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トルコ旅35<いざ、イスタンブールへ>

私たちが今回イスタンブールまで利用するバスはNilüferというバス会社である。前回19時発と書いているが実際のところは18:59発という、何とも微妙な時間の出発時刻である。なぜ19:00ではないのか?その1分は何なのか?と気になるところであったが、検索して出てきた中ではその日の一番安いチケット(一人150TL)ということで購入していた。

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但し、購入後に利用者の評価をホンザがチェックしていいて、あまりに評価が低くて少し迷った。しかしながらネット購入後だったのでキャンセル手続きも面倒だし、出発時刻に間に合わなかったら勿体ないけどチケット捨てて別のバスにしようと思っていた。が、間に合ってしまった。旅とはこんなものである。出発の20分くらい前に私たちが乗るであろうバスがオトガルにやってきた。

乗務員、ドライバー共にトルコ語のみだった。今まで運がよかったのか、乗務員はカタコトであっても必ずみんな英語が話せた。私たちがネットで座席表を見て予約していたバスは3列シート(左1列、右2列)だったのだが、やって来たバスはなぜか4列シートだったので「違うバスかもしれない」と少し不安になり、出発前に乗務員のお兄さんに聞いても言葉が通じず、軽くあしらわれた。そのあしらい方に少し腹が立ったが、トルコにいるのにトルコ語が分からないのも悪いのだからこればかりは仕方ない。

すると同じバスの乗客であるトルコ人男性が「恐らくバス自体を変更したんだと思う。僕が購入した時も3列だったよ。イスタンブールに行くバスだから大丈夫だよ」と英語で教えてくれた。この男性は見た目は格闘家っぽい感じでとても厳つく、パッと見は少し怖そうな人だが、英語堪能で後にもバスの休憩がある度に「30分ここで休憩するそうだよ」など親切に教えてくれた。本当、どこの国でもこうやって助けてくれる人がいる。ありがたい。

イスタンブール行きのこのバスにも、途中で警察官らしき人が乗り込んできた。警察?軍隊?よく分からないけど、また身分証明書確認だ。トルコ人たちの身分証明書はIDカードなのだけど、今回は警察もハイテクで手で持っている小さな機械にIDカードをかざし、機械がIDカードの認識をしていた。私たちは相変わらずパスポートを見せただけだが、今回も私たちのパスポートにはあまり興味がなさそうだった。今回は誰も降ろされることなくバスは再び走り始めた。

バスはUSBポートが壊れておりスマホなど充電はできなかった。さすが低評価のバスなだけある。乗務員の態度もイマイチだし、設備も悪い。最安値で低評価な理由がわかる。イヤなら別のバス会社を選べばいいだけの話。ただし、意外にもよかった点がある。それは人気がないからか乗客が少なめで2席を1人で使えたこと。私とホンザは隣で席を予約していたけど、途中から乗客がほぼいなくなり、席を移動して2席を1人利用していたのだ。夜行バスで足が伸ばせるのは嬉しい。これだけはよかった。「移動する」というだけに関しては満足はしている。

英語で色々教えてくれたトルコ人格闘家(勝手にそう呼んでいる)は、途中の町でバスを降りていった。去り際に「よい旅を!トルコを楽しんでね!」と声をかけてくれた。この一言を言ってもらえるだけで、それだけで旅はいいものになっていく。この人がいてくれたおかげで、このバスの旅が少しいいものに変わった。感謝している。

イスタンブールには朝8時くらいに到着予定だったはずが、なぜか7時くらいには着いた。終着ターミナルだからよかったものの、そうでなかったら寝過ごしてしまいそうだ。

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メトロ駅で再びイスタンブールカードを購入した。1枚につき3回乗車可能のカードだ。メトロとトラムを乗り継いで、今日の宿泊先に向かうとします。

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