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わたしの学び2022EarlySummer

現役教員でも公認心理師試験が受けられることを知ったのが2年前くらい。

そこから今日まで早かった…。

あー、一方的な講義って飽きるんだな〜と知った、でも知らないことがいっぱいで、おもしろかった現任者講習会、

予想問題とやらを問いて、泣きそうになった水曜日(←3日前)

そこで学んだことをつらつらと

☆ときどき出てくる( )内は、試験勉強に出てきた言葉たちです。


受けようと思ったきっかけ

教員という職業を続ければ続けるほど、教育相談的な面談は、手前味噌ながらできるようになっていくのだけれども、
その背景はどこにあるんだろう?
どうやったらそこに触れられるんだろう?
それができるようになったら新しい世界が見えてくるんじゃないか?
ということを考えていました。

そもそも、人の話を聴くことは大好きだし、その豊かな世界を共有できるのはほんとに楽しいなと思っていたこともあり、心理への興味がむくむくと…。

で、最初は、臨床心理士資格ってどんなんだろう?って調べていました。
なるほど、通信でもとれるのか_φ(・_・
なんて、見ているうちに、公認心理師Gルート(現任者ルート)を見つけたわけなのです。ところがこれが5回目まで(今回まで)の期間限定。ということで、力試し?道場破り?のつもりで受けてみました。

1)わたしの学び方って?

今の職場にきてから3年、人の「学び方」に注目する機会が多かったと思う。

視覚優位、聴覚優位、手を動かす?頭を動かす?デジタル?アナログ?などなど…。

こうしたほうがわかりやすいのかもね!(適正処遇効果作用)って話をたくさんしたと思う。
これは、ほんとにすごいことで、その子の学び方をスタッフも、子ども本人も考える、新しいやり方もチャレンジしてみる。そんな学びの基盤をつくるのがとても楽しく、かつ、自分にとっての大事な仕事だと思えるようになっていました。

で、いざ今回自分が受けるということで、めっちゃメタでどう学んだらいいか、ほっといたらどう学ぶかを研究?してみた(質的研究は、仮説生成のために行われることが多い)

仮説ア)大枠がわからないと「きもちわるい」

始めは、「とりあえず、一回過去問やってみて、何がわからないか調べよう!」と取り組んだんだけれども、まさに「何がわからないかわからない」状態…

「え、t-検定? やったね、確率学統計論の授業で…。あのエビフライみたいなグラフになるやつでしょ…。え、なに?あれって幻じゃなかったの?実際に使われてるの?え?え??」

わたしの脳内 その1

「『キャリア教育の手引?』あったあった。知ってる知ってる!え、中身?…知らない…。」

わたしの脳内 その2

ってことばっかりで、結局、対応した問題集を上から順にやっつけていくという、「わからない子が総当りでやってみた」状態。で、一通り回すと(12時間くらい×2周)、何をやればいいのかが見えてくる感じでした。

仮説イ)わからない私はペンを動かす

で、そこからノート作りに入るのだけれど、これは、完全にアナログ派だった。「書きたいところに書きたいことを描く(←誤字ではない)!」

だから、万が一受かったとしても「受かった人のノートはこれだ!」みたいな特集には絶対に載らない自信がある。

で、問題解く度見返す。で、悶える…書いてあるじゃん、ここに!って。

描けば描くほど、自分はカテゴライズしたり、ラベリングしたり、そうやって覚える量を減らしているんだなぁということがわかる。大事なのは、そこから先の細かいところがなかなか覚えられないところ。
これは、もはや中学生みたいに、単語カードで補完しました。
(Ankilotさまには、大変お世話になりました。)


仮説ウ)最後に残った道しるべ

で、あとはもう過去問と予想問題こなすしかなくて…。

で、わからないことあれば調べる。

わからない用語はカードにする。

カードもいまはスマホでできる。
このへんは、ほんとに「つぶしていく」過程。わからない隙間をどんどん埋めて、つなげて、耕して…そんなことを何度も何度も…。

2)用語って、そりゃあひっかかるよ…。

用語って、専門内の人にはわかるけど、門外漢にはわからないんだっていうことが、ほんとにわかった。

そう、こないだ

「めあて」っていうことば、教育以外では、いい意味で使わないでしょ?

同僚さん

って言われて、はっとした。「金品目当て」とか「財産目当て」とか…。たしかにそうだなぁと思って。だから、用語は、ちゃんと「用語」だってわかっていなきゃいけないんだなと思った。

昨日までずーっとわからなかったのが、錐体外路症状。

この用語は漢字なのに、これに付随する用語はカタカナばっかりなのですよ!そして、カタカナになると、わからないときに文字から予測するのが困難で…

子どもたちでも、用語でひっかかる子いるけど(平行四辺形とか、直角三角形とか…)、そりゃしかたないよね…。日常感がないんだもの。

でも、言葉を広げていくってそういうことなんだよね。自分のほうに用語を取り込んでくる。

「あー、『トークンエコノミー法』ってヤマザキ春のパンまつりのことね!」みたいに。

注)トークン(ご褒美)を活用して、子供の好ましい行動を自発的に引き出す行動療法の一種

そして、やっぱり用語っておもしろい!
知ると、そこで世界が広がる!

数学とかもそうだけど、「これ絶対に訳語でしょ!」ってのがわかるとおもしろかったり(ウェルニッケ野の「野(Field)」とか)、いや、わかるけどさ、もっとほかに命名しようがあったんじゃない?ってのがあったり(むずむず病)、それがおもしろかった。


終わってみてどうだった?

試験は、けっこう惨憺たるありさまだった…。
開始5問くらいで、がっつり心を折りにきて…。勉強不足をほんとに突かれた。
やっぱり、一番その分野について詳しくなるのって、試験直後だよ。だから、模擬試験って大切なんだな…と思った。賢くなれるチャンスが増えるんだもの…。

でも、ちゃんと足掻けたのはよかったかな…というふうに思う。

ちょうど、試験日の朝、せんだいメディアテークの前を通ったら、この文章に出会った。(正確には、以前から知っていたから、「出会い直した」なのかも…。)

(↑ こちらから「序」をクリック)

この日、わたしの胸に残ったのは、この言葉

「何かを学びましたな。それは最初はいつも、何かを失ったような気がするものなのです」(バーナード・ショー)。何かを失ったような気になるのは、対話の功績である。他者をまなざすコンテクストが対話のなかで広がったからだ。対話は、他者へのわたしのまなざし、ひいてはわたしのわたし自身へのまなざしを開いてくれる。

「対話の可能性」鷲田清一

今回は、自分との対話がいっぱいできたなと思う。
「何がわかっている?何がわかっていない?なぜわからないといけない?それはどう自分に生きるの?」

知識はいつも助けになる。とはいえ、知識を得るためには努力が必要になる。
根性論に聞こえるかもしれないけれど、それは本当で…。
グーグルスカラーのトップページには、「巨人の肩に立つ」という一文が添えられている。
わたしの知識は、いつも先人の知恵や、周りの人達に支えられていると思う。そんなたくさんの巨人たちの肩の上に立つことで、また新しい知識・新しい世界を見ているんだろうなと思う。
次は何を身につけようか…新しいわくわくが始まりそうだな…というのが、夏休み初日、まだぼーーーーーーーーっとしている頭で考えていること。

おしまい。

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