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夢を掴む

先日、テレビアニメ「メカウデ」の先行上映会にご招待いただきまして、そこで福岡に拠点を構えるTriFスタジオさんが「メカウデ」を制作するまでに10年間かかったことを知りました。

その詳細な経緯につきましては、昨日のメカウデに関する私の記事や、TriFスタジオさんの動画などをご覧ください。

■夢を掴むためにあらゆることをやった人たち

TriFスタジオさんは、元々大学の自主映画サークルから始まり、そこからフリーランスの集まりとなり、映像の仕事を受注するようになりました。

そして、「メカウデ」の原案者でもあるオカモト監督(当時大学生のアルバイトだった)が描いたイラストを現代表取締役社長である麻生秀一さんがたまたま目にして「この作品をアニメにしたい」と思い、アニメ企画が動き出しました。

その後、クラウドファンディングで資金を集めたり、ゲーム会社のサイバーコネクトツーの松山洋社長に相談に乗ってもらったりして本格的にアニメ制作をするようになっていきます。

ですが、アニメ企画を動かす当時は、アニメ制作のノウハウもなかったそうです。しかし、この作品をアニメにしたいという思いだけで、人を集め、資金を集め、スポンサーを探し、パイロット版を制作し、イベントを開き、アニメ制作会社を立ち上げ、10年の年月をかけて、ようやくテレビアニメまでこぎ着けたのです。

もちろんオカモト監督のアニメ作家としての才能や、松山社長の知り合いだという麻生秀一さんの人脈などの要素もあったかもしれません。

ですが、それ以上に、彼らの「この作品をアニメ化したい」という熱意と行動力によって、この作品はテレビアニメ化までしたのです。

お話を聞いた限り、決して順風満帆ではありませんでした。

・パイロット版の360カットもある原画のほとんどをオカモト監督が担当。
・各地でイベントを開いてパイロット版を上映してスポンサーを募る。
・テレビアニメ化するためにあらゆるスポンサーやアニメ制作会社社に声をかけたけれども、悉く断られ、2年半かけてようやくポニーキャニオンさんが出資することを取り付ける。
・いざアニメ制作をするための制作スタジオは自分たちで人を集めなければいけなかった。
・その間も、いろんな企業からの映像の仕事を受注しながらメカウデを制作するための活動をしていたそうです。

おそらくお話を聞いていた以上に、オカモト監督や麻生さん、TriFスタジオさんにとっての10年間は長く大変だったと思います。

それでもなお、自分たちの作品をアニメ化するまでに諦めずに行動し続けたのです。

■夢は待っていてもやってこない

この話を聴いた時、いかに自分が受け身の姿勢だったかと反省しました。

彼らは誰かが夢を叶えてくれるのをただ待っていたのではなく、自分たちで夢を実現するためにあらゆる方法を試して行動していたのです。

自分自身もそうなんですけども、作品を出し続けていれば、いつかきっと誰かが認めてくれて、誰かが引き上げてくれるんじゃないかと思い、「誰かチャンスをくれないかなあ」とか「自分の作品をアニメ化したいなあ」とか、そんな棚ぼたのように口を開けて待っているようなことをしてしまいがちです。

そうではなくて、TriFスタジオさんは自分たちの手で夢を実現するために、あらゆる方法を試してきたのです。

TriFスタジオさんだけではなく、夢を掴んだ人たちは待っていない人が多いですよね。自らの作品を売り込んで、あらゆる方法を試して、失敗しても諦めずに続けてきた結果、形になったのです。

もちろん運や時流がよくて、とんとん拍子で成功した人もいるでしょう。

そんな人を見るたびに、自分には才能がないとか、運がないだけとか、そんな言い訳をしてしまいがちです(私自身が)。

でも、逆風の中でも立ち向かえば、時間がかかっても達成することができるのだと今回のTriFスタジオさんは教えてくれました。

■人の繋がりの大事さ

ひとりでできることに限界があります。
大きなことをなすためには、たくさんの人の協力が必要となります。

オカモト監督とTriFスタジオの麻生秀一さんが出会ったからこそ、麻生秀一さんとサイバーコネクトツーの松山洋社長が知り合いだったからこそ、「メカウデ」がテレビアニメ化までできたはずです。

宮崎駿監督が『ルパン三世 カリオストロの城』の興行収入失敗でも、当時徳間書店の鈴木敏夫プロデューサーがいたから、風の谷のナウシカ制作へと繋がっていったのは有名な話です。

また、宮崎駿監督には高畑勲監督というライバルであり師匠でもある人が側にいたから、才能を開花させていったところもあります。

やっぱり天才と呼ばれる人たちもひとりで成功したわけではなくて、いろんな人たちの助けがあって成功していったのです。

■まとめ

そんなわけで、メカウデとTriFスタジオの制作秘話は、本当に感銘を受けまして、まだまだ自分には情熱と行動力が足りないと痛感させられました。

夢や願望を叶えるためには、四の五の言わずに、とにかく行動、あらゆることをやって、諦めずに続けることだということをあらためてメカウデとTriFスタジオの制作秘話から学びました。

ぜひメカウデには成功していただきたいと思っています。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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