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1400㎞、19時間のロードトリップ 3

モンテネグロの山道をしばらく走り続けると、山道には変わりないがクネクネした道ではなくなり広々とした道になった。そして雪山が現れた。

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Žabljak、Motički Gajという町を通り過ぎると、とても見通しがいい景色が広がるルートになり、のどかな景色になった。

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下の地図を見てもらうとわかると思うけど、モンテネグロは本当に山だらけで1500m~2000m級の山がいくつもいくつもある。

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少し先で車数台が立ち止まっていた。何かと思ったら馬!

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田舎アルアルの光景になんだか少し癒された。私たちはその馬たちがいる少し手前で車を停車し、車を降りて少し休憩やストレッチをしながら雄大な景色を楽しんだ。

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その後、馬たちに見送られながら先に進んだ。

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山はたくさんあるもののこの辺りは道幅が広いし、クネクネのヘアピンカーブもないのがいい。それまでクネクネのヘアピンカーブの狭い急坂の道が多かったのでずっと気が張っていたのだ。

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あと100km程で目的地のKotor(コトル)という町に到着。15時過ぎていたけどレストランを見つけ、この旅初めての外食をした。私は4度も嘔吐をしていたこともあり、いきなり胃に重い食事を入れるとまた具合悪くなりそうなので軽めのサラダを選択。ホンザはモンテネグロのグラーシュ(ビーフシチュー)を選択。レストランのウエイターさんは50代くらいの男性で、英語はあまり分からないようだった。ウエイターさんはモンテネグロ語(セルビア語かもしれない)を話し、私たちはチェコ語で会話をしたのだけど、面白いことに何となく通じるのだ。モンテネグロは南スラヴ語圏になるらしく、チェコもスラヴ語圏なので結構言葉が似ている。全く異なり分からない単語ももちろん多々あるだろうが、とりあえずレストランでは何とかお互い意思疎通できるくらいには通じあえていた。写真を撮り損ねたが、ホンザ的にはここのグラーシュはとても美味しくて大満足していた。

ちなみにモンテネグロの通貨はユーロ。ユーロの現金はいくらかは持参していたけど、現金はカードが使えない場所のみで使用したいと考えている。そんなわけでカードが使えるレストランだったのでカード払いで食事を済ませた。

食事をしてあと100kmという距離ということもあり、気持ちもだいぶ落ち着いてきた私たち。100kmという距離はもはやすぐ近くとさえ感じるくらい長い長い道のりだった。

そろそろ海が見えるかな?と思ったら湖だった。というフライングが何度かありながらもようやく念願の海、コトル湾が見えた。車を停め少し休憩しながらコトル湾を山の上から見渡す。

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この時、天気がそこまでいいとは言えなかったのだけど、きっと晴れる。そう思いながらその後も車を走らせた。

山を下り海が近づいてくると段々晴れ間が見えてきた。そして湾をぐるっと半周するようなルートで走行した。伊豆をドライブしているような気分になった。どことなく西伊豆、伊豆三津シーパラダイス辺りに雰囲気が似ている気がしていたのだ。そして更に進んでいくと道路が渋滞しはじめてきた。そう、コトルの町に入ったのだ。

<Kotor, コトル>1979年に「コトルの自然と文化歴史地域」としてユネスコ世界遺産に登録。イタリアとはアドリア海を隔てて向かい合っており、15世紀頃にはベネチア共和国の支配下にあったことから、ヴェネツィア様式の建物が残っている。

コトル観光は後ほどゆっくり!と思いながら町を横目で通り過ぎる。ただ、港には大型客船が停まっていて、その大きさにホンザも私も興奮していた。

下の写真はコトルの町の対岸側から見た客船

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コトルの町は観光客の姿も多かった。コトルへの期待を膨らませながら私たちは宿泊予約をしていたMUOというエリアに向かう。私たちが宿泊する場所はコトルからは3km程離れているのでナビを頼りに進み、10m程の細い急坂を登った。

ようやく目的地である宿に到着!!!

17時を過ぎていた。約19時間~20時間、1400㎞のロードトリップ。長かったけど、無事に到着できてホッとした。お疲れホンザ、お疲れ私。

コトルでの宿泊先はアパート。オーナーは英語が堪能で、ざっと色々と説明してくれチェックインを済ませた。

私たちは車で旅をしているので駐車場付きのアパート(宿)を渡り歩く予定だ。無料駐車場付きとなると中心部から少し離れてしまうのだけど仕方ない。そして今日から滞在するここはキッチン付きのスタジオルームだ。この旅では朝食などは出来るだけ自炊する予定なのでチェコから少しの食料を持ち込んでいた。

部屋のバルコニーからは少しだけ海が見える。宿泊施設の検索や予約は私の担当なのだけど、コトルしかまだ予約をしていない。急に気持ちも変わるだろうし旅の予定を大体でしか立てていないのだ。

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今日はとても疲れているのでコトル散策などは明日にすることに。シャワー浴びて、リラックスしてまだ夜7時くらいだけど寝ることにする。爆睡できそうだ。

つづく

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