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建築家の子育て記 009「娘の笑顔」

 次女が無事に生後8ヶ月を迎えた。

 順調に体重も増えているし、背も伸びている。表情もすごく豊かになってきて、微笑んでいる姿など、溜息するほど可愛い。

 ほんの少しだけれど、小さく産まれてGCUにお世話になっていたのが信じられないくらい、もうすっかり8ヶ月児らしい大きさに成長している。


 そして、生まれた時はそんなに感じはしなかったのだけれど、成長するにしたがって、どんどん、どんどん、顔が長女に似てきた。似てきたというか、同じくらいの時の長女の写真と見比べると、同一人物なのではないかと疑ってしまうくらいである。

 長女と次女の、同じ月齢のときの写真をパッとみせられたら、正確にどちらがどちらだと判別できるか、かなり怪しい。

 ただ、もちろん、違うところもある。


 それは笑顔。


 長女はちっちゃな頃から破顔一笑というか、顔全体で思い切り笑う。心底楽しんでいるんだなということが伝わる、素敵な笑顔だ。周りの人たちを魅了して、幸せな気分にさせるであろう。

 次女はやや控えめに、やわらかく微笑む。アルカイックスマイルというか、本当に優しさにあふれた慈愛がこもっていそうな笑顔だ。どんなに辛い状況にいたとしても、その笑顔を見るとたちまち癒されてしまうであろう。

 どちらの笑顔もとても可愛い。

 顔は本当にそっくりなのに、こういうちょっとしたところで個性が滲み出る。

 これからふたり、成長するにしたがって、それぞれの個性がもっともっと、でてくるんだろうなと思うと、本当に楽しい。


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秋山怜史
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