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【映画感想】機動戦士Gundam GQuuuuX Beginning【微ネタバレあり】

昨日、機動戦士ガンダムGQuuuuXをTOHOシネマズ上野で見てきました。

Xでの評判が凄まじい熱量があったので、これはネタバレを踏む前に見に行かなくては、ということで、急いで見てきました。

結論から言うと、面白かったです。さすがです。

さすが庵野監督率いるスタジオカラーのクオリティであり、長年庵野監督の右腕として活躍され、ご自身も『フリクリ』や『トップを狙え2』などの代表作を持つ鶴巻監督の手腕は圧巻のひと言です。

映画館で見ても、決してアニメ映画として制作された作品と見劣りすることのないクオリティとレベルで圧倒されました。

ただ、内容に関しては、賛否が分かれそうなところがあると思いました。

宇宙世紀を愛する人達にとっては「こんなガンダムがあっていいのか?」となりますし、その一方、いつまでも1年戦争から続く宇宙世紀を引きずった作品だけではファン層が広がらないので、新しい作品を作ることで新規ファンを獲得していきたい、という意志も見て取れました。

キャラクターに関しても、主人公のまちゅを含めた三人のキャラクターの魅力がとてもあふれていて、今後の展開が気になります。

さらにいえば、『フリクリ』や『トップを狙え』で感じたとても鶴巻監督らしいキャラクターだなあ、と思いました。

特に鶴巻監督や主要スタッフの皆さんが50代以上を超えてもなお、若さとエネルギーにあふれた作品にもなっていたので、自分もまだまだ負けていられないぞと思いました。

今後のテレビ放送が楽しみでなりません。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

【微ネタバレ有り注意】

この作品は前半と後半で全く別物になるといっても過言ではありません。

私は後半部分はとても面白かったですが、正直、前半部分はファーストガンダムに思い入れがある人ほど眉をひそめるかもしれません。

私自身はファーストガンダム世代ではないのですが、やはりこれまでゲームなどで何度もこすられてきたファーストガンダムをなんとなく見てきた世代からすると、今回のガンダムはうーんと思ってしまいます。

前半はあるキャラクターが中心に描かれるのですが、むしろそっちを主役としたストーリーで最後まで見たくなってしまった(でも、デザインがいろいろと違っているから何かモヤモヤする)ところで、急に切り替わって後半はポスターにも描かれているまちゅが主人公となります。

後半は鶴巻監督らしさがあふれているだけに、前半部分とのギャップが大きくて、急に作品の雰囲気やノリが変わったなと思いました。

ガンダムというよりも、鶴巻監督らしさ、(旧ガイナックスの)トリガーらしさ、ナディアのオマージュっぽいキャラの登場、旧ガイナックスらしさをものすごく感じて、ガンダムを使った(黄金期の)ガイナックスアニメって感じでした。

今はガンダムという名前を使わないとロボットアニメも厳しい時代となっているため、いろいろと商業的な理由などもあるかと思いますが、禁じ手を使ってきたなという感じがします。

ただ、いろいろと思うところはありますが、まだまだ始まったばかりです。

ここからが物語の本当のスタートでもあるため、今後どんな展開が待ち受けているかとても楽しみです。

それよりも、閃光のハサウェイの二部目はまだ~?


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秋月大河@作家シナリオライター
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