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大相撲九州場所で大関・琴桜が悲願の初優勝。横綱だった祖父・琴桜との、大関昇進・初優勝時の景気面での類似性。懸賞本数は九州場所としての過去最高を9年ぶりに更新。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年11月25日)―

九州場所で大関・琴桜が14勝1敗で悲願の初優勝。66勝で年間最多勝。

 九州場所で大関・琴桜が14勝1敗で悲願の初優勝を果たしました。21年ぶりの大関相星決戦となった豊昇龍との結びの一番で、はたき込みで勝ちました。NHKのインタビューでの受け答えで、勝利の瞬間に関しては「がむしゃらだったので覚えていない。相手が土俵に落ちていたので、やっと勝ったんだなと」と話しました。

 「琴桜」という名前が優勝支配に刻まれたのは、祖父である初代が14勝1敗で5回目の優勝を果たした1973年名古屋場所以来51年ぶりのことです。今年の初場所後に大関に昇進した大関・琴桜は、初代と同じく大関5場所目で初優勝。来年初場所は、13勝2敗で準優勝した豊昇龍とともに横綱昇進に挑戦することになりました。

 大関・琴桜は今年の白星を66個積み重ね、単独での年間最多勝も決めました。今年は関脇だった初場所で13勝を挙げ場所後に大関昇進、年6場所中5場所で2ケタ勝利を挙げました。


初代琴桜の大関昇進と初優勝、横綱昇進時は景気拡張局面。孫の琴桜も大関昇進と初優勝は2024年で、景気拡張局面の見込み。

 祖父の初代琴桜は、突き押し、ぶちかましと、のど輪で一気に攻める押し相撲を得意として、「猛牛」と呼ばれました。1967年秋場所では2横綱2大関を倒して11勝4敗という成績を残し、場所後に大関へ昇進しました。1968年名古屋場所で13勝2敗の成績で幕内初優勝を果たしました。大関昇進と初優勝時の景気局面は、どちらも、第6循環である、いざなぎ景気の拡張局面の真っただ中でした。

 孫の大関・琴桜の大関昇進と初優勝はどちらも今年・2024年になりました。今年に入って内閣府の月例経済報告の景気判断は、「景気は、〇〇だが、緩やかに回復している」との判断が続いていいます。例えば、直近の10月の景気判断の但し書き付き部分は、「一部に足踏みが残るものの」というものでした。但し書きが添えられてはいるものの、景気の拡張局面であると思われます。祖父・孫とも大関昇進と初優勝は景気の拡張局面に当たります。

 初代・琴桜は1972年九州場所で、14勝1敗で3度目の優勝、1973年1月場所も14勝1敗で連覇し、場所後に横綱に昇進しました。大相撲が年6場所制になったのは1958年で、その年の1月に横綱審議委員会の横綱推薦の内規が制定されました。第1項:横綱に推薦する力士は品格、力量が抜群であること。 第2項: 大関で2場所連続優勝した力士を推薦することを原則 とする。 第3項: 第2項に準ずる好成績を挙げた力士 を推薦する場合は、出席委員の3分の2以上の決議を必要とする。第4項:品格については、日本相撲協会の確認に基づき審議する、というものです。

 初代・琴桜は大関在位32場所での横綱昇進で、昇進時の年齢32歳2カ月は、年6場所制における最高齢だったため、「遅咲きの桜」などと言われました。横綱昇進時の景気は第7循環の景気拡張局面でした。


大相撲九州場所懸賞本数1,667本は九州場所での史上最高。これまで最多の2015年の1,579本を9年ぶりに上回る。前年比は+21.3%で8場所連続前年同場所比増加。

 大相撲九州場所・懸賞事前申込本数は1,757本でした。昨年九州場所前に公表された事前申込本数は1,359本だったので、前年を上回る九州場所としての過去最高が期待される数字でした。

 九州場所は、実績も過去最高だった2015年の1,579本を9年ぶりに更新し1,667本になりました。今年の企業収益の好調さ、広告費の増加を示唆していると言えるでしょう。なお、前年同場所比は+21.3%と、8場所連続前年比増加になりました。


九州場所優勝の大関・琴桜、獲得懸賞は302本で第1位に。

 今年の九州場所で一番多く懸賞を獲得したのは、優勝した大関・琴桜の302本でした。第2位は大関・豊昇龍の191本、第3位は大関・大の里の189本でした。番付上位の3大関がベスト3になりました。

※なお、本投稿は情報提供を目的としており、金融取引などを提案するものではありません。