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【AWEU21】NFT~クリエイターがパワーを取り戻すテクノロジー

今日はお集まり頂きありがとうございます。今回は、NFTについて、また、NFTがどのようにしてデジタルクリエイターに所有権を回復させるかについてお話します。私は、YMU Artsのマネージング・ディレクターのJori Teplitzkyです。そして、NFTの革新者であるニューヨーク大学の戦略ディレクターJustin Blau(a.k.a. 3LAU)とお話しています。そして、デジタルアーティストのNoPatternOseanWorldです。皆さんお迎えできて嬉しいです。パネルにご参加くださりありがとうございます。
それではJustinに聞いてみましょう。あなたは恐らくこの分野で最大のミュージシャン。あなたはこの分野をサポートしてきました。何年も前から暗号通貨に関わってきました。アートとクリエイティビティの境界を押し広げるテクノロジーをいち早くサポートしてきました。音楽とビジュアルの両面で、アーティストのために何をしているか話してもらえますか?

Justin Blau)私が興奮したのは、InstagramやSpotifyなどの中央集権的なプラットフォームに見られる、アルゴリズムによる配信を気にすることなく、クリエイターに自分を表現する別の手段を与えてくれたことです。
クリエイターとして、常に共有したいアイデアを持っています。しかし近年は、その様なアイデアの共有を恐れている様なところもあります。私がNFTの世界に入るきっかけとなったのは、音楽とビジュアル・アートでした。アートディレクターのSlime Sundayに連絡を取り、オーディオ・ビジュアル・アート作品を作り始めました(SSX3LAU)。これは、あまりに抽象的なため、Spotifyではリリースしなかったでしょう。このような創造性を、新しい仕組みで表現することができました。そして、それを収益化できるということは、私が楽しみにしていることです。そしてこれまでのところ、素晴らしいものでした。

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ここ数ヶ月、あなたはとても活発でした。ツイッターを見ると、あなたは、NFTのことを2018年の早い時期には既に話していました。

Justin Blau)最初にNFTを探究したのは、2017年から2018年にかけて、Aetheriumの機能を深く掘り下げ、音楽ビジネスの様々な問題を解決する方法を模索していたときでした。2017年と2018年に音楽フェスで行ったNFT実験とでも言いましょうか。このフェスでは、ステラルーメンのブロックチェーン上で、モバイルウォレットアプリを使い、バッジを発行したのです。複雑に聞こえるかもしれませんが、とても基本的なことです。
音楽フェスに参加したことがある人なら、フェスアプリに出演者の出演時間や、連絡事項がすべて入っている筈です。また、暗号財布も作りました。暗号財布といってもただの財布ではありません。QRコードをスキャンすると、無料アイテムがもらえます。実際、参加者の40%以上が、このウォレットを使ってフェスティバルでデジタルグッズを集めていました。
去年の夏に話を戻すと、アートのために作られたNFTが爆発的に広がり、人々はアーティストが発行したデジタル証明書の所有にとても興奮しました。デジタルアーティストは何十年もの間、評価されてきませんでした。評価されてこなかったのは、「右クリックで保存」という考え方があったからです。NFTがクリエイターに与えているのは、「これは私が作ったオリジナル作品で、今日以降、誰もがコピーできるかもしれない」と言える能力です。しかし、ブロックチェーンでは、これが初版であることを示しています。このように、クリエイティブな人たちが利用できる力は非常に素晴らしいものです。だからこそ、この分野の人気が高まっているのだと思います。

凄いですよね。あなたがしてきたことを見るのが好きでした。あるツイートでは、ニュースレポーターが「あなたは本当に何かを掴んでいると思います、正にあなたは...ありがとうございます」と(笑)

Justin Blau)私も見ました。Fox Business Newsのクリップで、2018年、暗号通貨とNFTについて話しているもの。そして、Non Fungible Token(NFT)が、ファンにアーティストと直接会う特権を与えるかもしれないという話を始めました。ファンがNFTを所有していれば、アーティストはファンとの直接コミュニケーションに積極的になります。アンカーは、もし私が若くてもう少しリスクを冒す気があれば追求したいけど、あなたの幸運を祈ります、と言いました。ただの面白い映像ですが、私たちが正にこのサイクルの起点にいることを示しています。

素晴らしいと思います。貴方の様なアーティストを支持する人がもっと増えるべきだと思います。

Justin Blau)そうですね。私は、幸運なことに、チャックの初期の作品のひとつを集めたことがありますし、彼の大ファンでもあります。Jori、次はチャックの活動を語ることにしましょう。

