二十四節気ヨガ「大暑 桐始結花」
連日の猛暑日で梅干しの土用干しも3日間も要しないほどの強い日差しが続いています。
季節は「大暑」、七十二候では「桐始結花 桐はじめて花を結ぶ」桐の実がなる頃
そして夏土用です。
今年の土用の丑の日は7月24日と8月5日、2回あります。
今年は短かった梅雨の前から猛暑日が続き、夏土用を前にもう夏バテ気味の方も多いのではないでしょうか。
土用というのは「土旺用事」の略で土が旺んに働く時期という意味があり
立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を表すもので、次の季節に移り変わる前の準備期間でもあります。
陰陽五行説では自然界は木・火・土・金・水の五つの要素から成り立つと考えられ、
季節も、春(木)・夏(火)・秋(金)・冬(水)と、季節の変わり目の土用(土)と五つの要素を当てはめたのです。
土用の丑の日というのはその期間に訪れる丑の日のことを表します。
「う」のつくものを食べると病気にならないという言い伝えから
土用の丑の日にうなぎを食べるということが広まりました。
これは江戸時代の平賀源内の広告によるものです。
「本日丑の日。土用の丑の日にうなぎを食すれば夏負けすることなし」
これは日本初のコピーライティングとも言われています。
また夏土用の風習として、布団や衣類を湿気や害虫から守るために干す「土用干し」や梅干しの土用干し、柿の葉やよもぎの葉を入れた薬湯に浸かることなどが行われてきました。
土用は土を司る神様が支配する期間ということで土いじりを禁じていたり、
新しいことを始めることも避けた方が良いとされています。
季節の変わり目で体調を崩しやすく、精神的にも不安定になりがちな時期ですので、昔からの智恵からこうした風習が生まれたのですね。
近年の夏土用の頃は非常に暑かったり、局地的に豪雨に襲われたりで体が対応できなくなってきています。
昔ながらの風習を見直して、体を労ってあげることも大切ですね。
ヨガでも陰ヨガやリストラティブヨガ、瞑想、ヨガニドラーなどゆったりとしたものが向いている時期でもあります。
屍のポーズで、いつも頑張っている自分の心と体を見つめ直し、
労ってあげましょう。
サンスクリット語でSava(死体)の意味で、
仰向けになり寝そべって、屍体のように全身の力を抜いて、
ゆったりと深呼吸を行うポーズで、
ヨガではとても重要なものです。
レッスンの最初や最後や、ポーズとポーズの合間、ヨガニドラーという寝たまんまヨガの時などに行います。
体が真っ直ぐにし辛い場合は写真のように
膝下や首下に丸めたタオルなど敷いて、自分に合った快適なものにしてみましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?