と講師はいうけれど)、答練でも伸び悩んでいる苦しい時期でした。答練の上位%は5月頭の70%から徐々に上がってこの時期45%くらいでしょうか。
理論は、6月時点では60題(全128題)ちょっとくらいはまぁまぁの精度で暗記が完了していた気がします。
ちなみに、本試験に持っていった理論は80題ちょっと(精度の差はありますが)。本試験はボーダーラインに7点足りない状況で合格しました。
ここら辺から自己採点厳しすぎ説が浮上します。

消費税法(2020年/第70回)

事業税は記念受験のため提出なし。

ちなみにO校模試はこれもC判定とか。振るわんなぁ。

2020年はコロナ真っただ中ということで、会場受験は中止。全員が自宅での受験でした。計算からスタートさせるスタイルの私は第2問の簡易課税で派手にやらかし、途中からガチで泣きながら問題を解いていました。泣きながらだとな、修正テープがまっすぐ引けないんだ。
まぁでも致命的なミスも、本試験でなくてよかったね、ってだけの事。これも公開模試の醍醐味です。
理論暗記は2年目だったので、この時点で40題(全44題)くらいは暗記が完了していたと記憶しています。わりに点数伸びてないけどな。事例問題がクソほど苦手だったせいでしょうか。
消費は本試験には44題すべてをもっていきました(これはすべてかなりの精度)。本試験ではボーダー2点足りないくらいで合格でした。ちなみに1年目に持っていった理論は30題くらい。

事業税(2021年/第71回)

ちなみにO校模試はD判定。論ズレやらかして泣いた。

昨年は久々に会場受験。2017年以来の早稲田に心が躍ります。え?受験者数が少ないって?O校はもっと少なくて二十数名だったよ、確か!

公開模試、なぜか事業税だけ圧倒的にT校の受験者が多いんだじぎょ!ほかの科目だとそこまで差はないんだじぎょ!

6月はまだお仕事としては繁忙期真っただ中だったので、そこまでコンディションが良かったとは言えません。なので計算はまだちょっと粗がある感じですね。
理論は、一応初学ではない建付けなので、この時点では35題(全45題)くらいはそれなりの精度で覚えていたのではないでしょうか。
本試験では理論は42題くらいはかなりの精度で、残り3題くらいは要約で書けるように持っていきました。本試験はボーダー超えからの合格、と。
事業税は本当に派手に本試験でもやらかしていますが、それはまた別のお話。

おわりに

とまぁ、それぞれ振り返ってみましたがT校の模試はその開催時期が6月であることから、全体的にどうしてもまだ実力が固まっていない感じではあります。
とはいえ、今の自分の立ち位置や不得意論点、さらに想定できないやらかしなど、色々な気づきが多いのが公開模試のメリットです。

この時期Twitterでは尋常じゃないくらいたくさん良い成績が流れてきますが、上記の成績の部分に書いたように、それに一喜一憂する必要はありません。ここから先、きちんと努力を積み重ねればC判定でも合格します。良い成績の人たちってめっちゃかっこいいし!!!うらやましいけどな!!!

税理士試験は競争試験ではありますが、一位でなければいけない試験ではありません。本試験まで、まだまだ間に合うこともたくさんあるので、焦らずに一歩ずつ前進していっていただければと思います!おしまい!

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