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Designship 2024 イベントレポート

こんにちは、はじめまして!
タイミーのコミュニケーションデザイナーのsaidoです。
重い腰を上げてnoteをはじめましたので、これからよろしくお願いします…!
初回のnoteでは、先日開催されたDesignship 2024のレポートをお届けします。デザイナーになって5年間参加したことがなかったので念願の初参加でした。


まずは簡単な自己紹介

まず初めに軽く自己紹介をさせてください。
私は2020年に新卒として、社会人向けの人材育成サービスを提供する会社に入社し、デザイナーとしてのキャリアをスタートしました。
現在所属しているタイミーには2024年1月からジョインし、コミュニケーションデザイングループに所属するデザイナーとして、サービスブランドのサイトデザインや、新卒採用ブランディング関連のクリエイティブをメインで担当しています。
表層的なデザインだけではなく、ユーザーの感情体験のデザインに取り組みたく、日々試行錯誤をしています。

Designship(デザインシップ)とは

日本最大級のデザインカンファレンスです。
今年は「広がりすぎたデザインを、接続する。」というコンセプトのもと、六本木のミッドタウンで開催されました。

https://design-ship.jp/2024

タイミーはゴールドスポンサーとして協賛し、ブースの出展やメンバー数名が登壇をしました。
事業会社や制作会社のブース出展では、各社オリジナルのコンテンツやノベルティ配布があり、様々なデザイナーの方とお話しできました。他社デザイナーの方と現在取り組まれていることや課題、今後の改善策などをお話しするのはとても刺激になります!
各社のブースについても触れていきたいのですが、長くなってしまうので、今回のレポートは私が心に残ったセッションをメインに綴っていきたく割愛させていただきます。

レポート①<セッション>エモーショナルデザインの実践

このセッションは、「エモーショナルデザインの重要性と実践方法」についてがテーマでした。登壇者はプロダクトデザイナーであり、芝浦工業大学デザイン工学科教授でもある橋田則子さんで、感性工学を用いたデザイン研究をされている方です。 今回は、実際に感性を定量化する方法や、デザインアプローチについても詳しくお話しいただきました。

特に印象に残ったのが、人が製品と接するときの3つのデザインアプローチです。

<本能的デザイン>
外観、第一印象。製品が最初に与える効果。外観、手触り、音といった物理的な特徴が支配力をもつ。

<行動的デザイン>
製品の使用、経験に関わる。その製品を使って楽しく簡単に目的を達成できたら温かいポジティブな感情が残る。

<内省的デザイン>
メッセージ・文化・製品の存在意味などの、背景や思想。思考と情動の最大の効果が経験できる。個々人の経験や教育の違いに最も影響される。

「この3つをしっかりデザインすることによって良いものができてくる」と橋田さんはおっしゃっていました。上記のデザインアプローチは製品デザインだけではなく、グラフィックやwebなど私にとって身近な媒体にも応用できると感じました。

セッションを通じて、デザインとは人の感情に寄り添うものなんだと再認識できました。また、橋田さんの「自分の感覚が必ずしも一般的ではない」という言葉も印象的でした。デザイナーだから自分の感覚は世間一般と同じものだと思い込まず、定量的・定性的に分析することが重要なのだと感じました。

事業会社に所属するデザイナーの強みは、体験設計からビジュアルデザイン・効果測定まで一貫して関われる点にあります。今回のセッションで聞いた「エモーショナルデザイン」に関する考えや手法を取り入れ、人の心に訴えかけるものや事・体験をつくっていきたいと思いました。

(セッションで登壇された橋田規子さんの著書「エモーショナルデザインの実践」を購入しました!届くのが楽しみです)

レポート②<パネルディスカッション>感情を喚起するブランディングデザイン

このセッションは、「感情のグラデーションをどのように捉えて生かすのか」をテーマにディスカッション形式でお話しいただきました。

レアゾン・ホールディングス 山口さんが感情のグラデーションを恋愛に例えていらっしゃったのが、面白く、且つとてもわかりやすかったです…!
たしかに、いきなり人を好きになることはほとんどなくて、徐々に「なんだかいいかも」が積み重なり「すき」になっていくことが多いですよね。ブランドや商品、サービスにも同じことが言えます。

セッションでは、感情のグラデーションの捉え方や生かし方として挙げられたのが「言葉にする」ことでした。見えない感情や考えを言葉にすることは難しいですが、それを言葉にするからこそ「同じ方向を向ける」のだとわかりました。

このセッションを通じて、「小さな感情の機微をこれまで見落としてしまっていたな」という自分への反省が生まれました。
クリエイティブを日々つくっていると、どうしても大枠のみを捉えがちになったり、ビジュアルとしてのクオリティを追い求めてしまいがちです。しかし、一度手を止めて「感情を、伝えたい相手を言葉にする」ことを大事にしていきたいと思います。ユーザーの感情の機微を捉え言語化することで、今より良いものをつくれる可能性を感じました。


Design shipのレポートは以上になります。

今回はセッション参加や各社のブース巡りをメインでしており、自社のブースにはあまり関わることができませんでした。来年はコンテンツやコミュニケーション周りから企画に入ることを目標にしたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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