何よりも好きで大切なもの

「あなたにとって、いちばん好きなものは何ですか?」

もしも誰かにそんな質問をされたら、わたしは何と答えるのだろう?


もちろん、好きなものはいろいろあります。
たとえば、わたしはお酒が大好きだし、おいしいつまみを食べるのも作るのも好きだし、漫画を読むのも好きだし、活字を読むのも好きだし、映画を観るのも好きだし、泳ぐのも好きだし、スポーツ観戦も好きだし……。
よく考えてみたら、世の中には「好きだな」と思うことがたくさんありました。(これってすごく幸せなことですよね!)

でも、その中でいちばんを決めなければいけないとしたら。じぶんが胸を張って、「○○が世の中でいちばん好きです」と言えるものって、何かしら?


……そう考えたら、自ずと答えは出ました。

いや正直に言うと、最初に出た答えに対して、「それはこの問いへの正しい回答と言えるのか?」と自問自答して、ちょっと悩みました。それでも、「やっぱりこの答えしかない」という結論に至った、という形です。

そんなふうに出した答えは、ズバリ「じぶんの子ども」でしたどう考えても、他のすべてをさしおいて「いちばん好き」と言える対象は、息子の他にはいません。

「モノじゃないじゃん!」というツッコミが入るかもしれませんが、それはじぶんでもツッコミました。(もっとも悩んだのはその部分です。)でも、いちばん大好きで大切なもののことを、「宝物」っていうじゃないですか。タカラモノ。その宝物って、人を指すこともありますよね。実際、わたしは毎日必ず息子に寝る前、「○○はお母さんの宝物だよ」と言っています。

宝物という言葉に「モノ」がついているのだから、「あなたがいちばん好きなものは?」と聞かれたときに、この世でいちばん好きでいちばん大切な人を答えに選んでもいいはずだ!
そう思って、わたしはこの答えを選びました。

じぶんの命よりも大切で、愛しくて、かわいくて。時には癒しを、時には何ものにも代え難い幸福感をもたらしてくれる。わたしにとって我が子とは、そんな存在です。さらには、母にさまざまな気づきや学びを与えてくれる、人生における先生でもあります。

息子が生まれてから、もうすぐ5年。(来週、5歳の誕生日が来ます。)この子がいてくれてよかった、と思ったことは数えきれないほどありましたが、この子なんていなきゃよかった、と思ったことは一度もありません。もちろん大変なことはたくさんあったし、可愛さ余って憎さ百倍と感じることも、もはや日常茶飯事ですが……(笑)。

やっぱり「生まれて来てくれてありがとう」だし、きっとわたしはこれから先も息子の誕生日が来るたびにそう口にするでしょう。

そしてやっぱり今日も寝かしつけのとき、「お母さんの宝物〜!」とギュッと抱っこをしたのでした。この儀式(?)は、いつまで続けられるのかな。
いつかは嫌がられるようになるでしょうが、できるかぎり続けていきたいと思います。

わたしが「いちばん好き」と胸を張って言えるあの子を、これからも全力で守り、育み、一緒に成長しながら、命あるかぎりずっと、彼の生きる道を見守っていたいです。

ここまでお読みいただきありがとうございます!普段はクライアントワークが多いので、自分の感性や気持ちと向き合い、表現する場としてnoteを活用したいと思っています。サポートいただいた分は、子どものおやつかオムツに変身するかもしれません(笑)。