そう言う積りはありませんでしたが、チャックに移りましょうか。
ご参加頂きありがとう。私は自分がファンであることに気づく前からファンでした。あなたは、この領域のデジタルヒストリーの様に、本質に関連する多くのことを行ってきましたが、
あなたの活動について少しお話し頂きたいと思います。そして、想像もつかないような場所での作品や、それをNFTにするまでの過程を話して頂きたいと思います。

NoPattern)2003年に高校を卒業、大学に行くかどうか、どうやって生きていくかの選択をしました。そして、独学でPhotoshopを学びました。しばらくの間、本屋で働いていました。当時は、本を手に入れるだけで精一杯でした。今のようにインターネットで豊富な知識や情報が得られる訳ではありませんでした。でも、デジタルアートには大きな可能性を感じていました。そんな訳で、初めてデジタルアートの世界に足を踏み入れたのは、まだ高校生だった2002年頃のこと。それからというもの、デジタルアートが大好きになりました。何かを元に戻すことができたり、一瞬で塗りつぶすことができる即時性が魅力だったのだと思います。注意力の足りないアーティストの様に、空間を素早く埋めることができる、ある意味速射砲のようなものです。そこには多くの満足感がありました。
だから、大学には行きませんでした。ソーシャルメディアが普及していなかった時代、メールでネットワークを広げ、人に会い、自分の作品を世に送り出すことに全力を尽くしました。雪だるま式に物事が進んでいきました。私のキャリアは一人歩きを始めたのです。18~19年前のことなので、不思議な気持ちです。NFTは本当にゲームを変え、私が携わってきた業界に革命をもたらしました。私はいつも次の章があると思っていましたが、こんな風になるとは思ってませんでした。でも、様々なジャンルのクリエーターが集結、ミュージシャン、フォトグラファー、デザイナー、アニメーター等が重なり合って、一丸となってお互いを応援しているような感じがして、刺激的でした。
それから、最初に作った作品はね、「Places」という作品を思い出しているんだ。私が2005年、数分で作ったか想像もつかないでしょう。駐車場の写真にポストワークを施したもので、すべての色が重ねられています。そして、このイメージは、インターネット上で多くの人に広まったのです。そしてある時点で、私の手を離れてしまった。つまり、ある時点でその作品の出所がなくなってしまったのです。適当な壁紙サイトに掲載されたり、"Colorful Lights "とグーグルで検索すると出てきたりして、クレジットが一切ないまま、ネット上の様々な場所に出てきてしまったんです。最終的には、カウンティング・クロウズがロンドンで開催したフェスティバルの背景に使われていました。そして、100万回以上もコピーされました。その空虚な空間をようやく理解できたとき、その作品を認めたいと思いました。そして、その作品は、製作者である私に永遠に帰属することになります。これが最初の作品で、その後はとても良かったと思います。でも、もっと忍耐強くやっていればよかったと思います。でも、私は準備ができていました。こんなことができるようになるまで、ずっとこの技術を待っていたような気がするんです。だから、本当に良いコレクターの手に渡ることができて良かったと思います。自分が作った作品が、インターネットの力で奪われてしまっていたのですが、取り戻すことができたのです。

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特にコレクターの方々とは、作品について素晴らしい対話ができているように感じます。作品が良い家庭に置かれ、人々が評価してくれていることを知るのはどんな気持ちですか? クリエイターとして、何かを作り、それを手放して「自分の人生を生きていくんだな」と思うのは難しいことだと思います。でも、今はあなたの隣にあります。NFTのポスト・プロセスやオーナーシップ・プロセスはどんな感じですか?

NoPattern)素晴らしいと思います。 私や他のアーティストと、作品だけでなく、アーティストとして、市場として投資してくれる人々との間に、興味深い関係が生まれています。そして、自分自身の存在として、うまくいけば成長して独自の人生を歩むことができ、伝統的なアートの世界を反映しながらも、より若々しく、コミュニティを牽引する様な方法をとることができるのではないでしょうか。
それが私にとってエキサイティングなことだと思います。これまでに販売した作品を買ってくれたすべての人をフォローバックしています。匿名で私に連絡してきた人もいましたし、ツイッター等で私に連絡してきた人もいたので、お礼を言いました。「作品が大好きです」と言ってくれました。素晴らしいと思います。今までは、大量のニュースレターを発行したり、Instagramに投稿したりして、一方的にコメントを貰うだけだったのが、アーティストが、作品のファンと関係を築きながら、コミュニティを形成するチャンスがあるのです。各アーティストが独自のエコシステムを持ち、その中で構築するチャンスがあるのです。

