ちょっと待て!スマートホームって大体なに?!
スマートホームって色々ある。
日本ではこの数年大手企業がスマートホームに取り組み始めていて、パナソニックのHomeXやSONYのMANOMAや、東急のコネクテッドホームなどなどがあります。他にもIoTサービスや機器として海外ではAmazonやGoogle Appleなどの海外勢のGAFAなところから、国内でもいくつか電気錠や赤外線学習リモコン的な組み合わせてやっているところもあります。スイッチボットは別格な感アリですが
しかし20年前からスマートホームを事業として取り組んで、実際に納品してきた僕個人の定義しているスマートホームは少し違います。
ビジネスのためのビジネス化
これらの大手企業やスタートアップ企業が展開するものは、もちろん素晴らしい最先端のハードウェアやソフトウェアの技術によって作られたものです。
ただ色々制限があるのが残念なのです。
基本的にオープンプラットフォームとしてどこでも使えるようにすると言われてますが、元々その規格はその企業の作ったものなのでその企業のグループに入らないと使えないなど、なかなか拡がりません。
ですので結果その企業の機器しか動かないというのがあります。
8年前、エコーネットライトという国が策定したスマートホーム規格がありますが、それでも全く普及しませんでした。
ビジネスのための技術
さらに、技術やサービスに住宅や人が合わさなければいけなくなるところも否めません。
例えばスマートホームの住宅設備制御に加えて冷蔵庫などと連携したサービスが考えられているようですが、食材がなくなったら勝手に持ってきてくれるなどです。
AIが流行っていて注目され投資されやすいのでAI機能が入っていて、よく使う時間になると何かしてくれるなどの機能です。
これらはあっても良いですが、他のアプリでも勝手にやってくれる機能は余計なお世話になって機能オフにしてたりします。文章の変換とか。しかもそれがオフにできるのならですが。
音声による操作もです。使ったことのある方なら分かりますがストレスの原因になります。限定的な使い方なら便利ですがメインの使い方にはならないでしょう。
個人情報などセキュリティー面も含めて。
そうです、これらのIoTの企業が必ずするのは全ての情報を集めているということが重要です。
安くサービスが提供してもらえているのは、その情報がお金になるからです。
僕は、これらを批判している訳ではありません。
ビジネスとしてはとても重要なことです。
ただ僕の定義するスマートホームと違うということなんです。
これは今まで日本でスマートホーム、ホームオートメーション が普及していない原因と言っても過言ではないと思っています。
だからスマートホームの定義って何?
スマートホームのベースの考え方は
・国内外メーカーの住宅設備に対応できる
・複数の制御方法プロトコルに対応できる
・今までのスイッチで操作出来る
・シンプルである
の4点があります。
これは私の現場での経験や僕自身のセンスもあると思いますが、20年前から取り組んできた海外のホームオートメーション 市場で勉強したことが元になっているからかもしれません。
海外では40年前創業の制御関連専門企業であるクレストロンや15年少し前からスタートしたControl4などが有名で多くの住宅や企業にこれらは導入されています。
アメリカの照明制御専門のルートロンは日本でも20年前からあり色々なところで使われています。
またメーカーでなく規格専門の協会で作られた(メーカーではない)制御規格であるKNXなども最近はホームだけでなくビルやホテルでヨーロッパを中心に使われています。
ここで特筆したいことは、クレストロンやControl4といった専業メーカーでも、ルートロンやKNXと言った、他の規格との連携は当然のようにプログラム出来るようになっていることです。
ちなみに、日本では、それぞれ企業で作ったIoT規格を相互にクラウドで連携出来るようにするIoTアグリゲーションプロバイダという考え方もあり大学と企業での実証実験は行われています。賛同参加してないと連携は出来ないようです。
同じようなサービスが海外では既にあります。IFFFTなどがそれですね。
スマートホーム専門の仕事
そして、ここがさらに重要なのですが、この制御専業メーカーやKNX協会では徹底したトレーニングを行なっていることです。
そして設計プログラム工事メンテを専門にする人達を育てており、専門の仕事が存在しています。
akihirouはその一人です。
この専門の仕事をしている人達を育てたり認証をする業界団体(CEDIA)もあります。
建築士会やインテリアコーディネート協会のようにです。
日本のスマートホーム市場には、その考え方は、ほぼないと言って良いでしょう。
(資格のための資格はあるようです)
まとめ
akihirouの考えるスマートホームの定義の基本
1 . ひとつの規格だけに縛られず全てをユニファイできる
2 . 使う人の価値やライフスタイルにあわせてカスタマイズ出来る
そしてこれらを実現出来るプロがいること。
さらに建築士の支援が出来る住宅の設備や建築現場が分かるスマートホーム専門のプロがいること。
これは日本のスマートホームのこれからにとって凄く重要なことだと思います。
akihirouはそのプロでありたいと日々がんばっております!