夢見てフリーランス美容師になったけれど…理想と現実のギャップ

この4〜5年で、フリーランスや業務委託で働く美容師が増加しました。今後もこの傾向は続くでしょう。なぜこんなにフリーランス美容師が増えているのでしょうか？

理由はいくつかありますが、大きな要因の一つは「美容師の給料が低い」という現実です。このため、還元率が高く自由に働けるフリーランスの道が魅力的に映り、そちらに進む方が増えているのです。「還元率が高く、自由に働ける」という言葉だけ見ると、確かに魅力的に感じます。いわゆる「隣の芝が青く見える」というやつですね。

そして、終身雇用の時代が終わり、個人で生きる力が必要とされる今、フリーランスという働き方が時代にマッチしていることも後押ししています。しかし、フリーランス＝個人事業主であり、お金の知識は不可欠です。ある程度の経営力（マーケティング・戦略・集客）、社会の動向、さらには日本や世界の経済の理解が求められます。

正直、ここまで考えている美容師さんは多くありません。その理由はシンプルで、誰もそんなことを教えてくれないからです。さらに、美容師は国家資格でありながら、学問的な知識は必ずしも必要とされないため、目先の条件に流されやすい世界でもあります。私も、勉強は苦手で、学業成績は底辺の方でした（笑）。

フリーランスの光と影

フリーランス美容師が増えて4〜5年経ち、ある現象が起き始めています。それは「売り上げが立たず、困っている人が増えている」という現実です。多くの人がSNSを通じて「キラキラした世界」を発信していますが、実際には苦しい状況にいる方も少なくありません。SNSは自己満足や承認欲求を満たす場でもあるため、本音を語らないケースも多いのです。中にはフリーランスを辞めて正社員に戻ったり、美容師を辞めたりする人も増えています。

最初の1〜2年は順調でも、徐々にお客様が減ってきているという声もよく聞きます。これが現実です。ただし、もちろん成功し、成長を続けているフリーランス美容師さんもいます。フリーランスが悪いわけではなく、重要なのは「お金の知識」や「経営力」をどれだけ持っているかです。多くの美容師がこの点を知らずにフリーランスの道に進んでしまっているのも現実です。

困っている人たちへのアドバイス

では、困っている人たちはどうすれば良いのでしょうか？一つの方法は、正社員としてお金を稼げる環境に身を置くことです。社会保険が完備され、成長できる（売上・給料・待遇）環境が整った職場でまずは安定した収入を確保しましょう。収入が安定し、十分な貯蓄ができれば、次のステップとして投資に進むことも考えられます。

投資を始める前に確保すべき資金

投資を始める前には、まず「生活防衛資金」と「予備資金」を十分に確保することが重要です。以下のような貯金額を目安にして、余裕資金で投資を始めると良いでしょう。

1. 生活防衛資金：予期せぬ収入の減少や急な出費に備えて、最低でも生活費の6〜12ヶ月分を確保しましょう。特に、フリーランスや自営業の方、収入が不安定な方は、生活費の12〜18ヶ月分を目標にすると安心です。家族がいる場合はさらに多めに確保しておくことをおすすめします。

2. 予備資金：生活防衛資金に加えて、日常生活で突発的に発生する小規模な出費（医療費や家電の買い替えなど）に備え、数十万円程度の予備資金を確保しておくと、さらなる安心感が生まれます。

余裕資金での投資

これらの貯金額を確保した上で、余裕のある資金で少額から投資を始めるのが理想です。まずは少額で経験を積み、積立投資などのリスク分散方法を活用しながら、投資のリスクとリターンのバランスを学んでいくと良いでしょう。

生活防衛資金や予備資金を準備しておくことで、投資によるリスクが生活に与える影響を最小限に抑え、安心して資産運用に取り組むことが可能です。

このように、夢を持ってフリーランス美容師になったものの、現実とのギャップに悩む方が多い現状ですが、正しい知識と備えがあれば、自分の理想に近づけるはずです。

まとめ
周りの情報に惑わされず、地に足をつけ、リスクヘッジをする。
売上の安定、給料の安定、貯蓄の安定=心の余白が生まれる
心の余白をしっかりとつくることにより、ストレスなく人生をより楽しく豊かに過ごせます！

さぁ！最高の人生にしましょう！！