躁状態とうまく付き合うために
双極性障害と付き合っていく上で最も大切といっても過言ではないのが、軽躁や躁状態のコントロールだと思う。本当に怖い症状で社会的に破滅しかねないことを何度も繰り返した。何年も苦労した。最近は自分なりにだいぶコントロールできてきたと思うので、いつか自分がまた躁転しかけたときの助けになるようにそのコツをまとめたいと思う。
1.躁状態を抑えてくれる気分安定薬を服用する、頓服薬も常備する。
炭酸リチウムもバルプロ酸も躁状態を抑えてくれることはなかったわたしを助けてくれたのはカルバマゼピン。薬一つでこんなに変わるのかと驚かされた。この薬を服用して躁状態になることが減り、自分の突拍子もない行動の数々は脳の異常のせいだったのだと実感した。適量を服用し続けることで躁状態の予防もできているように感じている。
2.1日8時間睡眠をとる
きちんと眠ることが本当に大事。眠れるだけで精神が安定した。わたしは不眠症にも苦しんでいて、毎日睡眠薬を服用することに抵抗がないわけではないけれど、日々脳を強制終了することの効果は大きいと感じている。
3.刺激を避ける
やはり刺激を受けると躁転しやすいように思う。人混みや音の大きい場所に行くことはできるだけ避けている。わたしはサッカーが大好きなので昔はスタジアムにもよく足を運んでいたのだが、どうしても体調を崩してしまうようになったので、いまはできるだけテレビ観戦で楽しむようにしている。また、先ほど書いた睡眠にも関連するのだが、夜の外出もできるだけしないようにしている。夜に人と会ったりすると楽しい分どうしても脳が昂ぶってしまい、寝つきが悪くなるからだ。同じような理由で夜の飲酒も避けている。
4.刺激を受けた後は瞑想などをして頭を休ませる。
刺激をできるだけ避けて生きていても、たまには家族や友人たちと楽しい時間を過ごしたいときもある。その代わり、楽しんだ後は脳をクールダウンするよう心がけている。SNSで出会ったお友だちに教えていただいた寝たまんまヨガというアプリを活用している。寝転がって目を閉じて今ここに集中することを大切にしている。
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5.躁転してしまったらできるだけ家の中で過ごす
躁転したときに家の中で過ごすなんて無理と思っていたのだが、外出すると刺激や誘惑は沢山。浪費してしまったり、対人関係でトラブルを生み出しかねない行動を起こしてしまったり…それなら家にいて家事でエネルギーを発散させる方が良いと言うのが私の考え。
6. 最後に
ここに書いたのはわたしなりに躁状態をコントロールしたり予防するための術ですが、世の中にはそういう情報が少ないように思うので、困っている誰かの役に立てたらなという思いも込めて、今回このnoteを書きました。双極性障害は躁とうつがセットなので、躁状態をなくしたり軽くすることは、必ずその後のうつ状態をも軽くしてくれると実感しています。わたしもまだ寛解はしていませんが、何とか病状をコントロールして、自分の望む人生を歩んでいきたいといつも願いながら生きています。