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#13.「披露宴前半(3)」|ブライダル一筋30年!フォトグラファーの備忘録

披露宴前半(3)

今回は、ご披露宴前半の山場でもある「乾杯」「ケーキカット」の撮影について、お話しさせて頂きます。


【乾杯】の撮影

【乾杯】主賓挨拶同様に、メインテーブル横に登壇された方が、お二人に向けて花向けのお話をします。その後に、乾杯のご発声をして、ゲストの皆さま全員で乾杯をして歓談がスタートします。
では、フォトグラファーはどう撮影するのがいいのか?

もちろん、個々の感性やセンスによって違うので、一概に正解が何とは言えないですが、会場にいるゲスト全員での「乾杯」なので、その臨場感や盛り上がりを伝えたいとは、誰もが思うのではないでしょうか。
会場の造りや広さによっても違うため、これも何が正しいとかのお話ではなく、自分なりの『狙い』は「何か」を、自分でプランニングすることが大事です。

僕はまず
1)
ご新婦側の女性ゲスト側から、『広い画角』で「女性ゲストのグラスを掲げた横顔」「乾杯ご発声の方」「メインのご新郎ご新婦」「主賓から男性ゲスト」までの構図を狙い・・・その後に

2)
ゲストのグラスと手などを少し『前ボケ』で入れて、ご新郎ご新婦の自然な様子を狙い・・・最後に

3)
ご新郎ご新婦に声掛けをして、『目線あり』の「記念カット」を狙っていく・・・事が多いです。

2)の『前ボケ』の狙いについては、ゲストの手もとやグラスがどうしてもイメージ通りに入らないことも多いので、その時は見切りをつけて、3)にうつる判断も重要です。
判断を間違えると、3)までも撮りそこなってしまうので注意です。

【ケーキカット】の撮影

ケーキカットでは、写真撮影のためにゲストの方々もご新郎ご新婦の周囲に移動されて、動きづらい状況になる事も多々あります。
もちろん状況に応じて、いつも同じ構成ではないですが、乾杯の時と同様にある程度、撮影のプラン、『狙い』を考えていた方がいいですね。

例えば、声掛けし『目線あり』の「記念写真」を、ケーキカットの直後に撮るフォトグラファーもいれば、ケーキカットをしてご友人カメラにある程度、ご新郎ご新婦が応えた後に撮影するフォトグラファーもいます。

まわりの人数や、ゲストの方のノリなども見ながら、「これは先に撮っておいた方がいいな」とか、考えています。
単純なルーティンで「こう撮ればいいんでしょ・・・」みたいにならないためにも、いつもその時々を新鮮に考えられるように心がけています。

可愛い表情のご新婦のファーストバイト

next:「ご中座」

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