アーティストとコレクターが作品を祝福、楽しむことができるという考え。
Osean、あなたは様々な人と仕事をしてきました。どうやってこの世界に入ったのかを話して欲しいです。そして、TikTokの様なソーシャルメディアでの経験や、NFTがあなたの創作方法をどう変えたかについても。

OseanWorld)私が最初にNFTのことを知ったのは、TikTokやその他のものがきっかけでした。最初にTikTokに参加したのは1年か2年前ですね。ただ面白いと思って動画を投稿し始めました。ただ、「こういうのもアリだな」と思っただけです。動画を投稿できたのは初めてのことでした。そして、殆ど一夜にして、満足感を得ることができました。バイラルな人間になりました。人々が作品を気に入ってくれて、たくさんのフォロワーを獲得、素晴らしい気分になる。ただ、「動画を投稿してみようかな」という感じだったんです。そして、どこからともなく突然現れた素晴らしいコミュニティを手に入れることができました。
年月が経つにつれ、少しずつ楽しくなくなってきました。私たちのやり方は、作品を様々な種類の方法で歪めて、リミックスするようなものです。そして、チャックが言っていたように、ある意味で自分から離れていってしまう気がします。ちょっと奇妙なことでした。今では、その様なことを経て、NFTが流行したのでしょう。皆こんな風に話していました「これいいね」「これはチェーンにつけるべきだ」「これは売るべきだ」等々。最初は意味が分かりませんでした。でも、実際やってみて、色々調べてみたんです。そうしたら、アーティストたちがみんな、有名人になっていたんです。「ニャンキャット」とか「Linkin Park」とかですね。以前見たことのあるような素晴らしいアーティストや、「The Vaccines」のような誰も名前を知らないようなミュージシャンの作品を手がけている人たちばかりでした。それが突然、ピカソより人気のある有名なアーティストになったんです。これは面白いなと思いました。そして、自分でやってみると、そんな凄いことになるとは思わなかった。結局、私はこのエネルギー空間全体で大きな存在になりました。とても嬉しかったです。コレクターが私に連絡してきて、「君の作品がとても気に入ったよ」と言ってくれるんです。私は「あなたが、この空間の一部になってくれたことを嬉しく思います」と言ったりしました。そして、それは本当に素晴らしいことだと感じました。そして、「ここはいい場所だ、君にはもっとパワーがあるんだ」みたいな感じで、自分の作品に対してそう言ってくれるんです。

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あなたの作品を見て、話をしてみませんか? その作品がどこから来たのかを話してください。ソーシャルメディアを通してどのようにして作られたのか?そして、それがどの様にして独自の作品になったのか?

OseanWorld)そうですね。それで、基本的にはアニメイトの女の子として取り組んでいました。2~3年前から制作していました。

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彼女をスーパースターのような、フィギュアのような、ヒーローのようなキャラクターにしたいと思っていました。そして、私が偉大であることを示す世界の一部として彼女を作りたかったのです。彼女には、記念碑的な人物になってもらい、存在しない人々に価値をもたらすようにしたかったのです。彼女は歌が好きで、アニメも持っているような素晴らしい人になりました。Tシャツを着ています。そして、マンゴーを走らせたり、ぬいぐるみを作ったり、本当に凄いことになっているんです。
人々がこのキャラクターについて尋ねるとき、あなたが考えていなかったことの一つは、作品をアップロードして「おい、これはネット上で確固たるものになってるぞ。」これが重要なことなんです。そして、人々はAetheriumなどで「これは私たちにとって重要なんだ」と反応します。私がMEPsについて尋ねると、人々は「おい、これは重要なことだ、君はこの価値を保持しなければならない、なぜなら君が作ったものは実際にとても素晴らしいものだから」といった反応をしました。そうすることで「DM、メッセージ、コミュニティ構築も素晴らしいものだから、これが人々にとってどれだけ重要なのか理解できたよ」という様に、自分の中で検証が深まったんです。しかし、このキャラクターの一部を手に入れるためだけに、一晩で大金を使った様な状況を目の当たりにするのは、私にとっては信じられないことです。

あなたの他の作品を見てみると、中に自分自身を入れ始めています。それは、作品の会話にも自分自身を登場させようとする試みですか?

