【実績公開】『アサルトリリィ Last Bullet』ASMR鶴紗さんと一緒 ~私の猫になってくれ~
『『アサルトリリィ Last Bullet』ASMR鶴紗さんと一緒 ~私の猫になってくれ~』が12月22日に発売されました!!
本作のシナリオ全般を担当いたしました!!
ここから裏話なので、何も知りたくない方はここまででブラウザバックをしてください。
ぜひご購入をよろしくお願いいたします。
■鶴紗とASMR
本来、ASMRの音声作品って相手役がいろいろとお世話をしてくれるのがセオリーとなっています。
コミュ力が高くて世話好きなミリアムや二水ちゃんならともかく、鶴紗は(優しい性格ではあるものの)人と距離を取って関わろうとしないタイプです。だから、鶴紗が他のASMRのヒロインのように積極的に聞き手のお世話をしたらキャラ崩壊をしています。
であるならば、本来ならASMR作品ではタブーであるはずの聞き手側から積極的に絡みに行く、という手段を執りました。
ASMRの主人公=ユーザーで、相手役(女の子やイケメン)がユーザーである自分に語りかけてくれている、っていうシチュエーションが大事なので、聞いている側の主人公に個性をあまりつけてはいけないんですよね。
ただ、前述したように、鶴紗は積極的に人に絡みに行くキャラではないので、どうしたものかと担当さんと相談しながら、猫をきっかけにだんだんと仲を深めていくような今のような形になりました。
■にゃにゃにゃにゃ~
鶴紗といえば、猫好きであり、アニメの鶴紗の「にゃにゃにゃにゃ~」はアニメ放映時から話題になりましたので、やっぱりこれは入れないわけにはいかないだろう、ということでファンサで取り入れました。
ただ、ここも鶴紗は仲良くもない人前で「にゃにゃにゃにゃ~」とは本来やらないので、どうやったら自然な流れになるかも何人かの担当さんとみんなで慎重に調整しました。
あとは「梅様は私に殺気が出ているという。そんなつもりはないのに」というセリフは、アニメ5話から取り入れています。
その他にも、いろんな媒体からセリフをオマージュしているので、そちらも発見していただければ幸いです。
■鶴紗の背景を知っているほど泣ける内容に
トラック5と6は鶴紗の背景を知っている方ほど楽しめるようにしました。
特にラスバレのブーステッドフレンドや舞台LoGでも名場面と名高い梨璃との関係だけではなく、やっぱり鶴紗の両親にも触れているところは注目です。
鶴紗は本当にかわいそうな設定ですので、ぜひ興味のある方は設定をごらんいただきたいと思います。
ASMRの作品は癒やしを目的としているので、あまり重い話をするわけにはいかないので、さらっと流していますが、強化リリィとしてゲヘナに囚われていた森辰姫と鶴紗が同じ折り紙が趣味なのは、なぜだろうか、と考えた時、「あああ……」っていう感情がわきあがってくると思います。
そんな鶴紗が今こうしてたくさん友達や仲間に囲まれている幸せみたいなものを、どうしてもこのASMRでは描きたかったのです。
■紡木吏佐さんはやっぱり天才
今回も電撃Gs編集部さん並びにブシロードさんのご厚意で収録現場に立ち会わせていただきました。
人気声優の紡木吏佐さんの収録に立ち会いましたが、本当に素晴らしかったです。西本りみさんが二川二水ちゃんに変わる時もすごいと思いましたが、紡木さんはまた鶴紗の置かれてきた重みみたいなものも出ていてよかったです。
特に最後のトラックなんて、収録ということを忘れて、まさに鶴紗のおかれた過酷な環境や鶴紗が梨璃や一柳隊と出会って幸せになったことが思い起こされて、自分は感動して涙ぐんでしまいました。
やっぱり紡木さんがファンの方々の心を掴むのはこういうところかと。
単に楽しいだけではなくて、演技力もすごかったです。
舞台御台場女学校編で演出をされた佐野瑞樹さんも「声優さんは本番になると、スイッチが変わる瞬発力がすごい」とおっしゃっていましたが、声優さんはそれまで笑顔で話をしていたのに、本番になった瞬間に役が憑依したかのように、キャラクターになりきるところが本当にすごいのです。
本当にこのような機会をくださったアサルトリリィと原作の尾花沢先生、ブシロードさん、電撃Gs編集部さんには感謝しかありません。
これまでの一柳隊のメンバーのASMRももちろんとてもよいですが、鶴紗のASMRは特にアサルトリリィと鶴紗ファン並びに紡木吏佐さんファンの方にぜひぜひ聞いていただきたいと思っています。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
よろしければサポートをお願いします。 サポート費は書籍代や資料代に使わせていただいて、より有意義な内容の記事やシナリオを書けるように努めてまいります。