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建築家の子育て記 013 「仕事と私とどっちが好きなの?」

 長女の春(4歳児)はひたすらおしゃべりが達者になっていき、次女の桜(0歳児)はひたすら笑うようになってきた、今日この頃。

 小さな建築設計事務所の代表と母子居住支援のNPOの代表をしながら、ふたりの可愛い娘たちに囲まれて過ごしています。


どっちが好き?

 「〇〇と私どっちが好き?」

 と、ことあるごとに聞いてくるようになった長女。

 とくに妹と自分を比べることが比較的多いように感じる。

 次女が生まれて10ヶ月。

 もしかすると、これも赤ちゃん返りの一種なのかなと思わないでもない。

 次女が抱っこされているところをみると、自分も抱っこされたがったりすることはあったけれど、これまで目立った赤ちゃん返りはなかった。次女をとても可愛がってくれるし、何かを我慢している様子も傍目には見られないので、赤ちゃん返りはないのかな?と思っていた。

 そういう性格の子なのかな、とも思うし、次女が生まれる前から、妻と長女の心のケアについて話し合って実践してきたことも奏功しているのかもしれない、とも思う。

 なので、ここにきて急に誰かと自分を比べ始めたことが、果たして赤ちゃん返りなのか、成長の一過程なのかはいまいち判別しない。

 最近はよく「仕事と私のどっちが好きなの?」と聞かれる。

 その質問はね、大人になってからはしない方がいいよ。という助言をグッと心のなかで留めながら、

「もちろん、春だよー!!!」と抱きしめることにしている。

 そういえば「ママと春とどっちが好き?」って聞かれて「ママだよ」って答えてみたら「まったくもー!!違うでしょ!!春でしょ! ママとなんてただ結婚してるってだけじゃない!!」って怒られて、怖かった。


次女が生まれた時の長女の心のケア

 これは妻ともよく話し合っていたことのひとつ。

 どうしても生まれたばかりの次女に注意が行きがちになるだろうから、意識をして長女をかまおう。ということを確認しあっていた。

 特に妻は授乳もあるため、物理的に次女に接する時間が増えることから、私の方が長女担当として、とにかく長女優先で動くというのが暗黙のルールのようになっていた。

 とにかく、次女が生まれたことによって、寂しさを感じることがないようにということはすごく気をつかって過ごしていた。

 それがどれだけの効果があったかもわからないし、長女の心の内側の本当の気持ちも本人にしかわからないことである。ただ、少なくともいまのところは姉妹仲良く過ごしている。

 特に次女の方が長女のことが大好きで、妻や私が遊ぶよりも、長女が遊んでくれることが何よりも嬉しい様子。

 そんなやりとりをみていると、いつも、心が暖かくなる。

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秋山怜史
読んでくださりありがとうございました。 いただいたサポートは全て『特定非営利活動法人全国ひとり親居住支援機構』の運営資金にまわり、母子家庭の居住支援を広めていくための活動に活用させていただきます。