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制作過程

7月頭に思いつき、ほぼ2週間で仕上げたドールハウスサイズの小さなギャラリー。
その名も「たぶん、日本一小さいギャラリー。」
経緯は前の投稿をご覧ください。

この記事では、制作過程をご紹介。
借りるボックスの大きさはこちら。

各ボックスに借主がいて、私は上段L-10を借りることになりました。
画像はL-1あたりなのでL-10は左端です。

イメージ図も必要かなと思い、イラレで簡単に作ってみる。
下段の額縁や家具、ランプ、階段などはAI生成。
便利だわ〜。

まずは100均へ行ってみる。
私の創作意欲はホームセンターと100均で生まれることが多い…。
出来るだけ軽くて丈夫な素材がいいなと思い、プラダンを使って壁面を、床板はよくキャプションとかで使う発泡スチロールのようなシール付きのボード。
大まかな枠組みを作る。

水彩画のフレームを購入したので早速つけてみる。
背面は前面マグネットシートになっているので、プラダンにはマグネットシートを貼ってみる。
右側はプラダンが足りなくて、後日買ってくるまで仮の壁。笑

水彩画の裏打ちをし(厚紙で糊付け)、フレームは追加でオーダー中のため、仮貼り中。
床面をどうするかを検討段階。木目シートを仮に置いてみる。
このままではつまんない。いくら急ぎとはいえ、少しは拘りたい。。。
てことでこうなりました!

わかります?床面、ヘリンボーンっぽくしました。
シートをなるべく無駄なくカットして、貼りまくる。
貼りまくる。貼りまくる。。。
途中で自分を恨みながら。
できた時の満足度は、餃子を100個包んで美味しく焼けて食べた時のあの嬉しさに似ています。

壁面も壁紙シートを使ってマグネットシートを隠し、腰壁のようなシートが売っていたので今回はそのまま利用させていただきました!
時間があれば、自分で作りたいところですが…改装する時の楽しみにとっておこう。

照明問題。
2階建てのギャラリーなので、下段は暗くなるため照明が必要。。
電気系統の工事は夫が得意とするのですが、今は忙しいので自分でできる範囲で何かないかな…ってことで、実は別のイベントで使用する予定のこのワイヤーライト4つ買って1つ余っていた。え?このためにあったの?
接着方法は後で考えるとして…とりあえず雰囲気作ってみる。
いいじゃーん。

下段はアクセサリー系が置けたらいいなと思っており、仮置きしてみた。
奥の壁に張り付いているのは、1センチ角のウッドチップに截金(金箔を細く切って貼る伝統技法)で紋様を描き、マグネットにしてみました。
下に置いていある緑の台紙に乗っているウッドチップも、同じく截金の紋様を描き、ピンブローチに加工しました。

全体像こんな感じです。
螺旋階段、上段の床、どうするか考え中。。
同じヘリンボーンはつまらない(面倒臭いと思っているわけではありません)。
絨毯張りがいいよな〜ってことで、

いい折り紙があったわけですよ。
いかにもヨーロッパの美術館のような雰囲気出ました。
下段への穴も開け、フレームも届いたので早速水彩画20点を額装。
このフレームがまた本当優秀で、表面にプラスチックの透明な板が入っているのです。
しかも浮かし額。非常に作りが丁寧で綺麗です。
ただ精巧すぎて、はめ込んだら多分開ける時傷つける…。
ほこりが入らないように見張って閉じました。
そして壁の上部、ライトっぽく見えると思いますが、これネイルチップの台座という製品だそうです。(セリアで購入)
ここにライトっぽくガラスをつけたいと思うのですが…まだ悩み中。

螺旋階段は苦労しました。
ネットで色々検索して、皆さんの作り方を参考にしながら、出来るだけ廃材を出さないように、少ない材料で仕上げられるか…課題でした。
壁で余ったプラダンをステップに使い、タピオカストローに壁紙シートを貼り、螺旋の穴を開け、グルーガンでステップをつけました。
ステップのサイドが見苦しかったので、鍵盤の細いマステをつけてみました。
ちょっとうるさいかも…とりあえず今回はこのまま進めてみることに。
この後、細いヒノキの棒を着彩して、手すりをつけました。

