2023/05/21 #107
1年に何度か、「HYって天才だ」と思うことがある。
聴く曲は、大人になるにつれ変わってきたのだけれど、
この数年は、特に『モノクロ』『canvas』の2曲を聴くと思いがち。
特に聴く時間帯としては、朝。
何かしらの浮遊感から現実に戻らなければならない時、
この歌を聴いてなんとかそのフワフワを断ち切り頭を切り替えようとする。
誰にも言えない、どこにも書けない、言葉にすらならない思いを、やや美化して放出、または胸の奥に押し込めるために聴く。
HYを聴くと、現実に戻るのは今すぐじゃなくても、まぁもう少しゆっくりでいいよ、と言われているような気がする。
人生の少し先輩のHYが、前に進む、嫌でも前に進まなければならない背中を押してくれる、あるいは引っ張ってくれる。でも、難しいなら少しずつでいいよ、って離れたところから見守ってくれている感じ。
この曲があるからってぬるま湯に浸かる言動をした自分を、
分かっているのに悔やむ時にも。
結論に自信を持てないならぬるま湯の方が今はましだ、いつか必ずその時が来る、と思う時にも。
みたいなことが特に何もなくても、人生に彩りが与えられたような気持ちにさせてくれるから、天才。