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4月の鉱工業生産指数(速報値)は3カ月連続上昇を予測。4月商業販売額・小売業の前年同月比は3月+6.9%を上回るか。―日本の主要経済指標予測(2023年5月18日)―

4月の鉱工業生産指数(速報値)は3カ月連続上昇か(5月31日発表)

5月17日に発表された3月の鉱工業生産指数(確報値)の前月比は+1.1%の上昇と、速報値の+0.8%から上方修正となりました。自動車工業、生産用機械工業、化学工業(除.無機・有機化学工業)等 が上昇し、電子部品・デバイス工業、汎用・業務用機械工業、食料品・たばこ工業等が低下 しました。22年8月の100.2からの季節調整済み・鉱工業生産指数の低下基調は23年1月の90.7までで一応止まり、3月は95.9まで持ち直しています。
4月の鉱工業生産指数(速報値)の前月比は+1.8%程度と、3カ月連続上昇になると予測しました。また、4月の前年同月比は+1.9%程度と6カ月ぶりの上昇になると予測しました。
製造工業生産予測指数の4月は前月比+4.1%の増加見込みです。過去のパターン等で製造工業生産予測指数を修正した経済産業省の機械的な補正値でみると、4月の前月比は先行き試算値最頻値で+1.8%の上昇になる見込みです。90%の確率に収まる範囲は▲0.5%~+4.1%になっています。
4月の財務省貿易統計で輸出金額の前月比は+2.5%になりました。日銀の輸出物価指数の4月の前月比は+0.2%です。4月の日銀の実質輸出の前月比は+2.7%になりました。
景気ウォッチャー調査・製造業・現状水準判断DI(季節調整値)は22年10月45.3、11月45.2、12月44.4、23年1月43.1、2月43.6、3月46.8、4月46.2と推移しています。このような関連データなどを、総合的に判断し予測しました。

※2023年4月は筆者予測値

4月商業販売額・小売業の前年同月比は3月+6.9%から高まるか(5月31日発表)

4月商業販売額・小売業の前年同月比は+7.9%程度と3月確報値の+6.9%から増加率が高まると予測します。
4月の大手百貨店4社の売上高・前年同月比の単純平均は+14.9%で3月の+15.0%から僅かに0.1ポイント鈍化していることなどを参考にして、各種商品小売業・4月前年同月比は3月の+5.4%から増加率が僅かに鈍化するとみました。
また、自動車小売業の4月前年同月比は3月の+18.2%から増加率が高まるとみました。新車新規登録届出台数(乗用車)の4月前年同月比は+18.5%で3月の+12.1%から増加率が高まっているからです。燃料小売業の4月の前年同月比は3月の▲2.7%から減少率がやや縮小する可能性が高いとみました。レギュラーガソリン価格の前年比をみると、4月は▲3.1%程度と3月の▲4.0%程度から下落幅が縮小しています。
なお、景気ウォッチャー調査で2月から3月への小売関連の現状水準判断DI(季節調整値)の動きをみると、49.8から48.0へ低下しています。これらを総合的に判断し予測しました。

※2023年4月は筆者予測値

※なお、本投稿は情報提供を目的としており、金融取引などを提案するものではありません。