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支援学校?支援学級?通級?

・上手くコミュニケーションが取れないのにどうやって学校へ?
・指先が不器用なのに、給食はお箸で食べるの?
・骨格が変形しているのに、体育を受けさせないといけない?

 発達に特性があったり、色々な理由で日常生活が自立できないお子さんがいます。お子さんにどんな困難さがあっても、憲法で定められている通り、保護者には教育を受けさせる義務があります。

 とはいえ、やっぱりお子さんには楽しく学校へ通ってほしいですよね。
そこで、生活上でどんなに困難さがあっても、お子さんの力に合わせた学校選びが必要になります。

 学校生活において、みんなと一緒に勉強等を行っていくのに、何かしらの支援が必要な場合、大きく3つの選択肢があります。

概要

文部科学省 令和3年2月 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課

特別支援学校

 特別支援学校では、幼稚園、小学校、中学校、高等学校に準ずる教育を行うとともに、障害に基づく種々の困難(日常生活も含む)を改善・克服するために、「自立活動」という特別な指導領域が設けられています。

 また、子どもの障害の状態等に応じた弾力的な教育課程が編成できるようになっています。

対象者(4領域)
 視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者

クラス編成
 【小・中学校】1学級6人
 【高校】   1学級8人

特別支援学級

 特別支援学級は、基本的には、小学校・中学校の学習指導要領に沿って教育が行われますが、子どもの実態に応じて、特別支援学校の学習指導要領を参考として特別の教育課程も編成できるようになっています。

対象者(7領域)
 知的障害者、肢体不自由者、病弱者及び身体虚弱者、弱視者、難聴者
 言語障害者、自閉症者・情緒障害者

クラス編成
 【小・中学校】1学級8人

通級指導教室

 通級による指導は、障害の状態に応じた特別の指導(自立活動の指導等)を特別の指導の場(通級指導教室)で行うことから、通常の学級の教育課程に加え、又はその一部に替えた特別の教育課程を編成することができるようになっています。

対象者(9領域)
 言語障害者、自閉症者、情緒障害者、弱視者、難聴者、学習障害者
 注意欠陥多動性障害者、肢体不自由者、病弱者及び身体虚弱者

クラス編成
 【小・中学校】1学級13人

まとめ

 今回は、クラス編成についてのみ書いてみました。
 一口で学校生活と言っても、机上(国語・算数など)や活動(体育・音楽など)、給食や休み時間の使い方、お友だちとの関わり、役割・当番など、多岐にわたります。
 お家での生活にどのような困難さがあっても、やっぱりお友達と楽しく学校生活を送ってほしいですね。

引用・参考文献

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