OseanWorld)私がいつもやっている仕事の多くは、自分に自信が持てなかったり、何か理由があって、最初は自分を出さないようにしていました。何年か経ってからは、写真の中に自分を入れ込むようになりました。なぜなら、「私は写真を撮りたいんだ」「人は写真を撮りたくないだろうし、私は編集したいんだ」と思ったからです。それで、自分でやるようになったんです。そうすると、しばらくして、みんなが「この編集はクールだ」「こういうのもいいよね」と言ってくれるようになりました。でも、自分でやるということは、自分自身に価値をもたらしてくれるというか、好きになってくれるというか。物質的なアイテムのようなものです。この編集は、この人、この靴、この服などと同じ位価値のあるものになった、という感じです。そうすると、自分が作った編集物に囲まれているだけで、写真自体に価値が出てくるんです。そして、未来の作品では、私が全てのキャラクターに囲まれているという点では、同じことが言えると思います。自分が作った巨大な世界で、目の前に巨大なランボルギーニが置かれているようなものです。つまり、これは私の作品の様なものです。これは、私がたくさんのお金、時間、努力を費やして作ったものです。そして、これは私がそれを示すために持っている様なものです。そして、この素晴らしい世界には、奇妙な方言や言語などを持ったキャラクターが登場します。しかも、必ずしもお金を払わなくてもいいものなので、クールですよね。普通にお金を払うのではなく、自分の時間を使うことができる。そうすると、人々は、あなたが金銭的価値を費やしていないにもかかわらず、技術的には価値があるというように反応するのです。これは重要なことだと思います。

金銭的価値はなくとも、非常に多くの技術、愛情、時間、規模が投入されていることは誰もが認めるところだと思います。つまり、様々な形で、例えばチャックはフォトショップの魔法使いです。私が「どうやって?」と思うようなことを彼はする。何時間も何年もかけて練習していますよね? Justinが音楽に多くの時間を費やしているのと同じです。そして、その技術を進歩させることにも。時間はかけがえのないものですよね? 時間と技術が一体となって、かけがえのないものとなる。そして、NFTはそのことを認めてくれる。200回の「いいね!」だけではありません。人々が会話の一部になりたいと言っているのです。そして、あなたの技術についての会話に参加したいと思っている。今まで以上に、あなた方のことを知りたいと思う。あなたのコンテンツは、常に自身を代表するものでした。しかし今は、これまで以上に、あなたと繋がっています。そのことはコンテンツ制作をどのように変えたと感じていますか? それとも、コンテンツを作る方法を変えたのですか?

OseanWorld)私にとっては、巨大な世界を構築することがより重要です。言語、キャラクター、ストーリーなど、様々なモノを作りました。以前はミニプロジェクトの様なもので、自分のためにやっていただけで、NFTの一部になった訳ではありませんでした。今は、できるだけ大きなプロジェクトにしたいと思います。今では、殆ど私自身より大きいような気さえします。私にはこの様なことができるということです。今までとは全く違う方法で人々に影響を与えることができる。以前とは違った展望が開けています。私が自分の部屋ではなく、地下室や、親戚のため等にやっていたとしたら、違っていたでしょうね。

そのショックは大きいですね。JustinはNFTは創作活動に変化をもたらしたと感じますか?

Justin Blau)100%。これまでの私の18年間のキャリアの多くは、商業的な目的であったと思います。私はいつも、大きなパイを自分のクリエイティブな活動に捧げたいと思ってきました。つまり、自分の作品を作り、売るということです。2004年にオンラインストアを開設して以来、私はずっと運営してきました。プリントや本など、様々なものを販売していましたが、結局のところ、ビジネスの大半はクライアント主導で行われていました。そして、その仕事が大好きになりました。今でもそうなんですが、熱心に私を雇ってくれる人のために、得意なことをするのが好きなんです。そのことに感謝しています。そして、そこには良いダイナミズムがあると思うのです。
でも、僕は今、35歳というキャリアの節目を迎えていて、次は何をしようかと考えているんです。5年後、10年後に自分がどうなっていたいか考える様になりました。私はいつもギャラリーの世界やファインアートの分野を探求したいと思っていました。でもやはり、デジタル・ルーティンやデジタル・ネイティブアーティストで、デジタルアートへの移行を成功させた人はあまりいないんです。デジタルアートやビデオインスタレーションのようなものは昔からありましたよね。しかし、これはこれらの世界が真の意味で初めて融合したもので、作品に実際の金銭的価値が与えられ、それによって作品に価値があるという認識が生まれています。しかし今は、世界やそれを見ている人たちに向けて、より大きな公的声明が出されています。そう、人々はこのような人目を引く金字塔のようなものに支払いたいのです。そして、何が価値なのか、何に価値があるのか、人々に再考させるのです。つまり、私にとっては、ずっと前から知っていた事実に目を開かせてくれたということです。私のやっていることには価値があると言ってくれるメンターがいましたしね。パラダイムシフトのようなものです。今の状況を考えると、多くのデジタル・アーティストを祝福している様に思います。今こそ、真っ先に飛び込んで、本気で追求して、自分のやっていることを混乱させる。それは私がやろうとしていることです。私は、80クライアントと個人的な仕事をするモデルではなく、その逆にしたいと思っています。逆なんです。80%の仕事は自分が本当にやりたいこと。そして、年間を通して幾つかの商業的なプロジェクトを厳選、雇われ人として仕事をするのではなく、パートナーシップを築く様にしたいと思っています。

つまり、Justinにとっても、もしかしたら少し違う質問かもしれません。あなたにとって、NFTは創作活動をどう変えたと思いますか? あるいは、NFTがあなたの活動を変えましたか? そのことについてどう感じますか?

