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叱ってくれる人はありがたい

私は数十年生きてきましたが、今でも年に何回かいろんな方に叱られます。
私が何かやらかすと、仕事先・友人・先輩・知人から電話やDMがくることもあります。

ほとんどが私が悪いので、ひたすら平謝りです。

仕事面では仕様の確認不足や勘違い、プライベートではうかつな発言など。

怒るのではなく、あくまでも注意や叱られています。

●一番怖いのは離れられること

やっぱり一番怖いのは、何も言わずに離れられることです。

私は長年フリーランスとして外注で仕事をしてきました。
だから、会社に所属しているわけではないので、クライアントや相手側もわざわざ注意する必要がないわけです。

次から仕事を依頼しなければいいのです。
そういう事例を実際にたくさん見てきました。

だから、注意するということは、「次も仕事を依頼するからちゃんとしてね。でも、同じようなミスが続いたら切るよ」ということなのです。

サッカーでいうところのイエローカードです。

レッドカードで退場になる時は、もう注意してくれません。
退場させられたら、もう二度とその仕事先に戻ってくることはできません。

●人は意外と自分のやらかしに気づかないもの

人間関係も仕事も最初のうちは、気を張っているので、丁寧な言葉遣いや仕事を心がけていますが、だんだんと慣れてくると気が緩んでしまうこともよくあります。

そんな時に無意識に相手に対して失礼な発言をしてしまったり、仕事でもミスが出たりしてしまいます。

オリエンタルラジオの中田さんもデビュー間もなくテレビで絶頂期の時に天狗になって、そのせいで一時期干されてしまっていたそうですが、天狗になっていた時は自分でも自覚がなかったそうです。

人の慣れとは恐ろしいもので、慣れてしまうと、徐々に自分に甘くなって、いろんなものがおざなりになりがちです。

そんな時に誰にも注意してもらえないと、自分が悪い状況にいることに気づけないので、どんどん悪い方向に転がってしまいます。
気づけば、仕事もなくなり、周りに誰もいないという状況になります。

●注意や叱るというのは嫌なもの

注意や叱るという行為は、注意した相手や叱った相手の機嫌を損ねて、今まで良好だった人間関係を壊しかねないので、誰もやりたくはありません。

(世の中には説教おじさんみたいに、立場の弱い人に説教をすることで他人にマウントをとって、快感を得るような人もいるようですが)

だから、私も誰かに注意をするのは、相手の機嫌を損ねて、最悪嫌われる覚悟が必要となるため、注意する時はかなり勇気が必要となります。

上述したように、相手を切ったり、相手から離れたりする方が楽です。

だからこそ、その嫌な役を引き受けて注意をしてくれる人は大事です。

まして、年を重ねると、仕事先の相手も若い人ばかりになっていきます。
若い人からしたら年上の相手に注意したり叱ったりするのは、なかなかできません。

だから、わざわざ年上の相手に仕事を依頼するよりも、同じ年代か年下の相手と一緒に仕事をした方が楽です。

そうすると、誰も叱ってくれなくなって、間違った方向に進んでも誰も止めなくなって、気づいたら老害ができあがってしまいます。

なので、自分よりも年下の相手でも注意してくれたり、話をしやすくしたりすることは大事だと思います。

●注意と怒るというのは別もの

「注意する」というのは客観的に相手の間違いを指摘することです。

対して「怒る」というのは感情的に相手に怒鳴ることです。

怒る方は自分の「怒り」を相手にぶつけることで発散するだけなので、怒られた方も素直に相手の話を受け取ることができません。
怒りによって 怖がらせると、ミスをやらかした時に報告しなくなります。

やっぱりミスは小さいうちに報告しやすい環境をつくっておかないと、問題が大きくなってから発覚した時には大変なことになります。

あるいは、感情的に「怒る」と人が離れてしまいます。
仕事を依頼したい相手が二度と引き受けなくなる可能性があります。

なので、注意(叱る)と怒るは別のものとして分けなければいけません。
だらけた規律をただすために、あえて怒るという手段もあるようですが。

だから、怒鳴ってくるような相手とは距離を置きましょう。

●相手が注意してくれる間に、自分を省みる謙虚さが必要

誰だって注意を受けるのは嫌なものです。
言い訳や反発をしたくなる時もあります。

でも、上述したように、注意してくれることに感謝して、自分の態度を改めなければ、いずれ注意さえしてくれなくなり、周りに誰もいなくなるし、仕事もこなくなります。

そうすれば、結果として一番困るのは自分自身です。

だから、注意を受けたら、素直に謝って、改善するようにしましょう。

人間だから間違いを犯してしまうのは仕方ありません。
自分ではそんなつもりではなくても、相手を不快に思わせたり、気が緩んでしまって仕事先に迷惑をかけたりすることもあるでしょう。

その時に注意を受けたらイエローカードだと思って、謝罪して、二度と同じ間違いをしないように気を配るようにしましょう。

老害になる原因のひとつは注意や指摘してくれる人が減ることだと思いますので、自分は注意をしてくれる人がいることに感謝していきたいと思います。

今後も何か間違いをいろいろとやらかすこともあると思いますが、その時は指摘していただけると幸いです。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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秋月大河@作家シナリオライター
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