【プロフィール②】私は一体、どんな領域にきてしまったんだろうか?(上級コース編1)
プロフィール2回目を読んでいただいてありがとうございます!
いよいよ上級コースに入ろうとしています。
楽しんで読んでみてね。
上級コースの最初の難関
2013年が始まった。
それはつまり、あろうことかずっと、
コミュニケーション劣等生だった私と、
一段上の上級コースとの出会いが始まったのだ。
最初にまず、オンラインで説明会を受けた。
事務局の大御所Mさんは、
ちょっとおどけた調子で入ってきて場を和ませようとする。
だがこっちは真剣だ。
一言一句漏らすまい、と聞き耳を立てた。
(その当時は動画はなくて、音声での会話オンリーだった)
上級生になるための一番の難関、それは
「有料クライアントを5名以上」持ち、しかも、
「100時間のセッションをする」ことだった。
そしてやっとCPCCという資格を取得するための、
口頭試験が受けられる。
受験のできるタイムリミットは、
上級が始まってから1年以内。
厳しくてハードな練習と、
試合に出る前のボクサーのような、強靭なハングリー精神。
BeingとDoingの強化トレーニング。
それが上級コース…
さて、コーチングは3ヶ月の期間、
隔週で1回、1時間ずつ行われるのが標準だ。
つまり1人のクライアントさんが、
3ヶ月なら6時間、
100時間を6で割ると、単純計算で16.7人のクライアントが必要になる。
それって、17人…
高い壁を見上げて、途方にくれる感覚。
お分かりになるだろうか?
どうやってこの私が、
コーチングの初心者が、
17人もの人にお金を払ってもらえるんだ?
そんな気も知らないMさんは、
「まずは5人から始めてくださいね!」
と明るい声。
「これからの旅路を応援しています〜」と締めくくった。
マイコーチからのあり得ない挑戦
説明会を終えて、私の気は落ち込むばかりだった。
上級に登録するためには、
クライアント5名の名前が必要だ。
授業料さえ払えばいいというのではない。
これがもう基礎・応用とはまったく違うんだ。
焦ってきた、、、
声をかけたい人が1人も頭に浮かばない。
あの人はきっとダメだ。
この人もこんなの嫌がるだろう。
最後は弟たちに頼むか、、、いや…
どうしよう…どうしよう…!!
その頃契約した、しっかりした女性のコーチに、「クライアント5名」というテーマでコーチングを受けてみた。
コーチングは、
実はここが面白いんだけど、
「こうしたらいいのよ」というアドバイスは一切ない。
その代わりマイコーチは私に、
なぜコーチになりたいのか?を聞いてくれて、
コーチになったら何をするか?も確認してくれた。
そして最後に「要望」という名前の挑戦をもらった。
(これは結構よく出される要望だと後から知ったのだが)
それがこれ⇨「Noを20個もらってきてください」
え?
目が点になり、耳を疑う。
Noをもらうの?
Yesではなくて?
しかも20個!
いやいやいやいや、、、、それは無理でしょ!
断るや否や「じゃぁ上級は辞める?」と言ってくる。
しょうがない…やりますよ!
(YesよりはNoをもらう方が簡単なのだし…)
こうして私は、その日からひたすら、「No」をもらうために色んな人にメールやメッセージをし始めた。
契約書に日程調整…コーチングのはじまりはじまり
おかしなもので、コーチとの約束を果たすためだけに、
「私のクライアントになってもらえませんか?」
と恥も外聞もなくメールしたり、
声をかけたりしていると、
それが日常になってくる。
今日も今日とて「ごめんなさい」返信が来て断られた。。。
(よっしゃー!これで10人目だ!)
などとなぜかガッツポーズする私。
頭が変になったんだろうか?
もういいや。
4月スタートのコースは諦めたらいい。
次がある!と楽観的になってもきた。
そんなある日、あと2週間で「応募締め切り」という日の帰宅途中の駅で、バッタリ知り合いのTさんに会った。
Tさんは温和な笑顔を持つ、ロック音楽好きの楽しい人だ。
電車に乗って席に座り、最近どうよ?の近況報告をしながら、
あ、そうか!
「Tさん、悪いけど私のクライアントになってもらえませんか?少額のお金はかかるんですが…」と聞いてみた。
すると「いいよ」と間髪入れずYesと返ってきて、
私は「え?!」と大声を出してしまった。
Noじゃない?ということはYes…
は?Yes!?
私は彼を見た。「本当?本当?」
「うん、話聞いてよ」
私の駅がきて、
バイバイをしながら降りた。
発車とともに彼が線路に沿って消えていくまで、
ホームで何度も頭を下げていた。
それからだ。
バタバタとYesの返事が4回来た。
応募用紙にクライアント5人の名前を書いて、
上級コースに申し込んでいる私がいて、
一体どうなったんだろうか?まるで夢を見ているみたいだった。
上級に申し込めただけで有頂天になっていた時、はたと気づいた。
いけない、クライアントさんと、
まず一番最初にやることがある!
日程調整?
いやそれもなんだけど、
「契約書締結」というやつ。
あわててスクール提供のe-ラーニングにある契約書のテンプレを探した。マイコーチからの契約書も目を通してみた。
「最初が肝心っていうよね」
コーチングはコーチとクライアントの「同意」の元に行われる。
当事者同士が何をするか、どうするか、
わかっているのが前提なんだ。
契約書のひな形を見ながら、
初めてOKしてくれたTさんの名前と自分の名前を並べて、
それらしき文言にしてメールで送った。
しばらくして「承知しました」というメッセージ。
日程も決まり、「導入セッション」という第一回目ができる手配ができた。
(そうか)
上級コースのスケジュールやテキストも送られてきて、
それをプリントアウトし、
朝晩の通勤途中のカフェで読むようになった。
(なるほど)
そしていよいよ4月のある火曜日の夜7時、
コースリーダーと8人のチームメートに、
「初めまして、よろしくお願いします」
と声をかけ、
あれだけ憧れた遠い存在の「上級コース」が始まった。
(うわぁ、、、)
私の周囲がどんどんザワザワしてくる。
もう去年まで、いや1ヶ月前までとは違う。
一体私はどんな領域に踏み込んでしまったんだろう?
クライアント5名の難関。。。はひとまず乗り越えた。。。
でも私は甘かった。
本当の苦難は、こんなもんではなかった。
それは後々、ボクシングのボディブローのようにゴンゴン効いてくる。
それでは上級コースの、
記念すべき1回目のスランプがどんなものだったのか、
次のブログで書いてみますね!
あっこ