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ドラマチックな1年に💕

今月のえんぴつで名画_φ(・_・
クラス展覧会が終わって、来年に向けた新作がスタート!

模写をする作品選び。
描いたことのない風景画にしようか、美しい建造物の模写もいいかな、等々考えましたが…
コレだという題材が見つからず。

結局「人」を描くことに。やっぱり私は「人」が好きみたいです。
そして前回に続き、また男女二人の絵を(コレも好きらしい)。
描きたいリストの中にあった作品。
昨年の「メトロポリタン美術館展」で観て好きになった絵の一つです。

「ピュグマリオンとガラテア」
ジャン=レオン・ジェローム
(1890年)メトロポリタン美術館 所蔵


この絵はギリシャ神話の物語をモチーフに描かれています。

ピグマリオン(ピュグマリオン)はキプロス島の王であり彫刻家。
現実世界の女性に失望したピグマリオンは、理想の女性の彫像を作りました。そして彫像のあまりの美しさに恋をしてしまいます。
彫像にガラテアという名を付け、まるで恋人のように扱います。ですがその思いに応えてくれるはずもなく。
恋煩いで衰弱したピグマリオンは、彫像ガラテアに命を宿して欲しいと切に願います。
美の女神(ヴィーナス)アフロディテはそんなピグマリオンを見かねて、彫像を人間へと変えたのです。

この絵は、彫像に命が宿り人間へと変わっていく瞬間を捉えています。
ガラテアが不自然に上半身を曲げているのは、まだ足元が硬い像のままだからです。
ピュグマリオンが背伸びをしてガラテアを抱きしめキスする様子からこの上ない喜びを感じます。
まさに動いている様のドラマチックな瞬間を描いています。

余談ですが、私が大好きなミュージカル「マイ・フェア・レディ」は、この話を現代風にアレンジした劇作家バーナード・ショーの戯曲「ピグマリオン」をミュージカルにしたものです。

絵の解説が長くなりましたが😅
このドラマチックな描写が私の心を捉えたのです。

そして私の画風からは、この絵を模写するハードルが高いことはわかっているのです💦

でもこの絵を描き切った時の感情を想像するとワクワクします!

1年間お付き合いする絵ですから、心動かされる絵と対峙したい。
今はこの絵がそれに一番相応しい作品だなと思うのです。

ビフォーアフターの写真は今回も上げていきます。

最初は元絵と用紙に縦横1cm
間隔のグリッド線を引きます
ラインの落とし込み
これをしっかりやる事が大切です


初回はグリッド線を引いたところと、すこーしだけ絵のラインを落とし込んだところまで。
次回教室までにもう少し描けるかな??

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