全体像が見えてきました。
截金で装飾したミニ本も配置。
こちらも実は1から作っています。
その制作方法も少しご紹介。

ロンドン tooting becにある手芸品店

豆本作りのため、レザーを探しに近所の手芸品店を探し求めて見つけたお店。

店内にはめちゃんこかわいい生地がズラリ。。
あぁ。。ポンドが190円でなければ買いたかったものがいくつか。

ロンドンといえばテーラーの技術は最高峰レベル。
オーダーメイドのスーツはいくらするのでしょう。。
スラっと着こなしているイギリス人は本当かっこいい。。
手芸品店の隣にはミシン博物館のようなものがあったようです。行かなかったけど。

ワゴンセールしていた柔らかめの皮と、黒の合皮を購入し、豆本制作に取り掛かる。

皮に厚紙を貼り付け中。
試作中。
本の中身はウォーターフォードの水彩紙(中目)です。
黒の合皮に截金を施し中。
大量生産中。右上のオクラは箸置き。
できました。
ピンクベージュは、截金を貼り付ける膠が滲んで製品にするにはとても難しいので、レア品となりました。
宣材写真撮影1
宣材写真撮影2

こちらの豆本も出来上がった時の満足感は、苗ではなく種子から家庭菜園で育てたもぎたてプチトマトやきゅうりを食べた時の嬉しさに似ている…と思う。

ちなみにこちらの豆本は15ページ分あり、旅のスケッチを5冊作成し限定販売していました。まだ数冊残っていますので、また増やしたら販売する予定です。
今回の出店では白紙のスケッチブック豆本として販売します。
皆さんの思い出を綴ってほしいです。

話はギャラリーハウスに戻し…

ピンぼけで見にくくてすみません。
螺旋階段に手すりがついた状態で、天井のライトも無事に固定。
ライトの固定は色々と悩み、グルーガンで固定するのはちょっとダサい。
そしてできればライトをスポットライトのようにしたい、シャンデリアのようにも加工できたら…。
色々と理想は果てしなくあったのですが、まずは固定を目指す。
細いワイヤーでU字を作り、差し込んでワイヤーを止めようか…そこで思いつく。
アクセサリーを作るときに使う丸ピン。先端が輪っかになっており、先は長くなっているので好きな長さに切ることができる。
先端の輪っかにライトのワイヤーを通し、短く切った棒のところを、ボードに差し込む。
3センチ間隔くらいで固定しました。
見た感じはかっこいいとは言い難いですが、ちょっとリアリティがあるかなと思い、他にいい方法が思いつく日までこちらで。。

遊び心で「Sold Out」の札をマグネットで作ってみたり、細かいものをニヤニヤ作る時間到来。
といったところで、突然上段のライト(ネイル台座)と水彩画がずり落ちる現象に。。
一部分だけ固定できない場所ができた。。
なぜだ…これでは困る。
ボヤいていたら、夫が「磁力は永遠じゃないよ」と。
え!初めて聞いた!そうなん?
「強いマグネットで、多少S極N極を戻すことはできるけど、多分安い磁石だと寿命は早いだろうね。」
確かに少し強めの磁石で少し磁力は戻りましたが、これでは基本的に私は不在にする販売なので心配だ。。
一晩色々リサーチして、できるだけ所持しているもので何とかしたい。
以前使用していたネオジムの磁石があることを思い出す。
強力すぎて1個ずつ離すのが難しいくらいの磁力。
これを裏と表で挟み、そこに絵画を貼り付ける。
うまくいきました〜!
よかった。非常に安定しています。
ちょっと壁から浮いてますが、それがまたリアルでいいかも。

おおかた仕上がってきたので、細かいアイテムは余った時間で増やすとして、今はリスト作りや、掲示するもののデータ、POP作りなどの事務作業に取り掛かり中。
作品の注意書きを封入。
封入できないものは、お持ち帰りいただけるように空いてるスペースに配置予定。
まだまだやることありますが、2年前までギャラリー業務としていつもこなしていた展覧会直前の準備を思い出しながら、明日も準備に奔走します。

8月2日(金)スタートです。
場所、営業時間、問い合わせ先はこちらです。
私がお店に行く日はまだ確定していませんが、またお知らせいたします。
ご来店お待ちしてまーす!

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いろんなイベントがあるので、合わせてご覧いただけましたら幸いです。

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