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HHKB studioを手放した。ダメな理由を書く


今年、満を辞して購入したのが高級キーボードHHKB studioである。
金額は44000円


流石に働かない身としては躊躇する金額である。


そんな躊躇を乗り越えて購入に至ったわけだが、使用して3日。


結論として非常に使いづらく、自分の期待を越えられなかったため手放すことにした。



HHKB studioを購入した理由


購入した理由は2つある。

①仕事を頑張りたかった
②効率を上げたかった


①仕事を頑張りたかった

自分の仕事柄、文章を書くことが非常に多い。そのため毎日キーボードを使用するのだが、仕事道具であるキーボードにもっとこだわりを持ちたかった。仕事道具にお金をかけ上質にアップグレードし、仕事にコミットできるように自分を仕向けたかったのである。上質な道具を自らの相棒とすれば、もっと仕事欲を上げてくれるであろうと。


文章を書くことが億劫で、最近サボり気味になっていたこともあった。良いキーボードを購入すれば、タイピング自体が楽しくなり、自然と机に向かうのではないか?そんな期待を込めて購入したのである。



仕事道具へのこだわり。
我ながらジェイムズボンドに憧れているだけのことはある。




②効率を上げたかった

普段キーボードとマウスを使用していた。右手が行ったり来たりすることが面倒であり、できればキーボードから手を離したくないと考えていた。


そんな時に見つけたのが「HHKB studio」である。


真ん中にはポインティングスティックが用意されており、さらにキーボードの側面にはジェスチャーキーがある。キーボードから手を離さないことをコンセプトに開発されたキーボードであると聞いて大変気になった。

ポインティングスティックによりマウスを不要にする。キーボードから手を離さないことによってて、文章を書くことに集中できればより良いものが生み出せるのではないか?もっと効率よく仕事が進められるのではないか?

そんな期待を抱いたのである。


HHKB studioを手放す理由


上記に挙げた期待を胸に44000円を震えながら決済したわけであるが、残念ながら冒頭に述べたようにHHKB studioは期待を超えることはなかった。いや期待の60%にも達しなかったと言えるだろう。


理由としてはマウス不要になるはずのポインティングスティックが全く機能しなかったからだ。スピードや感度を何段階か調整することができるため、様々なパターンで練習をしてみたものの、とてもじゃないがマウスに変わるような動きはできなかった。


カーソルを目的の箇所に合わせるにしても、非常に繊細な意識と集中が求められ、ポインティグスティックを使用する度に神経が疲れてしまうのだ。さらに目的の箇所を行き過ぎたりすることがほとんどであるため、仕事へのモチベーションを上げるためのキーボードが逆にイライラの種になってしまったのである。


このポインティグスティックに関しては慣れが必要。とガジェットレビュー系のYoutuberが口を揃えていっているが、絶対に慣れとかで解決できる問題ではない。


練習や慣れというものでAppleのMagic trackpadのように直感的にカーソルを目当ての場所に当てることは不可能である仮にできたとしてもかなりの神経とエネルギーを一度の操作に注ぐ必要があるのだ。

このHHKB studioを意地でも使いこなすということは、仕事を効率よくこなしたいがために購入した道具に縛られてしまうことを意味する。

仕事のためにキーボードを使うのではなく、高いキーボードを買った以上、ポインティングスティックを使用するための仕事になってしまうのだ。



今回ポインティングスティックの操作の不便さによって、Apple純正のMagic trackpadの操作性の素晴らしさを理解することができた。あれだけ意図した場所になんのストレスもなく直感的にカーソルを合わせられるというのは非常に便利なことであると今更ながらに痛感したのだ。



おそらくキーボードの下にMagic trackpadというMacbookのスタイルがキーボードを打つ人間の最適解なのではないか?と考える。




こんな製品も存在するほどだ。


HHKB studio 良かった点



ポインティングスティックが全くマウスやトラックパッドの代わりにはならず、結果として期待値に達せなかったため、手放すことにしたわけだが



一点、期待を越えたことがある。



それが打鍵感と打鍵音である。
キーボードから手を離さないというニーズは満たされなかったが、文字を打つことの楽しさ。については大いにこのHHKB studioによって満たしてもらった。


HHKB studioを打ちたくて机に向かうという時間が非常に長くあった。それだけ心地の良い打鍵感と打鍵音であったのだ。



じゃあそのまま使えばいいじゃん?という話であるが、ポインティグスティックやジェスチャーパッドの機能がついての44000円である。
文字を打つだけであれば、もっと金額を抑えたものでもいいわけだ。



余分な機能のために44000円の金額を払い、その機能を使わずに使用し続けるというのはなんだか気分が悪い。




例えるのであれば高級スポーツクラブに通いながらも、豪華なサウナやプールは利用せず腕立て伏せだけするようなものである。



高級スマートフォンを購入しながら、メールと電話だけの利用なら買い替えを検討するものであろう。




ということで次に購入するのはこのキーボードだ。


「キーボードから手を離さない」は諦めてHHKBの打ち心地によって仕事によりコミットさせていただこうと思う。




働かない生き方を実現させるためにも文字を打ち続けなければなるまい。
それは俺自身の精神衛生のためでもある。


そのための大切な仕事道具。大切なキーボードとして迎え入れたい。






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