親子(母子)健康手帳
子どもを授かったら必ずもらえる母子健康手帳
今は親子(母子)健康手帳と言うんですね。
『あー親になるなんだなぁ』なんて
しみじみと実感が湧いてくる人も多いんじゃないでしょうか。
はじめに
発達支援の場では、必ず初回面談の時に手帳を確認します。
お母さんが妊娠して記録を始め、子どもが生まれ乳幼児健康診査の内容についても記載していきますので、ボリュームとしては膨大です。
お子さんが出生する前から、お母さんやお父さんがどのような気持ちで、生まれてくるのを待ち望んでいたのか、心構えや行動は発達支援を行っていく上でとても大切です。
しかし、内容が膨大になるため、ここでは親子(母子)健康手帳の中で、特に支援に必要な内容についてのみ記載していきます。
パーセンタイル指数
全体を100として、小さい方から数えて何番目になるのかを示す値のことを表しており、50パーセンタイルが中央値となります。つまり、対象者が100人いて、「30パーセンタイルの人」は「100人のうち小さいほうから数えて30番目」ということになります。
パーセンタイル指数は、主に乳幼児の身長や体重、胸囲、頭囲の発達に用いられます。
正常の範囲は3〜97パーセンタイルとなっており、範囲に入らない場合には注意が必要です。
体重に対して一貫して3~5パーセンタイル未満にあるか,体重が進行性に減少し3~5パーセンタイル未満になる,または短期間に2つの主要な成長指標のパーセンタイル順位が降下すると『発育不良(FIT)』となるようです。
発育不良(FIT)も様々な要因があり、以下の3つに大別されます。
器質性FTT:子ども自身の器官系の疾病が原因になりうるもの
非器質性FTT:児と養育者との関係の障害が複雑にからみ合った結果であるもの
混合性FTT:器質性疾患を有する子どもが、不安定な環境に置かれるか、または親子関係の問題を併せもつ場合
マイルストン
マイルストンとは、子どもの月齢に応じて、できる運動や理解できることが目安として大まかに分かるものです。上の『はいはい』でいうと、8~9か月児であれば75.4%の子どもが、1歳の児であれば96.9%の子どもができることを表しています。
できる事、分かる事は上の図の通り一定の幅があります。
寝返りが4~5か月でできなかったとしても、それだけでは異常とはなりません。
あくまでも目安として判断し、成長がゆっくりだなーと感じる時には
乳幼児健診の時に保健師さんに相談してみると良いでしょう。
まとめ
親子(母子)健康手帳から分かることは沢山ありますが、今回は『パーセンタイル指数』『マイルストン』についてまとめてみました。
パーセンタイル指数は子どもの量的(体重・身長など)変化を確認し、マイルストンでは質的(運動・認知・言語発達など)変化を確認します。
体が大きくなることでおしゃべりが上手になったり、食べる事が上手になることで体重の成長が見込めたりします。つまり量的な変化が質的な変化へ影響し、またその反対もあります。
発達支援をする際には、量と質をバランスよく見ていけると良いですね。
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