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京阪電車の「乗り得列車」復活かも?

各駅停車なのに、特急クラスの座席!?

つい最近、このようなニュース記事を目にしませんでしたか?「京阪3000系余剰車を13000系に組み込む」というもの。
塗装は従来の13000系に合わせた緑色なのに対し、座席は3000系(京阪の青い電車)から何も変わっていないのだとか。
これの導入経緯やそれに関連したものを紹介していく。


1 そもそも乗り得列車って?

現在、京阪電鉄では主に赤色の8000系や青色のの3000系は基本的に急行以下の種別で運転はされない。しかし、今から10年ほど前に主に特急の送り込みや返却として朝の萱島〜淀屋橋の各駅停車や淀から出町柳へ向かう急行などにこの2種類の電車が運用に入ることがあった。特急では無いのに、特急の座席に座れるということで乗り得列車と言われていたこともあった模様。それが現在1両限定ではあるが復活したというわけである。ちなみにかつて8000系が各駅停車の運用の場合でもダブルデッカーに無料で乗ることが出来た。

2 この余剰車はどこから?

じゃあこの余剰車はどこから持ってきたのか。答えはプレミアムカー導入時に余った車両である。ことを遡ること5年前、京阪電鉄は3000系もにプレミアムカーを導入する計画を発表。そのまま2021年1月に営業運転を開始。この時にプレミアムカー車両は新造された。ただその時に旧6号車の車両は編成から外された。この車両を13000系に組み込んだのが今回の記事の主である乗り得列車なのだ。ただ1部の感のいい方は気づいたかもしれない、8000系も同様に余剰車が出たのでは?と。
実は出ていない。その理由は、8000系のプレミアムカーは既存車両を丸ごと改造したからである。2017年8月から運行を開始した8000系のプレミアムカーであるが2016年9月から6号車を改造するために8000系が7両編成となった。この時、7200系や9000系、10000系などの緑色の7両編成の形式も特急運用に入ったことがあった模様。その後1年かけてプレミアムカーを引き下げて帰ってきた。ちなみにダブルデッカーは健在である。

3 実際にあった乗り得列車とは?

8000系や3000系は導入当初から区間急行や各駅停車、準急に急行などでも運用があった。各自で調べてもらったらわかるが意外とヒットする。車両の送り込みに客を乗せるのは列車の増発にもなれるため運用されていたというわけである。ラッシュの時間帯の特急として走った後、朝9:30頃に淀屋橋から萱島まで各駅停車で帰っていくなんて言う光景もあったそう。現在この時間に区間急行が多く運用されているのも似た理由である。ラッシュ時には電車が1編成でも多く必要とされるが昼間ではパターンダイヤの列車分以上はいらないので萱島まで区間急行で返す運用があるのだとか。この区間急行には門真運転免許試験場への輸送(古川橋駅まで)も兼ねている。

4 かつてあった急行のプレミアムカー

この見出しはおまけである。
今ではプレミアムカー付きの編成は急行以下の種別で見ることはできないのだがプレミアムカー導入当時、淀屋橋からの朝の出町柳行き急行と出町柳〜淀間の送り込みの急行、寝屋川市始発の出町柳行き急行に8000系が運用に入ることがあった。この列車は現在でも珍しい、枚方公園・八幡市(石清水八幡宮)・淀・伏見稲荷・清水五条・神宮丸太町からプレミアムカーを利用することが出来る列車であった。Youtuberにも紹介されたことがある。現在快速急行にはプレミアムカーが定期運用で導入されているが(2021年8月改定により誕生)、急行の表示で見ることは出来ない。2022-23の正月ダイヤにはあった。

5 当該編成はいつどこで走っている?

この元3000系を併結した13000系はこの写真では13021Fである(京都方の番号が13021、淀屋橋方の番号は13071) つまり、側面の番号の下2桁が21か71の場合、今回紹介したのに乗れるほか、13023F〜13027Fにも導入された。同様に下2桁が2xが7xの場合、該当する。下の写真では見にくいが、古川橋駅での撮影。京都側から6両目、大阪側から2両目が当該車両の模様。現在13022F(下2桁が22か72)以外全てに導入された模様。在庫切れにより13022Fには導入されないのは確実(3000系は6編成、13000系20番台は7編成いるため全てに導入するには1両足りない)

最寄りは古川橋駅です。

この編成の運用を調べるにはえれサイト【 elesite-next.com 】をおすすめする。使い方などは公式ページを参照してもらいたい。コピーして飛んでみてね!

終わり

今回は3000系余剰車が組み込まれた13000についてお話しました。乗れたらラッキーなので沿線の方は狙ってみてもいいのでは無いでしょうか。ということで終わりです。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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