RSGT2022に参加してきた
Regional Scrum Gathering Tokyo 2022(以下、RSGT)
今年も参加してきたってことでレポート
去年のはこちら RSGT2021に参加してきた
自分自身、昨年異動したこともあり、前回とはまた違ったモチベーションで参加することができた。
実態として複数のクライアントワーク・複数の開発パートナーからなる現状をなんとかしたいなー と思っていた。
具体的な事例だったり、How to的なことが知りたいのはそうなんだけど、それ以上に、もう少し抽象的な組織やチームの考え方だったりを知りたいという。
リーダーシップとは何か、投資効果とは何か、
全部話してるとあれなので、1つだけピックアップ
個人的には「The Agile Fluency Model」そのものの話というよりかは、
組織における投資やそれに対する効果の考え方が印象的だった。
チームの育成に投資する意思はあるか?
まずはどこから投資するべきかは、 リーダーシップの振る舞いを変えること という。
日本でいう “リーダー” とは違うように感じて、
組織や環境のコンテキストによって違うので、特定の立場の誰かを指しているわけではない点は注意した上で、
リーダーシップを持つのは必ずしも、特定の誰かである必要はなく
その時々で変わってもいいと思う。変わったほうがいい? とも思う
まずは、リーダーが率先してメンバーを信頼していく。
ただそのときに、リーダーシップに応えるフォロワーシップも大事。
(このあたりは別セッション『「いい感じのチーム」になるためにやること』でも触れていた)
また、続けて投資に対する ”効果” と ”効率” の話も。
効率を求めるのは必ずしもよい結果がでるとは限らず、
効率によって無駄は削られるかもしれないが、必要な無駄もあるかもしれない。
マネジメントの父でおなじみのピーター・ドラッカーの言葉にもあるように
無駄を許容しろって言ってるのではなく ”効果” を求めるのであれば
そういう余白を含めて辛抱強く投資効果を待てっていうことだと捉えた
(ここでは Outcomes なので、若干ニュアンス違うかもしれないけど..)
再び、Agile Fuluency Modelに戻ってくると、
Focusing Zoneであっても数ヶ月以上はかかるものなので、当然、一朝一夕でできるもんじゃない。
※どのZoneが優れているとかではない
どうか長い目で見てほしい し、見たいと思う。
プラクティスを取り入れて終わりじゃなくて
日常的にチームを観察して、状況に適した投資を継続的にやっていく必要があるなと改めて。
イベントの熱が冷めないうちに、ささやかな一歩からはじめてみよう
イベントを終えて
途中まで読んでいた『チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計』(ちいとぽ)を最後まで読んでみることにした。
4つのチームタイプと3つのインタラクションモードを示してくれているが、
組織の状況によっても違うから正解はなくて
「自分たちの組織だとどうなんだろ?」「このチームタイプまたはイタラクションモードだとしたら認識は合ってるか?」とか話してみるとよさそうだなーと
あくまで一つのモデル・考え方と捉えるといい。
自分たちの組織でも、それぞれの事業部だったりで似たような取り組みはされてそうとも感じた。
が、なかなか言語化や明文化まではされていなさそう。