Justin Blau)面白い質問です。私の場合、NFTの変化は大きく分けて2つあると思います。1つ目は、配信に依存する手段としてのアルゴリズムにあまりこだわらなくなったこと。作りたいものを作りたいときに、作りたいものを作るかどうか決めることができるようになりました。これはとてもパワフルなことだと思います。
私の音楽をより立体的なものにする素晴らしいビジュアル・アーティストを紹介してもらいました。私はこれまでのキャリアにおいて、常にビジュアル・アーティストと仕事をしてきました。しかし、特殊なビジュアルコンテンツを作成し、音楽と組み合わせることで、音楽がより意味のあるものになります。だから、既にやっていることに新たな次元を加えることに目を開かされたんです。
また、アルゴリズムを気にすることなく、自分のやりたいことを自由に創造できるようになりました。そして、それは私の創造的なプロセスにも大きな変化をもたらしました。

素晴らしい。いいですね。最後の質問です。私が話ししたいのは、私たちの誰もがクライアントワークに慣れていないということです。誰もが経験したことのあることですが、今NFTは、クライアントワークから、異なるクリエーター同士や、クライアントとクリエーター間のパートナーシップへと移行する場を提供しているように感じます。この様なパートナーシップの発展をどう感じますか? そして、チャックは楽しんでいますか?

NoPattern)ええ、つまりは関係性です。あるアーティストの話を聞いていると、特にプロダクション側では、ミュージックビデオや舞台制作のような大規模なものが行われていて、多くのアーティストは、真のアーティストであるにもかかわらず、こうした大規模なプロダクションでしかキャリアを見つけることができないでいるようです。そして、彼らの芸術は常に大きなミュージカルのように貸し出されている。そして、誰がそれをやったのか、本当のところは誰も知らない。このような人たちは、「これは、自分の力を発揮する絶好の機会だ」と感じていて、裏方に徹するのではなく、表舞台に出ようとしているのではないでしょうか。そういったことが多く見られると思います。そして、多くのクライアントは、アーティストやデザイナー、クリエイターが最も価値ある存在であることに気付き始めると思います。彼らが作っているものを見ることができます。そうすれば、最終的にはクライアントが請求できる金額も少しずつ変わってくると思います。そうなると、クリエイターとクライアントの関係も根本的に変わってくると思います。なぜなら、お金が表示されているのですから、これは良いことだと思います。多くの人が長い間、クリエイティブな空間でより多くのお金を稼ぐにはどうしたらいいかを考えてきたと思います。そして、これは本当にちょっとしたことなんです。アーティストの力を少しでも取り戻そう。このことは、ブランドとのパートナーシップにも影響を与えると思います。ブランドとのパートナーシップは、これまで横に置かれていて、下の方にちょっとしたクレジットがあるだけだったのが、ヘッドラインに置かれるようになるでしょう。

昨日もプレイボーイとスライムサンデーのコラボがありましたが、あれは凄いですよね。ブランドとアーティストが一緒に、驚くべきアート作品を作り、世界に発信できたのです。これはエキサイティングだと思います。このアイデアは、アーティストが機会に応じて、自分自身の力で立ち上がり、「私も会話の一部であるように」とするものです。私のアートは会話の一部なのです。
あと2分しかありません。皆さん、何か言い残したいことがあれば、ご自由にお願いします。皆さんはこのパネルで多くの知識を共有してくれました。

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Justin Blau) 最後に言いたいのは、これは本当に始まりに過ぎないということです。インターネットが登場してまだ25~30年しか経っていません。クラウド・コンピューティングが登場してからは10年〜20年といったところでしょうか。このテクノロジーは、アーティストがどの様に使うか、ブランドがどの様に使うか、どの様なパートナーシップが存在するか、どの様なコラボレーションが存在するかについて、まだ初期段階にあります。クリエイターがパワーを取り戻すことができる、エキサイティングな時代なのです。

最後の締め括りとして素晴らしい発言でした。ありがとうございます。皆さんが素晴らしい一日を過ごせることを願っています。そして、私たちのパネルを楽しんで頂けたら幸いです。

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