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【ゲーム感想】ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist

エンダーマグノリア(開発:AdglobeとLive Wire)を全て攻略しました。
総プレイ時間は26時間ほどです。

このゲームは、全世界で150万本以上売り上げた前作「Ender Lilies: Quietus of the Knights」の続編で、同じ世界を舞台にしています。主人公のライラックが、腐敗したホムンクルスを浄化するために冒険する物語です。

■ゲームシステム

いわゆるメトロイドヴァニアと呼ばれる横スクロールアクションゲームであり、様々な場所を探索しながら装備を整えて、ボス戦を攻略していくのが醍醐味のゲームです。

PVをご覧いただくとわかるように、このゲームが特徴的なのは主人公が戦うわけではなく、主人公に従っているホムンクルスが戦うところが特徴的です。(前作の場合は霊体)

ボスと戦うたびにあらたな能力とホムンクルスの仲間を得ていき、だんだんと様々なことができるようになっていきます。

■退廃的なストーリーが魅力的!

滅びに瀕している国の中で、主人公は記憶喪失となり、なぜ国が滅びそうになっているのか、自分は何者なのか、といったことが徐々に明らかになっていくような構成です。

なによりも音楽と雰囲気、美術がとても素晴らしいです。

ダークファンタジーに分類されるような異形の怪物達がわんさか出てくる中で、悲しげな旋律が響いている雰囲気がとてもたまらないです。

登場してくるキャラクターはほぼ全て善人であり、穢れによって正気を失って怪物化してしまうなど、非常にもの悲しい設定です。

フィールドに置かれているTipsやボスを倒すことで見ることができる記憶などを見れば、いかに彼らが善人であるかがわかります。

そうした登場人物たちが善人であるからこそ、より物語全体がもの悲しくなってしまいます。

■主人公が魅力的!

その中でも今回の主人公ライラックは、前作の主人公のリリィとは違い、メンタルお化けの強靱で前向きな精神の持ち主です。

主人公のライラック

前作の主人公は全く話しませんでしたが、本作では非常に会話をします。その中にはジョークを飛ばすなど、前作の主人公とは違った一面もありますし、どんな困難にも果敢に立ち向かっていく強さがあふれています。
(前作のリリィちゃんも幼女的な動きのかわいらしさが本当に素晴らしかった)

■世界観や美術が魅力的!

作品の色彩も素晴らしく、前作が「モノクロ」や「赤」を基調とした世界観だったのに対して、本作は対照的に「青」をベースとしながらも、前作よりも色彩が豊かになりました。

また、前作は中世ヨーロッパ風ファンタジーだったのに対して、本作ではスチームパンクのようなSFっぽさがあります。

それゆえに、前作との繋がりがいまいち感じにくいところもありますが、それでもプレイを続けていく中で、より前作との繋がりを感じられるような形になっています。

■高難易度メトロイドヴァニアだけど、面白い!(難易度調整可)

本作は高難易度で、アクション性が高いですが、フィールドを探索をすることによって装備を調えていき、なおかつボスの動きや敵の配置を覚えれば、決して攻略できない、といったことのない絶妙なバランスで成り立っています。

また、本作から難易度調整も可能になったので、より多くの人がプレイできるようなゲームになったと思います。

ただ、やはり高難易度なので、自分は休み休みプレイしました。
(ラスボスが難しかった……)

ライラックの物語は終わってしまいましたが、まだまだこの世界の謎は残されているので、次回作も登場することを期待してしまいます。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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